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AKINAIが生まれるまで①「きく」ということ

昨日は、まだ形にならないものをその場に置きながらそれぞれが感じることを話すような時間。
先週に引き続き2回目。
(すごい素敵なメンバーとお話しできる時間なんです!!ありがたやー)

その中で、自分がやっていることを話しながら、他者との関係性の中ではじめて何をしているのかを知る。

自分がやりたいこと、自分がやれること、そして自分がやるべきことを一致させたとき、人は何かを成しうるのがと思います。
今日はありがとうございました

前回いただいたメッセージを、1週間考えた。
「やりたい!」という衝動で盛り上がってお話しすることになったけど、「何を」という方法やコンテンツを先につくると、それが目的になってしまいそうで、、、
それよりも、やりたいという衝動の純度を上げるというか、自分の道を見に行くことが大切な気がした。

1週間考えてみて、やっぱり根っこにあるのは「人は唯一無二の存在で、その人しか生きてこなかった過去を生きてる。それは本当に素晴らしいことで、その中に輝く宝がある。」ということ、そして「お客さまのありがとうという言葉、ありがとうと言われる接客」の教育をしてきて、どれほどそれがうれしいのかを思うと、
20年ぐらい大切にしてる「一人一人がキラキラ輝く世界」
「愛と感謝と悦びが循環する世界」をつくりたい。と、いうのは自分にとっての根幹なのだと改めて思った。

人は誰もが唯一無二の存在
だから、開華道のセッションでは、その人の過去を一緒に見に行く。
その中で、悲しいことも苦しかったことも、うれしいこと、楽しかったこと、好きだったことを、丁寧に聞いていく。
その人の歴史を歩んでみると、今の問題や今に繋がることが「ああ、ここから来てたのか」という価値観や記憶があって。
そうか、と、抱きしめる時、新しい物語が始まる。

それは、心理学とかでいうトラウマセラピーに重なるみたいで、後から知ってビックリしたけど、「自分を知ることはとても難しい」と思うから、そのために丁寧に行っている。

自分に出会い直し、
自分の当たり前を解きほぐし、
唯一無二の自分の素敵さを知っていく旅

組織開発の場面でも、
組織の幹部のみなさんにも「聞かれる体験」をしてほしくて、ひたすら聞く。そうすることで、自分自身にも新入社員の頃があったな、とか、自分が今持っている価値観は、あの時に生まれたのかということがわかってくると自己理解が進んで、他者のことも受容することが出来るようになっていく。そして、自分と他者との違いを理解できると組織はやさしくなっていく。

そんな話をしてると「そうか、優れた販売員の人はお客さまの話を聞いて、その人が何がほしいのかを知るというそのことですね」と言われて、ハッとした。

私にとって「きく」ということは、あたりまえで、相手がどうしたいのかは聞いてみないとわからない、というのが前提。
それは、店頭で販売する経験の中で培われたものだったのか。
お客さまがほしいと言ってるものは何かを捉える力。
言葉の奥にあるものを聞かないと、提案することは出来ない。
モノを売るのではなく、お客さまが本当は何をしたいのかを知る力。

「ピンクの口紅がほしい」と言っていても、
なぜ、そう思ってるのかを聞くことが大切で、今だったら、お子さんの入学式があるから明るく見せたいとか、春のイベントと重なってるのかとか、気持ちを切り替えたいから新しい色にチャレンジしたいのか、とか。
どんな要望を持ってるのかを、キャッチする力が大切。
すると、口紅だけじゃなくてトータルな提案になったりして、結果的にお客さまが笑顔になっていく。
目の前のお客さまの「今」を知るのは、あなたしかいない。
だから、接客に正解はないけど、その人が「ありがとう」と言ってくれたかどうかが正解。
そのためのことは、全部やる。

だけど、
「また来るわ」と笑顔で振り返ってくれるのを見送る時、ああいい時間だったなぁと思って、次のお客さまの時はまたまっさらな気持ちでリセットすること。
「売れたからと言って、そのやり方を次にもしない。サッと切り替えること」なぜなら、同じお客さまはいないから。

ということをやってきて、そして教えてきた。

現場のことを本社の人に聞かれた時、元上司は自分で答えなかった。
「この子に聞いてみて」とサッと現場で働く子を紹介してた。
自分が自分がとしゃしゃりでる人が多かった時になぜと不思議だったが
「そんなのわかるわけないじゃない。現場のことは現場に聞いてもらった方がいいに決まってる」と言ってた。
これも、相手が何を求めているのか、わかっていたら適任者を紹介する、というのを教わったことだ。

自分の今、というものは、教えてもらったことや教わったことから出来ているということ

自分のことはわからないと言うが、鏡のようにリフレクションして、自分はこうなんだなぁ、と知ること、になっていくのかと思った。

つづく

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