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環境と経済の両立

こんにちは!
光秀マインド足立聖忠です!

タイトルが難しいことを書きましたが身近なことで記事にしたいと思います。
私は普段車屋さんを営んでいるのですが、上記のことで生まれる様々な矛盾を感じています。
例えば、「燃費のいいエコカーを買いましょう!」「ガソリン車ではなくEVやハイブリッド車を買いましょう!」実際車を購入する際には様々な税金がかかります。
・消費税・自動車税・環境性能割(少し前の取得税)・重量税

維持する部分ではガソリン税に各種保険などなど
税金ばかりくっついているのが車業界です。
そしてこの税金を一定の新しいエコカーには減税がかかっています。むしろガソリン車とディーゼル車で少し違いますが10数年落ちからは割増の税金になります。要はエコカーに乗り換えろという方針ですが、この部分をよく考えてみると、ハイブリッド車を購入すると確かにリッターいくらかは燃費があがります。しかし、車体に搭載されているハイブリッドシステムを製造には別途大量のCO2を排出してつくられているわけです。価格もガソリン車よりも80~100万ほど高くなります。単純に燃費と入れるガソリンだけの差の計算をするとハイブリッド車の方が多くじゃない場合もあります。

もちろん買い替え需要が減少すれば、自動車社会の日本では様々な雇用に影響したり、経済にも影響をします。ですので、まだ使える車でもどんどん作って新しいものを乗り換え続けていかないと経済が回らないのです。

人口減少し、車の需要、使い方、所有の形も多様化する中で、この3~8年で乗り換え続けるサイクルは本当に持続可能な社会に繋がっているのでしょうか。

もちろん乗り換えが起こると、古いクルマは中古車として世にでます。日本では中古車が溢れ続けています。それを使っているのは海外の発展途上国や、日本車が多く走る国です。先日行ったインドネシアジャカルタでもほとんどが日本車でした。

作り続けることと、使われる場所や期間。そしてその製造過程で生まれる労働というものと環境負荷。成長しながら続けていくための両立は難しい問題です。

少し前の記事にも書いたことがありますが、「SDGsカードゲーム」という30名前後で行うカードゲームがあります。このゲームは本当に良くできています。

ネット上でも説明はありますが、簡単に説明すると
世界は様々な人たちで構成されていると言う点を3つのゴールに分けてプレイヤーはカードゲームを進めていきます。
経済(お金)、社会(時間)、環境(自然)の3つそれぞれを大切にしたいプレイヤーがゲームを進めるのですが、一人だけ暴走する人、経済に偏り環境汚染を進める人、お金のために豊かな社会や時間の使い方を疎かにすること。色々な場面を疑似的に感じることができます。

そして偏った世界の先を見ることができます。このゲームの凄いところは人と人のつながりや共通の目標を設定し、協働し始めると3つのバランスが全て少しづつ成長を始めます。どこかに偏った何かを犠牲にするのではなく、すべてを成長させる方法は一人ひとりの行動とみんなで何かを成し遂げたいという共通の目標だと学ぶことができます。

現実世界はそんな簡単にはいきませんが何かを捨てるのではなく、今の行動を次にどうつなげていくかが誰ひとり取り残さない社会の実現に繋がっていくのだと思います。

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