ポコチャで迎える4回目の誕生日と僕の夢

この記事に興味を持ってくださりありがとうございます。
Pocochaでライバー活動をしている「すーさん」こと須佐光昭と申します。

この記事では東京の片隅で役者をやっていた僕が、ライブ配信事務所を立ち上げ、この先どんなことを成し遂げていきたいのかを綴らせていただきます。
5000文字を超えていて、小学生時代夏休みの読書感想文の宿題が大嫌いだった僕がよくここまで文章を書いたなと思っています。それだけ伝えたいことと、経験してきたことがあります。

長い記事になってしまいますが、この記事を読んでくださった方に希望が届けられることを願っています。



■「生きる」ということに向き合った学生時代

僕は高校時代に「悪性リンパ腫」、いわゆる癌を患いました。幸いなことに初期段階での発見だったため、学業に大きな支障は出ませんでした。
しかし治療による副作用は凄まじいもので、「死んでもいいから治療をやめたい」と親に言ってしまうほどでした。
こんなにたくさんの人がいるのになぜ自分がこんな目に合わなければならないのかと、世界を呪っていました。
家族の大きな支えのおかげで治療は無事終わり、高校も留年することなく大学へ進学することができました。
このとき僕は思ったのです。

人間いつ死ぬかわからない。

やりたいことはやろう。死ぬとき悔いのない人生だったと笑える生き方をしよう。
闘病の経験から年齢の割に達観した考えを持つようになりました。

大学3年のとき、高校から目指していた教職の道から方針を就職に切り替えて、誰よりも早く就職活動に取り組んでいました。
教職から方針を変えた理由は「自分が本当に何をやりたいのか向き合いたい」というものでした。
自分がどの職種に就きたいのか自己分析していくうちに、子供の頃に憧れていた「声優」の仕事への思いが再燃しました。
成功する人は一握りの厳しい世界ということは調べていたので、本気で目指そうとは思わないようにしてきました。
しかし歳をとっておじさんになったとき、「自分はあのとき目指していたらなれたかもしれない」と思うことが何より嫌だと思い、親と相談して声優の道を目指すことにしました。

■挫折と価値観の土台を学んだ俳優時代

声優を目指し養成所に入所したものの演技経験は皆無。おしゃれにも無関心だったため、まずは「人に見られる仕事」であると思い、わかりやすく見た目から改善していくことにしました。
やるからには本気で、と思っていたので演技のセンスはないものの真面目に努力している点と持ち声の良さを評価していただき、事務所所属のための審査において一年目は二次審査、二年目は最終審査まで進むことができ、トントン拍子に三年目はついに所属できると想像していました。
しかしその甘い考えは三年目の講師の方にバキバキに折られました。今思えば大した努力もせず、クラスメイトと遊んでばかり、持ち声だけに頼った雰囲気芝居をしていた僕は講師の厳しい指導に心が折れ、立ち向かう気力もなく三年目は二次審査にすら進めませんでした。
二次審査に進めないことがわかってからはやる気も失い、自分に演技は向いていない、もう辞めようとレッスンにも行かなくなりました。

これからどうしようかと思っていたときに、劇団に所属していた友人から誘われて初めて舞台に出演することになりました。ここが後の人生の土台を作る大きな出会いとなります。

