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感動感度をあげてワクワク生きよう!

こんにちは~。
三星グループの中村順平です。

2回シリーズでお送りしている三星グループの岩田代表へのインタビューの後編です。
今回も内容盛りだくさんでお楽しみください。
前編を見逃した人はこちら。

それではAgendaの2からスタートです。

Agenda
1.三星グループのMissionやカルチャーについて
2.経営者としての岩田さんについて
3.岩田さん個人についての深堀り

2.経営者としての岩田さんについて

Q4:①2010年から会社の代表として経営をおこなってますが、経営を行う上で大切にしていることはありますか?②また、それは12年間の経営人生で変化してきたものでしょうか?

岩田 ②から答えますが、変化してきました。
僕、社員の目線で見ると昔はめちゃくちゃ怖かったと思います。

中村 今では信じられないくらい怖かったらしいですねww

岩田 外資系コンサルでバリバリと働いてきた身としてはスピード感の遅さにイライラしてました。
しかし、バリバリの方針で変わる会社では無かったんですよ。
もちろん、企業によってはコンサルのスタイルなどが適合する会社もあります。しかし、三星グループと当時の僕はマッチしなかった。

そこに気づいてからは、一緒に汗をかいたり、スタッフの話をよく聞くようになったし、人にも任せるようにもなってきました。

私個人は、人は変われると思ってます。
もちろん、各個人が変わりたいと思うことが必要です。
大きな出来事が変わるきっかけにもなることもあります。
感性が死んでいなければ人は変われると思っています。
そして、これからも環境が変わり、自分のスタイルも変わっていくだろうと思ってます。

経営では無いですが、ピンチはチャンスと考えてます。
キツイときこそ笑うようにしているし、どうやってリカバリーをするかを考えるようにしています。

大事にしていることの一つに、社員からのバッドニュースは”怒らない”と決めてます。悪い知らせを話してくれた時の第一声は「よく連絡してくれた」といいます。

中村 それは、しっかり話してくれたって事ですか?

岩田 そうです。だって嫌な事は言いにくいじゃないですか。僕だって嫌なことは言いにくいです。それに経営者としては聞くことが出来れば、素早く対処ができるようになりますし。
なので、日頃から悪いニュースほど早く言って欲しいと言っています。
良いニュースは後からでも褒めれますから。

Q5:いつも気さくにスタッフと話しているようにみえますが、三星グループのスタッフと接するときに意識していることなどはありますか?

岩田 意識はしていないです。自然体で接しています。
本当はもうちょっと気をつけた方がいいかな?と思う事もあるけど、基本的に社員と接するときに意識はしていないです。

LGBTQの話ではないですが、不用意に放った一言が人を傷つけることがあると思います。ですから、あっと思った時は「傷ついたらもう2度と言わないから言ってね」と伝えるようにしています。

ハラスメントもそうですが、やりたくてやっている人はいないと思うんです。でも、間違えてしてしまったときに、リカバリーできるような状況は作れるように意識はしています。

Q6:三星グループのバリューの中に「ワクワク生きよう」というのが、私にとって印象的でした。3ヶ月間三星グループで勤務してきた中で、岩田さんが一番ワクワクしながら働いているように感じています。そこで、バリューに「ワクワク生きよう」を加えた経緯を教えてください。また、ワクワク生きるコツやなどあれば教えてください。

岩田 三星のバリューは価値感(行動指針に近い)です。
・プロフェッショナルとして働こう
・チームワークを大切にしよう
・ワクワク生きよう
http://mitsu-boshi.jp/company/145.html

三星グループのValueの一つ「ワクワク生きよう」

文章の1行目「変化に対して前向きに、創意工夫して、新しいことにチャレンジしていこう。」は仕事に対するメッセージです。
変化が起こることはあまり好まれないが、前向きに捉えるようにしたいという意味です。

2行目の「難しい問題があってもごまかさず、胸を張ってオープンな姿勢で向き合おう。」ですが…。
難しい問題にぶつかった時についごまかしてしまうと、問題がうやむやになっていくんです。グレーから黒になっていくものです。
しっかりした会社でも品質偽装が起こるのはニュースでも見ますよね。僕の個人的な考えでは、これは納期に間に合わせるために無理やりやってしまうのではないか、と思います。周りの人のためにごまかしてしまうこともあるでしょうね。

