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梅しごとデビューの覚書2023

我が家には、ずっと梅の木があったのでしたが。
気力がある年に、少しの梅だけで梅シロップを作るのがせいぜいで、ほとんどは木で朽ちさせてしまってました。全員下戸の我が家では梅酒作っても誰も飲まないし、梅干しもわたししか食べない…と思ってた、のですが。

今年突然、思い立って梅しごとに取り組んでしまったのでした。
きっかけは、こちら。

少しの量からできると謳われている、いろいろな種類の梅のレシピがたくさん載ってる!いいなああれもこれも…って、これ、もしかしたら、今年はわたしでもできちゃうんじゃないかしら、梅干し。たとえわたししか食べなくても、調味料としてだって使えるんだ…を痛感することがちょっと続いたのでしたが
「え?お弁当とかに入ってたら、食うけど?」
と、うみさん(夫)。
さらには、子どもの頃から「梅干しきらーい」って言ってたほのさん(娘、会社員)が、冷麺に入ってた梅干しをなんなく食べていた…なんだおい。キミらがそんな感じだから、梅干しなあ…って思ってたのに。思い込みだったのか。特に、子どもの好き嫌いはバージョンアップされるのだな、と、痛感しつつ。
我が家の梅の木なので、大きな実は、できない。でも、農薬撒いたりしてるわけじゃない。いい梅を使いたいなら買ったほうが絶対いいだろうけど、うちの梅を使う。そのことに意義があるのだ。

かくして、梅しごと2023がスタートしたのでした。

梅干し以外に、作ってみたもの

その前に、この「ときめく梅しごと」にレシピ掲載があったもので、作ったものを、ちょっとご紹介。梅でできるものって多彩…
・完熟梅のスパイス砂糖漬け
これ、梅干しやシロップには不向きとされる、傷ものの梅も使えてしまうのが大変に魅力的で、結局いちばん量を作ったのがこれだった気がします。カルダモンのホールとかお高い!どこにあるの!と思いつつ、駅ビルの輸入食品屋さんで見つけて買ったなあ。炭酸水で割って楽しんでいます。
・梅ダージリン
これももっと作りたかった…ダージリンシロップを牛乳で割ると、カルピスっぽい感じの梅ミルクティーになる。梅シロップのあとの梅でもできるとあったのでそれでも作ったけど、梅もいただくならシロップのあとの梅は縮んでしまってるのもあって、ちょっと食べにくいかも(でもおいしい)。
・小梅の醤油漬け
最初にやってみたのがこれでした。そもそも自宅の梅なのでそんなに立派な大きなものはできなくて、小さくてまだ青かった梅を醤油差しに放り込んで、醤油を注いでほったらかしておいただけで(^_^;)。梅をかりかり食べるよりも、醤油を味&香り付けに使ってます。いい感じです。
・梅のハーブオイル漬け
これは、漬けて3か月経った頃が食べ頃…とのことなので、まだ漬けてる途中です。秋のお彼岸を過ぎたら食べられるのか。アンチョビは入れてないけど、これのためにホームセンターでローズマリーの苗を買いました。
・梅シロップ
結局作りました(^_^;)。氷砂糖じゃなくてグラニュー糖でもいけるのがうれしい。少しだけはちみつでも作りました。
・梅アチャール
これは…作る気でいたけど、断念しました。スーパーのスパイス売り場で「カイエンペッパー」を見つけ…たけど、あ、これ、うちではだめなやつだ。ほのさんが泣く(苦笑)。カレー粉からカレーを作るようなおうちだと、よいのかな、と、思いました。うちのカレーは甘口のルー一択なので…

