ハードボイルドな癒し効果ーードラマ『孤独のグルメ』の効能♡
今、一日で一番楽しみなのは、Amazonプライムでドラマ『孤独のグルメ』をみる時間です。
「孤独のグルメ」について
ドラマの主人公は個人で貿易商を営む男性・井之頭五郎。展開はいつもだいたい同じで、前半に五郎が各地のクライアントの元へ出向いて商談、後半にお腹を空かせた五郎がお店を探して食事をする、という構成。
このドラマの最大の特徴は、出てくるお店が実際に経営されている店舗だということ!!
番組の最後に、各店舗の情報も出てきます。どのお料理も本当に美味しそうで、いつか行ってみたいお店が沢山♡
※お店は公式サイトでも紹介されてます
孤独のグルメ:テレビ東京 (tv-tokyo.co.jp)
以前から作品名を知ってはいたけれど、
「いわゆる飯テロドラマでしょ? 興味ないな」とか思ってスルーしていた自分を張り倒したい。
ただの『飯テロドラマ』じゃないぞ!
ハードボイルドかつハートウォーミング!
そして現代社会へのアンチテーゼをも感じさせる、奥深いドラマなんですよ……!!
だから人気があって、season10も出てるのかな。
ちなみに私は今season4を見ているところです。
大袈裟かも知れないけど私はこのドラマのおかげ、五郎さんのおかげで躊躇していたことに取り組む勇気がもらえました。
好きなものに生き方まで影響されるの、オタク気質の良いところ♡
個人で仕事をして、
結婚もしないと決めている五郎さんは、
本当に“ひとり”なんですよ。
仕事仲間はいるけど、いつも一人。
彼は孤独を引き受けて自由を守り通し、謳歌している。
その姿勢を見ていて、ふと気がついたんです。
ああ、そうか。
自由でいたいけど孤独は嫌だ、というのは甘えなんだな。
同じように、
挑戦してみたいけどリスクは負いたくない、というのはあり得ないのだ。
そう思った時、私はためらっていた事に対して静かに「やってみよう」と思えた。
ありがとう、井之頭五郎……
ハードボイルドな良い男、す~ぐクライアントやお店の客に勝手なあだ名をつけちゃうお茶目な男、本当に旨そうに飯を食う男よ……。
五郎さんが、お店の人や他のお客を『食事の時間をともにする仲間』として捉えていそうなところも大好き。
彼が美味しいご飯からも、お店という『場』からも力をもらっているのが分かる。
声には出さないけど、脳内でよその客のおかずチョイスに「やるな」と感心したり、お店の人に心のなかで「お母さん、まだー?」と呼び掛けてみたりしているのが、なんだかあったかい♡
下戸だから「まったく酒飲みってやつは……」と呆れたりするけど、気分良く酔って騒ぐぶんには「良い飲みっぷりだ!」と寛容。
スマホばかり見て食事を大切にしない人や、お店に敬意がない人には厳しいけど、ベビーカーを押した妊婦さんや子供たちには微笑みを送ったりする。
それを見ていたら、あることに気が付きました。
そうか、私は社会からダメージを受けていたのか。
自分でも知らないままに、ずっと、うっすらと傷ついていたんだなと自覚しました。
たとえば、
通りやお店にいる他人とは
なるべくお互いを視界に入れないよう振る舞おうとする感覚や、
酔っ払いが問答無用に白い目で見られること、
土地の価値が下がるから児童相談所を作るなとか、
子供の声がうるさいから公園は廃止とか、
そういう声があがること。
そういう、人間同士の交感を否定するような、あたたかくない時代の空気や情報から受けていた傷が確かにある。
そして私自身も、無自覚にその良くない空気づくりに参加してしまっていたことが絶対にあり、そのことにも傷ついている。
優れた創作物には、その無自覚なダメージを癒してくれる作用があるんだな、ということもこのドラマに教えてもらいました。
私も五郎さんやほかの作中人物たちのように、人間性を大切に、あったかく生きていこう。
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こんなにも素晴らしいドラマを制作してくださった俳優さん達、スタッフの方々に感謝します。そして、ドラマでもリアルでもあたたかい食事とサービスを提供してくださる、飲食店の皆様にも!!
そういえば『孤独のグルメ』を知ったきっかけは、昨年11月に訪れた長崎のちゃんぽん屋さんだったな。
お友だちが連れて行ってくれたお店、宝楽さんのテレビで流れていて、なんとなく惹かれたからamazonプライムを探してみたのです。ありがたや。
本っ当にべらぼうに美味しいので、ぜひ!!
今すぐ島原に飛んでいきたい~!
次はチャーハンも絶対に頼むんだ私は……!
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