ここで、「ごまかしてしまった」個人に目を向けてみましょう。この方は、今後「自分はこんなごまかしをしてしまった人間だ」という意識で生きて行かなければならないと思うんです。これは個人にとっても不幸です。
それは会社が強要してしまった事なんだろうな、と考えた時、三星グループはそのような事が生まれる会社にしたくないと思ったんです。

ひとつでもごまかすと、ずっとごまかさなくてはならなくなるものです。私たちは一緒にパンを食べる仲間なので、ワクワク生きる事ができなくならないようにしたいんです。

3行目の「人生は一度切り。仕事も家庭も友情も大切にし、誠実に生きよう」。僕はコンサル業界などでも、メンタルを悪くされる方を見てきました。
当たり前ですが、経営者としてはメンタルダウンされるのは非常につらいです。
僕は、メンタルというものは「2つのダメージが重なった時に崩れる」と考えていて、私はこれを足ガックン理論(両足同時にダメージを受けると倒れる)と呼んでいます。

両足のイメージは2種類あります。
1つ目の両足とは、「仕事と家庭」。
仕事が上手くいかなくても、家庭が支えてくれる。
家庭が上手くいかなくても、仕事が支えてくれる。
だから、困ったことがあればスタッフからも話して欲しいんですよね。
別に会社に言わなくてもいい。
相談できる友達を作って、その人に相談してほしいんです。

もう1つの両足イメージは、「食べる事と寝る事」。
食べれなくなっても、寝られるならまだ大丈夫。その逆もあります。

私達は一緒にパンを食べるカンパニーであり、家族でありたい。
そうでないと素敵にはならないですからね。

ワクワク生きるために大切に思っていることがもう一つあります。
感度(感じる事)が大事だということです。

僕は感度がゆるゆるになっていて、感動しやすいんです。
映画はもちろんですが、TikTokでも泣いちゃう時があります。TVで食事の映像を見てると、すぐに食べたくなってしまうんですよ。
感動感度を高める、緩めることがワクワク生きる秘訣ですかね!

3.岩田さん個人についての深堀り

Q7:繊維が主体のグループ会社ですが、ご自身のファッションに対する拘りなどはありますか?

岩田 ファッションは好きだけど、ファッションマニアみたいに拘っているかと言われるとそこまでではないです。
素材の会社を経営して素材に詳しくなってきたので、最近では「素材で選ぶ」事が多いです。
それと同時に、作り手の顔が見られるので知り合いから買う事も多いです。
三星毛糸の生地を使ってくれるデザイナーやお店は拘りが強い人が多いです。そんな方の服を着ることも多いですかね。
今年の冬によく着ているsawa takai(サワタカイ)さんという岐阜出身のデザイナーさんのコートは三星の生地をつかってくれているんです。彼女は海外でデザイナーをしていた経験を生かして、今は岐阜で活躍しているんですよ。
他にもビューティフルピープルのコート、今月のForbesの表彰式で使った、漆ブラックのタキシードは銀座英国屋さんのものでした。

語れる服、説明できる服を着ている事が多いです(笑)。
でも、自分から説明はしないです。聞かれるまでは言わないですね。
”その服良いね!”と言われて嬉しく語れると、お互い良いじゃないですか。

三星毛糸と銀座英国屋で作った漆ブラック

その他は自社ブランドのアイテムを着ることが多いですね。
特に新作は、ローンチするにあたりサンプル品を長い期間自分で使うようにしています。
着て過ごしている時の感覚も知りたいし、経年変化などを体験することがお客さんに服を届ける時には大切だと思ってます。
自分たちでも使いたいと思える丁寧なモノづくりが大切だと考えてます。

Q8:いつもポジティブな考え方でスタッフと一緒に仕事をされていますが、人生で辛かったなと思う経験などはありますか?また、それをどのように乗り越えてこられましたか?

<高校時代のエピソード>
岩田
 3つあって。1つは高校時代のエピソードですね。大学進学にあたり東海高校の指定校推薦を取れたんです。
当時は指定校推薦があれば受かると言われていたんですが、落ちてしまいました。

中村 確かに指定校推薦で落ちたという話は、私達の時代には聞かなかったですね。

岩田 東海高校100年の歴史で唯一「指定校推薦で落ちた男」になりました。担任が家に来て両親に謝罪したほどの出来事です。
直後は「落ちたものはしょうがない」と思っていたのですが、現実感が無かった、というのが本心でした。
それから1週間は何も感じられませんでしたが、ふと「落ちた日」に放送されていたテレビ番組を見ていたときに、突然蕁麻疹がでたんです。それで現実に引き戻されました。