数回の舞台出演を経験させていただき、劇団に誘っていただけるようになりました。
活動場所が自宅と離れていたり、元々は声優を目指していたので今後のことを考え悩みましたが、お芝居の楽しさを教えてくださった劇団主宰への感謝の思いと、自分を必要としてもらえた喜びから入団を決意しました。
劇団といっても大きな団体ではなく、主宰も4歳年上の若い団体で、役者以外にも舞台美術を自分たちで作ったり、台本作業をみんなで協力したり、スタッフワークも自分たちでできることは自分たちでやることで予算を極限まで削っていました。
給料が出るわけではないので、生活はその月必要なギリギリの生活費をアルバイトで稼いで、残りの時間は劇団員としての仕事の時間に注いでいました。
周囲から見たらいわゆる「夢追い人」というような状態で、劇団を大きくしていつか公演の収益で生活することを目指していました。生活は苦しいものでしたが、真剣に打ち込んでいた時間は充実した時間でした。
特にスタッフワークでは初期は音響を、中盤からは制作を担当していたことで多くのものを学ぶことができました。制作とは作品づくり以外の運営面全てなので、渉外・票券管理・広報・物販・当日運営・Web管理といったものをほぼ1人で担当していました。
音響は劇団の先輩から学んでいましたが、制作については自分で調べてやり方を覚えたり、新しいものを導入したり、どうすればもっと劇団を大きくできるかを考えて必死に行動していました。この経験は今の仕事に大きく生かされています。
お芝居の面ではリアリズムという演技法を学んでいたことで、自分の内面と向き合ったり、他者と深く関わること、感情とは何か、多くのことを学ばせていただき、今までの自分のお芝居の概念を根幹から変えることができ、養成所時代の雰囲気芝居からは幾分か成長できたかと思います。
劇団からは技術以外のことも多く学びました。

「エンターテイメントとは体験を売る仕事である」
「愚直に、真摯に、誠実であれ」

これらは今でも大切にしている価値観です。
劇団には8年間お世話になりましたが、団体の方向性とのギャップにより退団することになりました。そのときに書いた記事がこちらになります。


■自分のやりたいことに気づけたライバー活動

劇団を辞めて、今までトライしてこなかったジャンルの舞台に挑戦して、そこからファンの獲得を目指していこうと息巻いていた矢先、2020年4月、コロナによる緊急事態宣言で舞台は公演中止、当時働いていたアルバイト先も営業停止になりスケジュールが真っ白になりました。
元々Youtube活動も視野に入れていたため、何かできることはないか考えていたときに、友人からライブ配信アプリ「Pococha(ポコチャ)」を紹介してもらいました。(思えば僕の人生が大きく動くときは誰かの紹介なことばかりです。)
最初はポップな配信画面を見て、30半ばの男性がやっても受けないアプリだと思い気が引けていました。しかし他にやることも思いつかず、その前にラジオ配信アプリで配信していたので、すぐに取り掛れれるポコチャを始めることにました。

やるからには本気で取り組む、というのは今までの人生で学んできたことなので、最初の1ヶ月間は全力で取り組もうと思い、色んな先輩ライバーさんの配信で勉強し、同じような境遇のライバーさんと仲良くなったり、偶然出会ってアドバイスをくださったライバーさんの言葉を取り入れて活動を始めました。
ポコチャでは毎日のように成績が出されるので、ランクアップが停滞したときに周囲のライバーさんと比べて落ち込むこともありましたが、配信1ヶ月目が終わろうとしていたときリスナーさんから「すごく辛く落ち込んでいたときにすーさんの配信と出会い、元気をもらい笑顔になることができました」というコメントをいただきました。
僕が役者をやっていた理由が「自分のお芝居を観てくださった方に元気と活力を届けたい」というものでした。

自分のやりたいことはライブ配信でもできるのではないか。

配信1ヶ月目にいただいたこのコメントによってより本格的にライブ配信に取り組むようになりました。
そして気づいたのは、役者にこだわって生きてきたけど、一番大切なのは自分の活動を通して笑顔になれる人を増やせるのであればどんな活動でも良かった、ということに気づきました。
そしてライブ配信では、今までの自分の人生全てを使ってどうエンターテイメントを作るかは自分次第だし、リアルタイムのコミュニケーションでしっかりと言葉を伝えるというのは僕の得意分野でありやりたかったことなので、周囲からも天職だと言われました。
自分でも驚くほどリスナーさんから評価をいただき、配信4ヶ月目にはライバーというエンタメのお仕事だけで生活できるようになりました。

