おりも みか

女児と男児の年子を育児中。 玩具メーカーの生産技術だった経験を生かし、製造業系のライタ…

おりも みか

女児と男児の年子を育児中。 玩具メーカーの生産技術だった経験を生かし、製造業系のライターをしています。

マガジン

  • 取り留めのない話

    日常でふと頭に浮かんだ、オチもなにもない話です。

  • 恐れる出産

    出産体験記です。第一子の話が終わりました。無事第二子を産んだので、現在第二子の体験記を書いています。

  • 恐れる育児

    はじめての育児に奮闘中の私が、先回りしてあらゆることを心配しまくっています。

最近の記事

飛行機雲

基地が近い。 というか、地元の名前を言うと、ある一定以上の年齢の人からは 「ああ、基地のある」 と、かなりの確実で言われる。 同年代から言われたことはない。 「マッカーサーが降り立った」 とも言われる。 でも正確に言うと、基地は私の地元の名を冠してはいるが、 私の地元にはない。 隣の市にある。 東京ディズニーランドが東京にないようなものだ。 だが東京と聞いて「ディズニーランドがあるところ」と言う人はあまりいないだろう。 「私の地元はここです」 「ああ、基地のある」

    • 女にしかわからない

      私は大学時代、合気道部だった。 一応初段を持っていて黒帯だが、大学を卒業して以降、道場には立っていない。 合気道というのは護身術のイメージがあるが、実際には試合がない。(流派にもよるが) 基本的に決められた技を、決められた手順で相手にかけ、 相手もそれを理解して、自分から技を「かけられて」受け身を取る。 予定調和の世界である。 相手と気を合わせるから「合気」道 なんて言うことを、部活ではよく言っていた。 剣道や柔道にも「流派」はあると思うのだが、試合があるため共通の

      • 出産体験記②-誕生-

        1時半、もう1つのLDRから声が聞こえた。赤ちゃんが生まれたみたい。お母さん結構叫んでたな。でも結構短時間だったのかな……羨ましい……。こちらはウトウトしながら、陣痛に耐えている。ちょっと呼吸気をつけないとかな……レベルだけど、まだまだだよね……これ……。夫が戻ってきて、お布団もってきてソファで寝てる。私は一体何時になるのだろう…… ついにてっぺんを超え、日付が変わった。 陣痛をやり過ごしながらウトウトしていると、隣のLDRに人が入ってくる音がした。(この病院はLDRが二つ

        • 出産体験記2-微弱陣痛-

          母が来たので、娘を連れて家に帰ってもらうことにした。 夫は引き続き私に付き添ってもらった。 今回もまた立ち会ってもらうつもりである。 ふとここで気付いたことがある。 今回予定日は2月1週目であった。 だが一人目も38週で生まれているのもあり、1月中に生まれそうな気がしていた。 私が好きなキャラクターの誕生日が1月末にあるので、もしかしたらその日になったりして…というオタク的発想が浮かんだ。オタクはそういう偶然にすぐ運命を感じがちである。しかしまぁそんなうまくいかんやろ〜と妄

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        • 取り留めのない話
          1本
        • 恐れる出産
          12本
        • 恐れる育児
          7本

        記事

          出産体験記2-また破水-

          翌朝、普通に起きた。 お腹も痛くない。やはり前駆陣痛だったようだ。 ……と、ここからは当時私がリアルタイムで残していた日記を太字で記していきたい。 10時半、お昼ごはんにベーグル作ってたら、破水したかも…?なんかちょろちょろと出てる気がする。とりあえず病院に連絡。 弁解させてほしい。 なんで陣痛が来そうな時にパンなんか作ってるんだと。ベーグルはほとんど発酵させないパンなのだ。 なので1時間くらいで作ることができる。 いつ来るかわからない陣痛にビビってても仕方ないので

          出産体験記2-また破水-

          出産体験記2-ジンクス-

          検診の翌日は土曜日。 我が家の夫は土日休みなので、何としても土日の間に陣痛が来てもらいたい。近所に祖父母はいないし頼れる人もいない。私と1歳の娘二人だけの時に陣痛が来てしまったら困る。 そこで私は知る限りのジンクスを試してみることにした。 とはいえ知っているのは二個だけだ。 焼肉を食べる。 そしてオロナミンCを飲む、である。 まずは行きつけの焼肉屋さんに行き、ランチで焼肉を食べた。 ドライブがてら片道30分程度の道の駅まで行って季節のいちごパフェを食べ、 自販機でオロ

          出産体験記2-ジンクス-

          出産体験記2-無痛にするか否か-

          先日、無事第二子を出産致しました。 本当に出産は……毎回違うのだなぁと実感しました。 というわけで、今回からは2人目の出産体験記を書いていきたいと思います。 38週1日。 妊婦健診を受けた。 経過は順調…どころか、すでに子宮口が3センチ開いているとのことであった。 「今日このまま入院して薬を使えばもう産まれるけど、どうします?」 正産期に入っているので、一応入院の荷物は持ってきてある。 「いえ……陣痛くるの待ちます……」 私は日和った。 この日は金曜だ。夫は土日休み

          出産体験記2-無痛にするか否か-

          出産体験記-産後-

          目が覚めて、ぼんやりした頭のままふと仰向けの体勢になった。 あ。 苦しくない。 そうか、もうお腹にはいないんだ。 昨日出したんだ。 お腹を撫でてみる。 ペタンコ、というほどではないが凹んでいるし何より軽い。 全身が筋肉痛のように痛い。 股に違和感がある。 検温をして、血圧を測る。 ヨロヨロとトイレに行く。 股からは生理とは比較にならないくらい血が出ている。 下着は使い捨てのふんどしのようなものに、産褥パットというめちゃくちゃでかくて分厚いナプキンのようなものを当て

