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アイちゃん(仮名)と私② ◆アメブロからのお引越し記事◆

2019年1月11日~2023年11月末までのアメブロを閉鎖するにあたって、noteにいくつかの記事をお引越しすることにしました。
今回は2019年9月8日に書いた過去記事です。

この記事の続きです↓

アイちゃん(仮名)とは、それからもちょくちょく会ってはいた。

結婚式の二次会にも来てくれたし、
夢解釈のイベントでも一緒になったり。

ただ、体調の不安定さからか、
彼女とのコミュニケーションは、
どんどん難しくなっていった。

向こうの言う事も分からなければ、
こちらの言う事も理解してもらえず、

私はある時期から彼女と2人きりで会うのを、
避けるようになって、しまった。

この記事で書いたようにちょうど私は
絶賛カスカス期間中で、とても一人で
彼女のエネルギーを受けとめる自信がなくて。

直接会ったのは、2018年4月の
ドリームマップ作りの会が最後だった。

その11月、
messengerでアイちゃんから連絡があった。
2人で会えないかと日程を打診されたけど、
すぐに彼女から「やっぱりいい」という旨の
メッセージがきて、流れた。

そして、この2019年の1月。

「アイちゃん、だいぶ具合が悪いんだよ。
いま入院してるんだって。」

そう、共通の友だちから聞いた。

六甲山の堡塁岩の上で話してもらった

それを聞いて、頭のなかに病室のベッドで
ひとり座っている彼女が頭に浮かんだ。

自分から避けていたくせに、
無性に会って話したくなった。

その日の夕陽が本当に綺麗だったから、
写真をつけてその場でメッセージを送った。

雲が鳥みたいに見えた

何日かしても返信はなくて、
メッセージは既読にもならなかった。

その共通のお友だちから病院名を聞いて、
お見舞いに行こうと決めた。

それで、1月末のある日。

お見舞いに向かう前に、
アイちゃんが好きだった神社に行って
御神水とお守りを買った。

パワーストーンを扱うお店にも行って、
何故か置いてあった日本の神様カードミニ版を買った(病室で楽しめるかと思って)。

オマケでカーネリアンをもらったので、
これもアイちゃんにあげようと思った。

そのまま教えてもらった病院へ向かい、
窓口で看護師さんに彼女の名前を告げると、

「退院されていますよ」と言われた。

私はとっさに、
「普通に退院したんですよね?」と返した。

(亡くなったわけじゃないんですよね?)
とは聞けなかった。

看護師さんは言った。
「普通に退院……だと思いますけど。
 個人情報なので、これ以上はちょっと」

そうですよね、と返して出口に向かうと、
私の全身からドッと力が抜けた。

せっかく来たのに、なんだよーー

そんなふうに思ったけどもちろん嬉しくて、
病院を出てすぐに電話をかけてみた。

アイちゃんは出なかった。
私は簡単に留守電を残して通話を切った。

続きます

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