ライバー活動を始めたことで「笑顔の波を広げたい」という人生の根っことなるコンセプトを持つことができました。

■ライブ配信業界の一員として成し遂げたいこと

今までの生活では考えられないほどの応援をいただき、自分と同じようにライブ配信で人生が良い方向に変わる人がいるかもしれないと思い、会社を立ち上げライブ配信事務所を作りました。
多くの事務所がある中で僕の事務所はどんな場所にしていきたいかを考えたとき、自分の特性は何かを考えました。それは突き抜けた「真面目」であること。
声優の養成所時代に「あなたは枠から飛び出すことはない。枠の中の人間。」と揶揄されていましたし、役者として面白いと思うのは特徴がはっきりしている人だと思っていました。
役者時代それが自分のコンプレックスでしたが、「だったら真面目のパラメータを振り切ったらいい」と開き直ることにしました。
台本をもらったら誰よりも早く覚えること、段取りが決まったらすぐ覚えること、ダンス経験がなかったとしても振りをもらったら次回の稽古までに自主練して覚えること。これらは技術ではなく「やるかやらないか」だけの話だと言い聞かせ、「やる」ようにしました。
すると「すーさんは安定感がある」という信頼から舞台のオファーをいただけるようになりました。

僕は才能のある人間ではありません。だからこそ才能がない人間の戦い方を知っています。
ポコチャは芸能経験のある人より一般の方が多いです。そういった方々がどう頑張ればポコチャを通して自己実現ができるかを伝えていきたいと思っています。
ライブ配信はまだ歴史が浅い文化なので、社会にライバーという仕事がエンターテインメントの仕事の一つであるように認識してもらうには時間がかかると思います。
ポコチャのルール、社会のルールを守った活動を通して、ユーザーが笑顔になれる体験を届ける。そういった活動を広めていくことで「ライバーが憧れの職業」になっていくことが僕の目指している世界です。

■「枠のテーマソング」イベントで勝ちたい理由

11月18日から24日に、1位を獲得したライバーは「枠のテーマソング」を作ってもらえるイベントにエントリーしています。
エンターテイメントとは「体験」を届ける仕事です。日々のライバー活動というのは、毎日の生活の中で笑顔になれる場所や時間を作ることだと思います。
そしてイベントというのは、「みんなの思い出を刻む体験」だと僕は考えています。
イベントによってはたくさん応援してくださったリスナーさんがライバーと同じようなプライズ(賞品)がもらえます。しかしオリジナル曲をもらえるイベントでは、どんな応援をしてくださった方にも「みんなで勝ち取った曲」を分かち合うことができます。だから僕はオリジナル曲のイベントが好きなんです。
リスナーさんもプライベートや仕事の状況でずっとポコチャを楽しめるとは限りません。それはライバーにとっても同じことです。だからこそ今このときを一緒に過ごせていることは奇跡のような瞬間だと思っています。
どんなに場所が離れていても、同じ時間を過ごすことができなくなっても、この曲があれば繋がっていられる。そんな曲をみんなで勝ち取りたい。これが僕の想いです。

■おわりに

本日37歳の誕生日を迎えました。
今こうして健康に元気に活動できることが本当にありがたいことです。
ここまで僕と関わってくださった皆様、支えてくださった皆様、本当にありがとうございます。

今日から7日間のイベントが始まります。
この記事を読んでくださり共感してくださった方は是非配信に遊びに来てください。
「そんなに応援できないから」という方もいらっしゃいますが、あなたのその行動一つで勝敗が変わるかもしれない。それがポコチャです。何度もギリギリの悔しい体験をしてきました。

記事はド真面目に書いてますが、一番大切にしていることは「7日間一番楽しんで1位を獲得すること」です。
夜の配信では色んな企画で皆様と楽しい時間を過ごせたらと思います。
その楽しかった気持ちをどうか「アイテム」という形でください。それで僕らライバーは活動を続けることができます。

ライバー活動に興味がある方。やりたいと思うなら絶対やった方がいいです。サポートします。
ライバー事務所に興味のある方。一緒にこの業界の未来を作っていきましょう。連絡ください。
リスナーとして楽しみたい方。色んな配信があるので楽しい場所だけではありません。でもあなたのことを救ってくれる場所もあるかもしれません。
全ての皆様にとってライブ配信が「救い」になることを願っています。

これからも世界に笑顔の波を広げていけるよう活動していきます。
最後までご覧いただきありがとうございました。

2023年11月18日
すーさん(須佐光昭)


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