光浦醸造の経営理念を考えてみた。

[ Vol.003 ] (2086文字)

経営理念。
こんな風が吹けば飛んでしまうような小さな会社が経営理念とか言うと正直気恥しい気持ちもあるけど、これから家業ではなく企業を目指して進むべき方向性、何をしている会社なのか、何のために存在する会社なのかを社内をはじめ、消費者の方たちや関わる全ての人とみんなで共有していくために必要なものであると改めて考え、正式にこう決めました。

キッチンにインスピレーションを、テーブルに会話を。

時間をかけてよく考えたのに我ながらセンスを感じない字面だ。。。


どんなものをつくりたいのか?

ぼくたちメーカーはどんな状況になっても自分のつくりたい商品をつくらないといけないと考えています。嫌々つくるならつくらない方がいい。
ということで、改めて光浦醸造のつくりたい商品を考えてみると「インスピレーションを感じるもの」という言葉がピッタリくるなと気がつきました。

初めて商品を見たとき、初めて味わった時に、ビビビとレシピが浮かんだり、あの人にプレゼントしたいと思ったり、久しぶりに料理が作りたくなったりといったポジティブでクリエイティブな印象を消費者の方に与えるような商品、ぼくはそんなインスピレーションを掻き立てる商品が作りたかったんだなと改めて初心を思い出し、これからもそういう商品をつくっていきたいなと思ったのです。

ちなみに、”インスピレーション”は、ラテン語の「息を吹き込まれたもの」という意味が語源で、まさしくそういう息の吹き込まれたものこそが人の心を動かすのだと思います。

いつどこで使うものをつくるのか?

光浦醸造の商品は基本的に「食のシーン」で使ってもらうことを前提としています。そしてその食のシーンを2つに分けたとき、『つくるシーン』と『食べるシーン』に分かれると考え、それを抽象的に

「台所(キッチン)」「食卓(テーブル)」に分けました。

台所=キッチンでつかう調味料は料理、いわば創作に使用するものであり、料理をする人のインスピレーションを刺激するものでありたい。
それはその人が完成させるものなのであってぼくたちが提供するのは出来るだけポテンシャルの高い『未完成品』であり、かつ足し算のしやすいシンプルなものである必要があります。
ひよこ豆みそ」みたいな、料理をしない人にとっては魅力がないものであっても、料理好きの人の琴線に触れ、その人たちの創作意欲が湧くものをこれからもつくりたい。

食卓=テーブルで使うグロッサリー(生鮮以外の食品)は、笑顔になるものや考えさせられるものでありたい。それは、イコール会話が生まれるもの。誰かに話したくなるような特徴的な味の商品であったり、インスタ映えしてプレゼントしたくなるような商品。また、味噌作りワークショップや地元の小・中学生の職場体験などを通じて得る体験、インターネット上での情報発信といったコンテンツづくりなども会話のもとであり必要なことなのかと思います。

そんな2つのシーンを豊かにする商品をつくりたいのです。

100年後に残っている定番品を、今、つくろう!

今回経営理念を考えるにあたって『食文化』『伝統』といったフレーズは最初から排除しました。

当然ながら大切にしていくことではありますが、そういう少しスピリチュアルな部分への依存度から脱却し、企業観を第一に考えたかったという事と、『新しい事をする』『誰もやっていない事をする』という事の妨げにならないようにです。

どんな食文化や伝統も最初は始まり(スタート)がありました。そんなスタートをぼくたちが切って100年後に残っている定番品を、今、つくりたい。

羅針盤となるような経営理念に育てていきたい。

これまでも言葉としては決めてなかったけど、ぼくたちはこの精神でものづくりに向き合ってきました。ただ、これから色々と状況が変わってくるとそういう精神を忘れてしまいそうになることがあるかもしれません。
そういった時にふとこの考えを思い出すことによって方向性を見失わなくて済む羅針盤のような存在になればいいなと思っています。

思いつきで行動しがちなぼくですが、この経営理念が出来たことによって、急に「新しい乗り物を作る!」とか、「そよ風の扇風機を作る!」とか言い出すことはないでしょう笑。(スタッフのみんな、ぼくが暴走したら突っ込んでね。)


経営理念を考えてみては?

経営理念を決めるのって家業や零細企業からすると、なんというか企業的で正直恥ずかしいものです。それを作ったからって売り上げがすぐに上がるわけでもないし、なんだかちょっと経営オタクっぽい。でも自分たちのやりたいことをしっかりと定め、ブレないようにすることは結局近道になるのだと思います。

まだ経営理念を定めていない零細企業や家族・個人経営の方、もしくは随分と昔からある経営理念に縛られて「新しい事」が出来なくなっている方、もう一度じっくり考えて「言葉」にしてみてはどうでしょうか?

経営理念を考えるのに参考にしたサイトhttps://www.kayac.com/vision/philosophy

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