          出産体験記-産後-

          出産体験記-誕生-

          陣痛の間隔が2分おきになっても、私は夫にアプリで間隔を計るように言い続けていた。 夫的には「今更もう良くない?」となっていてまじめに計っていなかったのだが、 私としては自分が今がどの位置にいるのかを知る手がかりは陣痛の間隔しかなかったのだ。 だから少しでも間隔が開いてしまったら、出産(つまりこの如何ともしがたい痛み)が長引くのではないか……それがとても恐怖だった。 陣痛が来るたびに「くぅうう……」と声が漏れるものの叫び声を上げるわけでもないので、助産師さんには「静かな妊

          出産体験記-誕生-

          出産体験記-陣痛とビスコ-

          ふと気がついたら、外がうっすら明るくなっていた。 短時間でも眠れたらしい。 時計を見ると5時半過ぎ。あと30分で朝食が来る… 頭の中はとにかく「お腹空いた」であった。 検診日の近くだったので、夕食も軽めにして体重調整をしていたのだ。 「少しは眠れた?」 昨夜とは違う助産師さんが来た。 夜勤の人が交代になったのだろうか。昼間の健診で何回か見たことがある人だった。 「少し…寝ました」 「そっか。体重計ろっか。起きれる?」 体重計に乗る。 最終的に、妊娠前から9キロ増だ

          出産体験記-陣痛とビスコ-

          出産体験記-入院とマミー-

          病院に到着し、ベッドに横たわってしばらくすると陣痛らしき痛みが襲ってきた。 とは言え、まだ全然耐えられる程度。 モニターをつけて陣痛の具合をチェックしたり、トイレの場所などをざっと説明したり、病院から支給される入院準備品の入ったピンクの袋をバッと置いて助産師さんは慌ただしく去って行った。 「今日はほかに三人妊婦さんがいるのよ」 特に満月でも新月でもなかったのだが、お産が立て込んでいる日のようだった。 個室に取り残された私と夫。 「……俺どうすればいい?」 「喉乾いた

          出産体験記-入院とマミー-

          出産体験記-破水-

          早めにベッドに入ったものの、まーーーったく寝付けません。 でもこの日は胎動が激しいわけではありません。たまにおへその奥らへんが少し痛いような気がする……くらいのもので、特別すごくお腹が張っている感じもしません。 それでもなぜか全く眠れないのです。 あまりに寝付けないのでブログで出産レポ書いている人を漁っているうち、日付が変わってしまいました。 38週4日午前2時頃。 寝付きのいい夫は既にスヤスヤ眠っている中、何とか眠ろうとスマホを枕の下に押し込み目を閉じました。 ジ

          出産体験記-破水-

          出産体験記-おしるし-

          それは38週2日の夜のこと。 いつものようにベッドに入るものの眠れない…。 私はもともとかなり寝付きがいい方なのですが、妊娠後期は本当に眠れなくなりました。 寝付きも悪い上に、夜中に何度も目が醒める。 一度醒めてしまうと再度また寝るまでに時間がかかる。夜中にトイレに起きることもしばしばありました。 私はあまり足が攣ったり浮腫んだりということはなかったのですが、辛かったのは坐骨神経痛です。 お尻のあたりにナイフを刺されたかのような鋭利な痛みが走るのです。病院で相談しても

          出産体験記-おしるし-

          出産体験記-初産の状況-

          現在二人目を妊娠中。36週になりました。 いつ来るかいつ来るか……と震えて過ごす毎日ですが、単に怯えてても仕方がないので一年半前、第一子の時のことを当時の日記を元に書いてみたいと思います。 二人目が産まれたら、二人目のことも書いていくつもりです。 私自身が予定日よりまるまる1ヶ月早く、低体重児として産まれたということもあってか、初産にもかかわらず予定日より早く産まれるんじゃないか…と根拠なく思い込んでいた私。 実際に38週4日で出産したので、予定日より10日早いというこ

          出産体験記-初産の状況-

          恐れる育児-体型コンプレックス

          コンプレックスというのは、どんな人にも多かれ少なかれあるだろう。 私は自分の体型に大いにコンプレックスがある。 物心ついた頃から私は…ぽっちゃりなのだ。 そして骨格がしっかりしているので、常にガッチリ体型である。 生まれた時こそ、2300gと小さめだったが、旺盛な食欲で一日で保育器を出された…と母に聞いた。 年子の妹は逆に昔からガリガリだった。 同居の祖母に妹と比較されてデブだと言われ続け、その度に私は傷ついていた。 たしかに太めではあったが、小学生で60キロを超すよ

          恐れる育児-体型コンプレックス

          恐れる育児-親戚付き合い

          私も夫もきょうだいはいるが、いずれも子どもはいないので、赤子にとって一番年齢の近い親戚はイトコの子ども(ハトコ)である。 更に私は親戚付き合いの薄い家なので、日常的に連絡を取り合う親戚はいない。 夫側の親戚は距離の近さも相まってよくお世話になっている。 夫はイトコたちの年代では一番年下で(正確には夫の妹が一番下だが)めちゃくちゃ可愛がられている。 結婚して挨拶に行った時も「〇〇ちゃんが結婚して奥さん連れてくるなんて!!」と大フィーバーだった。 なので赤子が生まれて連

          恐れる育児-親戚付き合い