平成も終わるので・・・

 もうそろそろで平成が終わります。

 だからといって何かを失ったり取り戻したりはしません。結局はひとつの大きな人生。自分たちの世界はまだまだ続きます。ただ、一旦これまでを振り返ってみるにはちょうど良い時期ではあると思いました。

 というわけで今回は、平成生まれ平成育ちの私が、これまでに出会って良かったと思うものをいくつか並べていきたいと思います。

 書きながら思いつく形になります。今回ですべてが出尽くすわけでないので、今後も思い出したらその都度記事にしたいです。

文芸

宗田理「ぼくらの七日間戦争」

 この本との出会いがなければ自分は小説なんて書こうとも思わなかっただろうし、本も読まなかったでしょうね。同年代の主人公たちの活躍に、当時の自分は心躍りました。


高橋弥七郎「灼眼のシャナ」シリーズ

 やっぱり、ライトノベルは皆さん通ると思うんですよ。個人的には鬱的な要素の強い「シゴフミ」や「しにがみのバラッド。」などが好きですが、最初に通ったのはシャナでしたね。


安部公房「鞄」(「笑う月」収録)

 高校時代、現代国語の教科書に載っていた「鞄」という短編は、読後衝撃を受けました。ブラックユーモアというか圧倒的センスの塊を目の当たりにした印象でした。世界の価値観を見直したいと、今でも時折読み返します。


川上未映子「愛の夢とか」

 noteの初投稿時に紹介した青山七恵さんの「窓の灯」もそうですが、自分が女性作家の文章が好きだと決定付けたのが川上未映子さんですね。ほとんど読んでいますが、最初に手にとったのはこの一冊でした。


河野裕「いなくなれ、群青」(階段島シリーズ)

 個人的に、ここ五年間ほどで出会った作品の中でもっとも好きなシリーズです。これを単なるライト文芸と侮っている方にぜひ読んでほしいです。なぜ自分が「自分」というものを抱えて生きるのか。その問いにひとつの仮説を提示しています。


 ここまで思いついた限り、出会ってよかった文芸作品を並べてきました。本当は映画や音楽、漫画や絵画、場所や建物など色々載せたいですが、あまりにも長くなるので今回は文芸だけにします。今回読んで私に少しでも興味を持っていただけたなら、続きもまた読んでみてください。

次はおそらく音楽です。

それでは、またいつか。

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