みつばちーず

ユニットで活動するみつばち社の、みつばち1号・小林奈穂子、2号・小野寺洋です。”sma…

みつばちーず

ユニットで活動するみつばち社の、みつばち1号・小林奈穂子、2号・小野寺洋です。”small is beautiful”をテーマに、コミュニケーションデザインの仕事をしています。自らを実験台に、働き方の研究もしています。 http://mitsubachisha.com

最近の記事

そこに、在ってくれたことを

映画『アザー・ミュージック』を観て、ずっと考えていた。 それは、ニューヨークにあった名物レコード店OTHER MUSICのドキュメント。20年余りで数々の伝説を残していて、店員さんも常連さんもディープな音楽オタク。ここで紹介されたから世に出たとか、「ここで紹介されたら”本物”」と語るミュージシャンとかがいて、音楽ファンの聖地だったばかりでなく、こここそがNY!と言われ続けてきたお店。そんなOTHER MUSICが数年前に閉店した。 音楽が配信主流になり、CDプレイヤーを持つ人

    • 『じぶんインタビュー』リリースしました。

      この先も世界中の人の記憶に残るであろう、2020年という年が暮れようとしています。いつもに増して人生を振り返る時間が多かった一年の、一年を振り返る時期ですね。 人生の節目に記念写真を撮るように、あなたのインタビュー記事を作ってみませんか? 公開して広く誰かに読んでもらえるようにすることも、自分や周りの人だけが読めるようにすることも、どちらもできます。 インタビューは世にあふれていますが、実際に受けてみると、少し特殊な体験です。思考が整理されたとか、知らない自分に出会えたと

      • 前提の変わった世界で byみつばち1号

        非日常の蟄居生活が、取り戻したいはずの日常を上書きしにかかっている。 このまま馴染んで、早期老後生活に突入してしまいそうな気になる。 もちろん、それはまず経済的に許さないし、仮に許しても、たぶん選ばないあり方だとは思う。 でも、である。性格に依るところもあるにして、要するにわたしの場合、コツコツ積み上げてきた人生ではないことから、失うことも、変化も、それほど怖くないんだなと、リセットを繰り返してきた自分の人生を思う次第。不安には違いないのだけど、それよりも、前提の変わった世

        • 期間限定『キラリストア』OPENしました!

          みつばち社が運営するサイト『キラリ』( http://kirari38.net/company )に掲載中の、”small is beautiful”な事業者さんによる商品を中心に、7月末までの期間限定でご紹介しています。 新型コロナウイルスは、これまでにない経験をわたしたちにもたらしました。 アフターコロナの変化には、歓迎すべきものもあります。淘汰されるべきもの、なくすべきものもあると思います。 その一方で、いまはより強い気持ちで、なくしたくないものの価値をかみしめたい。

        そこに、在ってくれたことを

          いまこの時間に、取り込んで、蓄積するものは、きっと大事なものだ。 byみつばち1号

          9年前の、あれほどの大災害も、いま世界中を席巻しているウイルスの猛威も、自分の人生に起こると想像しえなかったことを、わたしたちは経験している。 あらためて、自分たちが平和な世の中でなくてはできない仕事をしていることに気づく。収入は当面減るだろうし、あまり長引けば、なくなることもあるかもしれない。 同じ状況の人はもちろん、すでにもっと深刻なところに立たされている人も大勢いる。胸が痛むし、不安だし、焦る。 それでもいまのところ、「タダでは起きないぞ」と思ってる。 東京は桜の季節

          いまこの時間に、取り込んで、蓄積するものは、きっと大事なものだ。 byみつばち1号

          ウイルスは怖いけど、より強く、生存本能に訴えてくるのは。 byみつばち1号

          昨日から、電車に乗っての仕事場への出勤を控えて、自宅や地域のカフェで仕事することにしました。新型コロナウイルス。わたし自身は健康だけど、取材でインタビュアーを務めることも多く、自分がうつしてしまうような可能性はできるだけなくしたい。 カフェを利用するのは、気分転換半分、あとの半分は、自宅に籠城するばかりではなく、少しでも誰かのスモールビジネスにお金を落としたいからです。親切心ではありません。自分たちを含めて停滞する危機感がすごくあるんです。 みつばち社えいが部活動で、週に2