なんだ、結構作ったわね。

さて本題、梅干しです

イメージでは、梅雨に入るか入らないかの頃に梅を収穫して…というアタマがずっとあったのですが、

梅干しの梅は完熟させる必要がある

となると、ここは東北、福島県なので、6月上旬の梅だと全然早いんです。青いうちに収穫、追熟…は、難しい。黄色くなる前に傷んでしまったり(;ω;)。梅干し用の梅を収穫するなら、7月に入ってからでもいいくらいでした。
今年漬けた梅は、350g前後を3回と、最後は100gになったので…トータルで1.2kgに少し足らないくらい。前出の今井真実さんのレシピでしましたので、塩分は18%。ジッパーバッグで塩漬けにしたけど、梅酢が上がってくるのが気になって気になって、で、袋をいじりすぎた結果、干す段階になって実が崩れてしまったものもずいぶんありました。わたしはタッパー使ったほうがよかったのかもしれないなあ。
3週間は漬けて…と書いてありましたが、ちょうど3週間のところで、東北南部で梅雨明け。天気予報を見たら、しばらく降らないどころか連日35℃超えの猛暑でげんなり…このタイミングでいくしか、という感じでした。
塩漬けにした梅を実と梅酢にわけて、梅酢はガラス瓶に移してラップかけて日に当てて。でも、あれ?崩れた実の残骸が浮いてる…と思ったので、一度漉して、再度日光に当てました。
実のほうは、わたしはこの機会に干しかごを買いました。梅だけじゃなくて、干せる野菜とかあるし!ってことで。それぞれの段に、一度くしゃっと丸めたオーブンペーパーを敷いて、その上に梅を並べて。崩れたものも干していいとあったので、1個ずつに分けられないほどになってたものも干しました。干した場所はベランダ等ではなく、ジャングル…いえw草刈りとかもしてない庭の一角なので地面はコンクリではなく、それなりに草もある土の上、というところでしょうか。なので、この気候なら2日干せばじゅうぶん、という声も聞こえてきたけど、なんとなくまだ干したほうがよさそう、とか思って、3〜4日干しました。それでもへんに固くなったりとかしなかったな。ちゃんとできたものはあたらしいジッパーバッグに、崩れてしまったものは種をはずして瓶に入れ、梅酢を大さじ1くらい入れて潰しながら混ぜました。このやり方でいいかどうかわからないけど、梅干しペースト状になったので、丸ごと一個でなくていいときに使おうと思います。

来年への申し送り

年に一度しかやらないことって、たしかに「あれ去年どうしたっけ??」となる率がまあまああるので、申し送りをば。
・事務所(筆者常駐先)で「梅干し作るなら赤紫蘇も要るわね」と言われ、えっ?紫蘇ですか???ってフリーズしたのですが、なにしろ今年はど初心者なので、作り方に書いてある以上のことはしない…と自分に言い聞かせました。この状態の梅は「白梅干し」というんだそうですが、来年はできれば今年の倍は仕込みたいので、調べて少し紫蘇梅にしてもいいかなと思います。
・収穫して数日置いてしまったので、だめにしてしまった梅も結構あった…収穫自体がお天気と、わたしの非番の日と相談になるのでなかなか難しいけど、一気に漬けるとこまでいけるようにしなくては。時期的には、6月末から7月初旬。
・あとは、来年の梅の時期までにタッパーウェアを調達しておくのと、今年は18%で漬けたけど、来年は15%でやってみようと思います。
・梅干しの話ではなくなってしまうけど、来年は少量梅酒も作ってみよう…「梅酒ラム」って気になるではないか。でも少しでいい。

スーパーの漬物売り場で考えたこと

今年に入ってからだったと思いますが、「若者の梅干し離れ」が話題になってたのに対して、料理に関わるみなさんや東洋医学系のみなさんがいっせいに「梅干しはこんなに体にいいんだよ!」「こんなレシピあるから食べてみてよ!」ってやってたのをみて、いやいやそういうことを知らないからではなくて、ちゃんとした梅干しって意外とお高いし入手しにくいのだよいまの経済状況見てみなさいよ、とかそのときは思ってしまったのでした。必需品ではないものに手を伸ばすゆとりなんてないでしょ、って。それに、うちの若者(ほのさん)も(当時は)食べないもんな梅干し、でもそれを悪いことみたいに言われても、と思ったのもあったし。
それでも今回、梅干しを自作するにあたって、あらためてスーパーの梅干し売り場をまじまじと眺めたけれど、いやこれ、梅干しって、ないんだな、とあらためて思いました。漬けただけちゃうんか。塩分量でいうと、10%を超えるものは本当に限られる。しかもまあまあお高い。で、10%とか8%っていうと、梅と塩(と、紫蘇)だけ、ってならなくていろんなものが入ってしまう。たしかに減塩が言われる時代ではあるけど、シンプルな材料でできてる昔ながらの梅干しが作られ続けてた理由っていうのはちゃんとあるわけで、それが売り場で駆逐されかけてるのは、どうなのか。いっぽう、真っ当だなと思う梅干しの塩分量、店頭売りで多いのは15%くらいなんだなって。それで来年は15%にしてみよう、と思ったのでした。いや、直売所みたいなとこもリサーチして、やはり18%でいいかな、とか思うかもしれない。
今年できた梅干し、なんとなく、1年もかからず食べ切ってしまって持たない気がするのですが、こんなものを見つけたので、最後に貼ってみます。わたしが今回こさえた梅干しっぽいな、と、烏滸がましくも思ったので。

(↑これも、塩分量でいうと15%でした…っていうか最後の最後にペケマークがどんっと入っててげんなりしました…でもこちらを貼ります)

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