世界の「くまのプーさんのアトラクション」の話
どうも、もう東京ディズニーリゾート40周年まで1週間切ったらしいですよ、みつきです。
さて今日話すのは「世界のディズニーパークのくまのプーさんのアトラクションについて」というお話しです。
↓以前話した世界のプーさんコーナーの話はこちら。
皆さんお馴染みなのは東京ディズニーランドのプーさんのハニーハントだと思いますが、実はプーさんのハニーハントがあるのは東京ディズニーランドだけで、他の国のディズニーランドにはありません。その代わりに他の国のディズニーランドにあるアトラクションが「プーさんの冒険」です。プーさんの冒険は例えると「くまのプーさん版ピノキオの冒険旅行」という風なもので、4人乗り(カリフォルニアのディズニーランドだけは6人乗り)の乗り物に乗って建物内の線路の上を進みます。
内容は「くまのプーさん 完全保存版」に準じたもの。風の強い日のシーンから始まり、プーさんとティガーの夜、ズオウとヒイタチの夢、雨の強い日、最後のパーティとなっています。プーさんのハニーハントよりも映画のシーンの流れにに準じていますね。またレールの無い床の上を乗り物が動くプーさんのハニーハントとは異なり決まったレールの上を動きますが、ティガーが登場するシーンではレールが上下に波状になっていることで跳ねている感覚を演出してます。
続いて各パークのアトラクションのオープン順も見ていきましょう。
はい。一番最初にオープンしたのは1999年のマジック・キングダムのプーさんの冒険。その次が2000年の東京ディズニーランドのプーさんのハニーハントですね。因みにその後のカリフォルニアのディズニーランドのプーさんの冒険はマジック・キングダムのものとは内容が違って、香港ディズニーランドと上海ディズニーランドのものはマジック・キングダムとほぼ同じです。
ここで注目したいのが、内容が全然違うプーさんの冒険とプーさんのハニーハントはオープンした時期がほぼ同じということです。どう見てもプーさんのハニーハントの方が明らかに予算がかかっているので。当時の東京ディズニーリゾートがプーさんのアトラクションを作るのにそれだけの予算を費やしたのでしょう。
プーさんのハニーハントは20年以上経った現在でも人気のアトラクションであるにも関わらず、他の国のディズニーランドには作られていないことを不思議に思われるかもしれません。実はプーさんのハニーハントに関わらず東京ディズニーリゾートのオリジナルアトラクションは他の国のディズニーパークに作られることはありません。恐らく東京ディズニーリゾートの運営会社の株式会社オリエンタルランドとの権利関係が原因だと思います。多分ね。
次にカリフォルニアのディズニーランドのプーさんの冒険の話。これはマジック・キングダムのものより建物が広く、乗り物も6人乗りの大きなものになっています。しかもハチミツの壺ではなく蜂の巣をくり抜いた形という何とも不思議な乗り物です。
この規模の違いはそれぞれのアトラクションの場所に元にあったアトラクションの違いにあります。マジック・キングダムのものは「トード氏のワイルドライド」というアトラクションの、カリフォルニアのディズニーランドのものは「カントリーベア・ジャンボリー」のクローズした跡地の建物に作られており、カントリーベア・ジャンボリーはシアターが2つあって建物がそこそこ大きいのでその跡地に作られたプーさんの冒険も広めのものとなっているのです。
そしてプーさん冒険には「以前あったアトラクションの内容を意識した小ネタ」がアトラクションの何処かに隠されています。例えばマジック・キングダムだと、強風によって倒されたオウルの家の内部を通過する際に、額縁の写真にトード氏のワイルドライドに登場した「トード氏」や「モール」といったキャラクターとくまのプーさんのキャラクターのツーショットが描かれています。
カリフォルニアのディズニーランドの方はもっと直接的です。アトラクション終盤、夢の中で沢山のハチミツを食べているプーさんのシーンですぐ後ろの上を見ると、カントリーベア・ジャンボリーに登場した剥製の動物「メルビン」「バフ」「マックス」の3匹がそのまま壁にかかっています。くまのプーさんのファンタジーの世界に唐突にリアルな動物の剥製が登場するので知らないで見るとかなりビビります。
もっとマニアックな話をしていきましょう。マジック・キングダムのプーさんの冒険は、アトラクションの待機列に叩くと音が鳴る野菜や触るとハチミツで絵が描けるディスプレイなんかが置かれています。これは「インタラクティブ・キュー」と呼ばれているもので、2010年頃から一部のアトラクションで乗るまで待っている間にも楽しめるようにとちょっとした仕掛けが待機列に追加されているのです。なおインタラクティブ・キューは未だ東京ディズニーリゾートには導入されておりません。まだかなぁ。
なお他にもくまのプーさんのアトラクションはあります。上海ディズニーランドにはプーさんの冒険の他に「ハニーポット・スピン」というアトラクションがあります。これは東京ディズニーランドにもある「アリスのティーパーティ」をくまのプーさんをテーマにアレンジしたもので、中心に巨大な蜂の巣がある空間をハチミツの壺に乗ってスピンします。乗ってる間はハチ達による鼻歌が聞こえて大変可愛らしいです。
マジック・キングダムには2010年にクローズしてしまいましたが「プーさんのプレイフル・スポット」という遊び場のアトラクションもありました。この遊び場の要素は入れ替わるように登場したプーさんの冒険のインタラクティブ・キューに受け継がれたんじゃないかと思ってます。
さて今日はここまで。カントリーベア・ジャンボリーの跡地に作られたプーさんの冒険、実はエリアが「クリッターカントリー」になっていたりするのですが、そこら辺についてはまた別の機会に話そうと思います。ではでは。
〜note版限定おまけ〜
まだまだ話せるプーさんの冒険の話。香港ディズニーランドのプーさんの冒険では写真撮影のシーンがあります。写真が撮られるのは終盤のズオウとヒイタチのシーンで、ちゃんと3からカウントされるので撮影タイミングも分かりやすいです。勿論撮影した写真は購入できます。ただ不思議なことに写真撮影が行われない上海ディズニーランドのものでも同様の演出がありまして、別に写真が撮影されるわけでもなくフラッシュが起こるだけとなっております。説明だけだと分かりにくいので詳しくは下の動画(香港ディズニーランドのプーさんの冒険のもの)で確認してみてください。
↓下の❤️を押すと東京ディズニーリゾートで撮った写真と一言コメントが見られます。
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