それから毎日きちんと勉強しました。
指定校推薦は慶応大学法学部だったんですが「リベンジするんだ」という思いで臨み、慶応大学の法学部だけではなく、商学部、経済学部、SFCなどを受験して、全て受かったんです。

思い返すのも嫌な経験でしたが、話の種として一生使えるエピソードができましたね。

<コンサル時代のエピソード>
岩田 もう1つはコンサル時代のものです。最初に入社した三菱商事ではうまくやっていたんですが、違う世界も見たくなりボストンコンサルティングに移ったんです。しかし、最初は全く仕事ができませんでした。

深夜に呼び出され、夜食を食べている上司に詰められるという経験もありました。
死んでしまいたい、とは思わなかったのですが、世界を破壊したいという精神状態に追い込まれました。
それほどの思いをしてまで学んだ事が実を結び、その次の次のプロジェクトのリーダーから「良いね」と言ってもらえました。自分と上司との相性はあるとは思いますし、元々マイナスの評判を持たれていたから良く見えたのかもしれません。

そこから僕は変わりました。
スポーツブランドのプロジェクトを担当した時は、そのお客様が販売している服を着て店舗周りをするなど積極的にプロジェクトを進めた結果、お客様から「ウチの会社に来てくれないか?」と言われるほどの成果が残せました。

その後、最初のプロジェクトリーダーが退社する際に挨拶にいきました。
その人は、パソコンから目は離しませんでしたが、
「最近活躍だそうで、よかったですね」
と言ってもらえるまでに成長できました。

<三星グループでのエピソード>
岩田 3つ目は、2019年に染色・整理加工の会社である三星整染を撤退したことです。
大量生産大量消費の時代の中でこのまま事業を継続することは難しいという判断でした。
会長を2年以上かけて説得し、丁寧なコミュニケーションを取っていったことで、最終日まで社員は一人も辞めず、お客さんにも迷惑をかけることなく事業を終われました。
その直後にコロナがおきましたが、このおかげでコロナ渦でも比較的小さなダメージに軽減でき、攻めの経営に転じる事が出来たと思います。

こんな経験からピンチはチャンスと捉えるようになったんです。

Q9:プライベートではサウナが趣味で、フィンランド大使館からはサウナ大使にも任命されていると伺っております。①サウナが好きになったきっかけと、②サウナの魅力について教えてください。

岩田 名古屋のWELLBEというサウナ施設に行った事がきっかけです。
そこで非常に先進的な考えを持っている米田社長に会いました。
サウナラボという新しい事業の試験運用にも立ち会う事ができました。

本場のサウナ文化に触れたのも大きな点です。
ヨーロッパに生地を売りに行く際にフィンエアーを使ってました。早くて、値段もリーズナブルで食事も美味しいんですよ。
ある時、トランジットでフィンランドに立ち寄った際に本場のサウナを体験し、自身の解像度もどんどんあがっていきました。

サウナは1人でも楽しめますが、ロウリュなどの時はコミュニケーションが取れるんです。フィンランドで体験した時のフィンランド人ともSNSで繋がっているんですよ。
一緒の体験ですぐに繋がれるってものは中々無いと思うんです。なので、サウナには是非誰かと一緒に入ることをお勧めします。

ちなみに、三星グループの庭にはテントサウナを設置できるスペースと水風呂があるんですよ。


三星グループのお庭のテントサウナ

~全体を通して最後の質問です~

Q10:読者の方にメッセージなどあればお願いします。

岩田 僕は、良い人と一緒に仕事をすることが一番楽しいんですよ。
今は、それを一緒に体験してくれる人を求めています。

 左:出向社員の中村 右:代表の岩田さん 

口説いてるように聞こえるかもしれませんが…。

絶対楽しませてみせます。
まずは1度、三星グループを体験しに来ませんか?
もちろんいきなり正社員でなくても大丈夫。副業として、または個別のプロジェクトを一緒にやってみるのも良いと思います。

岐阜羽島は意外とアクセスもいいところです。興味がある方は、是非一度お問い合わせください。

*三星グループの採用ページはこちらです
http://mitsu-boshi.jp/info/3192.html

今回の三星グループのnoteはグループ代表の岩田さんのインタビューを行いながら、三星グループに迫っていきました。

次回のインタビュー企画は三星毛糸から国内外の有名ブランドに生地の企画をしている、テキスタイル事業部の長谷川さんと森谷さんにインタビューしていきたいと思います。


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