18/9/19 他人よりも自分

他人の過失を見るなかれ。他人のしたこととしなかったことを見るな。ただ自分のしたこととしなかったことだけを見よ。「ダンマパダ(法句経)」

 瞑想をはじめたり法要に出てみたり仏教の本を読んでみるのも良いですが、何を差し置いてもまずはここから!シリーズ。改めてブッダのことばを読みなおしているので、これからちょくちょく取り上げます。一番の基本であり、だからこそ難しくもありますが。

 私たちの社会では「自分のことより、他人のしたこととしなかったことを見ている」人が大半なわけですが、仏道に則った生き方を努める者にとって、自分以外の誰かのことは関係ありません。もちろん誰かに手を差し伸べることは大事ですが、この意味で他者を気にかける必要は全くない。他者の行いや振る舞いを見て判断するのではなく、ただ自分自身の行いや振る舞いを外側からいかに観察できるか、正当化せずにどう冷静に判断できるかだけが勝負です。

 「あの人はどうだこうだ」と不満を漏らす前に、仏道に照らして自分が今すべきことは何であり、それを行っているのかどうか。他者のことよりも前に、まず自分自身を整えること。それだけに集中してみましょう。

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