          ウイルスは怖いけど、より強く、生存本能に訴えてくるのは。 byみつばち1号

          2019年も、映画は素晴らしかった。 byみつばち1号

          あたらしい年、2020年。 今年もよろしくお願いします! 昨年は120本ほどの映画を劇場で鑑賞しましたが、年明けは思うように足を運べておらず、そわそわしてるみつばち社えいが部部長です。…だなんて平和ですね。本当にありがたいことだとかみしめてもいる新年でもあります。 さて、2019年に劇場鑑賞した新作の中で、最も記憶に残る映画。 選びきれないので、みつばちということにこじつけて、日本映画を3本、外国映画を8本あげてみたいと思います。 日本映画 『新聞記者』 とにかくこの作

          2019年も、映画は素晴らしかった。 byみつばち1号

          月に思う byみつばち1号

          9月13日(金)が、今年の中秋の名月、お月見です。 「お月見」なんて、素敵ですよね。 月って、どこかしっとりとしていて、ミステリアス。 月を表す言葉も、情緒があって素敵です。 新月、満月、三日月、月明かり、月夜、月光、朧月…… 日本だけでなく、地球や、見上げる地球人の様子も、ずいぶん変化しているはずですが、見ている月の様子は、千年前と変わらないだろうと思うと、ものすごいロマンが感じられます。 わたしには、月を見ては思い出す人が何人かいます。 まず、忌野清志郎。歌にたくさん

          月に思う byみつばち1号

          突き抜けた「伝えたさ」とキャストの人生が撮らせたすごい映画。『存在のない子供たち』 byみつばち1号

          えいが部、また、すごい映画を観ました。このような映画は観たことがありません。しかし現実に起きていることです。 国連で定める『子どもの権利条約』を成す4つの柱は、「生きる権利」「育つ権利」「守られる権利」「参加する権利」。 前職で数多くの国際NGOと関わりがあったわたしの頭には、この映画の冒頭次々と、これらの権利を阻害する、イシューとしての単語が浮かんできました。この映画は、でも違うのです。そうなんだけど、違うのです。うまく言えませんが、子どもの権利条約やSDGsで見えてきづ

          突き抜けた「伝えたさ」とキャストの人生が撮らせたすごい映画。『存在のない子供たち』 byみつばち1号

          去年は『カメ止め』今年は『新聞記者』 byみつばち1号

          映画『新聞記者』観ました。鑑賞後一週間を過ぎても、胸を熱くさせるので、ここに書こうと思います。 もっと好きな映画はいろいろあるんです。ですがこれはなにか、別フォルダに保存された一本のようです。 みつばち社・えいが部活動、わたしは足繁く映画館に通っています。6月は16本観ました。そのうちの1本が、『新聞記者』です。 異論のある人もいるでしょうが、観終えたとき、これは今年の『カメラを止めるな!』だと思いました。 言うまでもなく、まったく異なる二作です。が、つくり手の熱、超えて

          去年は『カメ止め』今年は『新聞記者』 byみつばち1号

          ヒューマンスケールでいこう、わたしたちは。 byみつばち1号

          世の中のスピードが速い。東京は特に速い。 6年ほど前、独立し、時間の使い方の裁量の、ほぼすべてを手にしてみたら、すっかり嫌になりかけていた東京が好きになった。 とてもシンプルなことでした。時間でした。 「あぁ、贅沢だ」と、充足をおぼえるひとときが増えたのは、自由に使えるお金が増えたからではなく(実際には減った)、日々の、自由に使える時間が増えたからだ。 東京脱出と言わんばかりに、なにがなんでも出かけていた海外旅行には、以前ほど行かなくなった。“年に一度のご褒美”的なイベントは

          ヒューマンスケールでいこう、わたしたちは。 byみつばち1号