数日に渡ってお届けしています、「アップルパイの午後」座談会　です！

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今回は、役者の皆さんにお互いの印象をお聞きしました。意外な関係性が見えてきましたよ。

座談会進行は、「稽古場観察日記」のお届けもつとめます佐々木明音です。

───では、より内容に関する質問です。今回宮崎さんと藤井さんは「兄妹」、佐藤さんと翠月さんは「男と女」という間柄を演じられます。それぞれの組み合わせで、お互いにどんな印象をお持ちですか？　宮崎さんと藤井さんは現役で大学の先輩後輩でもあります。

宮崎：そうですね。直美さん（藤井）は、大学入学したときから役者として出演されているのを観てきた存在だったので、ずっと憧れていました。だから、今回はじめて共演できるって知ったときは嬉しくて。
直美さんの印象は、すごく優しいし、安心できて頼りになる存在、です。しかも、演技の中でも直美さんの元気の良さや、パワーみたいなものがひしひしと伝わってくるから、自分もそれを受け取って演技できているなという感じです（照）

藤井：恥ずかしい～（笑）みやしゅーは友人の高校の後輩だったので、私もみやしゅーのことは大学に入学して来たときから知っていて。共演できるって聞いて「嬉しい、楽しみ！　」と思いました。私もみやしゅーの舞台は一方的に観ていたから。

宮崎：お互い観てたんですね（笑）

藤井：そうだね（笑）しかも今回は兄妹役で！　私がお姉ちゃんじゃなくて妹だし。

翠月：そっか。先輩後輩は逆だもんね。

藤井：そうなんです。どうなるんだろ～と思ってたんですけど、実はみやしゅーはすごく勉強熱心で。たくさん本を読んだり、自分で調べたりしてきて、瞳さんに質問しているのを聞いて、「なるほど、その考えはなかったな」と受け取ったりしていて。

翠月：（宮崎が）にやにやしてる～（笑）

藤井：それに、不思議と、お芝居をしているとお兄ちゃんに見えてくる瞬間もいっぱいあって、「はあ～、やっぱり役者さんはすごいな……！　」と感じている日々です。

宮崎：えへへへ……。（もじもじ）

一同：（笑）

───ありがとうございます、素敵なお話でした。それではもう一組、佐藤さんから見て翠月さんの印象はいかがですか？

佐藤：そうですね……。共演するのは2回目で（※1回目：オフィス3○○公演『ぼくらが非情の大河をくだる時』新宿薔薇戦争　＠シアタートップス　2022年10月 ）、前回はあまり絡みのない役どころだったんですが、今回夫婦役をいただいて。前回共演したときから思ってたんですが、改めて近くでお芝居してみると、すごく繊細な人だなと。

翠月：へえ～！

佐藤：（宮崎、藤井に）やっぱり本を読んでいても、繊細さって分かるじゃない？

宮崎・藤井：うんうん。

佐藤：本のとおりお芝居もすごく繊細だから。感受性も豊かだし。その繊細さが、「女」役とすごくリンクしてきているのがいいですよね。だからこそ「じゃあ「男」は……」という風に思えるし。自然と本人と役とがリンクしている感じが見えて、とってもいいなと思っています。

翠月：ありがとうございます。

───では、翠月さんから見て佐藤さんの印象はいかがですか？

翠月：……やりづらい。

一同：やりづらい……！？（笑）

翠月：とってもやりづらくて。というのは、とてもお芝居ができる方というか。学の深さや、演劇界に精通していらっしゃるところもあるし、今回の脚本についてもとても深めて下さっているから……。その感じで来られるとすごくやりづらい（笑）

一同：（笑）

翠月：私は経験値が少なくて、自分では役者としての技量が足りていないと感じているので、同空間にいると自分だけ生きていないような感覚に陥るんです。でも、だからこそ「やらざるを得ない！」「この人と「男」と「女」という関係になるしかない！　足掻いてやる！」という気持ちが呼び起されています。

佐藤：それは……「いい刺激」ってこと？（笑）

翠月：あ、そういう言い方をしたらよかったのか（笑）
佐藤さんは、私が何十年かかっても共演できるような方ではないと思っていたんですけど。

佐藤：ええ！？（笑）

翠月：それぐらい尊敬しているんですけど、私の企画だから呼ばせてもらって（笑）
本当に努力が必要だなと毎度思わされていますし、リスペクトが止まらないです。

佐藤：これを読んでる人は、すごくハードルが上がってるよ……。

一同：（笑）

佐藤：めっちゃ汗かいちゃった（笑）

翠月：私は決してお世辞が言えないから……。いつも本当に思っています。

佐藤：僕もリスペクトしています。

……

今回はここまで！
次回の更新では、
・それぞれのペアの印象👥
作品の見どころも浮き彫りになりました。
お楽しみに！

佐々木明音

翠月瞳自主企画vol.2
「アップルパイの午後」

尾崎翠の代表作『アップルパイの午後』
共同演出・生演奏で舞台化！
モダンとクラシックの融合を試みる新たな挑戦。

2023/6/16(金)～6/18(日)
@スタジオ空洞(池袋駅、西口徒歩7分)

🍎チケット予約🍎
ticket.corich.jp/apply/261098/