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ロン・ワトキンス、Parler事件の謎!「ジムがQだ!親父の馬鹿野郎!」と投稿したのは一体誰だったのか

2020/11/16 重大追記2020/11/23 最終追記2021/04/05

パーラーの告白

 15日日曜の朝(米国時間)、SNSプラットフォームとして極右に人気急上昇中の「Parler」で、11月3日の米大統領選挙日に8kunの管理人を引退したロン・ワトキンス氏を名乗るアカウントが突然驚きの告白を始めた。

「私は嘘をつきました。米国の投票システムは安全です。ただ偽情報を撒き散らしただけです。私はただ合法的に掲示板の運営をしただけだったはずなのに、何故か地獄に落ちた。」

「私のテレビ放送出演で、人々は私の帽子を笑い物にした。だがこれは20年以上私にとってとても大切な帽子でした。これは私の故郷である日本の和牛の皮から作られた帽子です。これは私の故郷への愛情がこもっているのです。国を離れてはいますが、私は愛国者です。アメリカを愛している。」

「私の父は私がパーラーにアカウントを持つことに反対しました。それが8kunを危険に晒すといった。だが、私は敬意を持ってそれに反抗した。正直に言って、父は時々ひどく高圧的になることがある。罪を悔い改めてほしい。私はもうなにが舞台裏で起こっているのかわからない状態にうんざりしている。父の盾になることに疲れた。」

「見てくれよ、僕は馬鹿げたテレビ出演はしたくなかったし、もう父や8kunと一緒にやっていきたいかどうかもわからない。まるで心と体のコントロールを失ったかのようだ。残っているのは精神的な痛みだけだ。バイデンかトランプが勝つかなんてどうでもういい。もうパパの操り人形は嫌だ。自分で考えて感じたい。」

 この様子を実況していたロンの元同僚で、現在ではQAnon事業を行うワトキンス親子を追求する最先端に立つフレドリック・ブレナン氏は、ロンにメッセージを送った。

「もうやめちゃいなよ。君のお父さんは悪い人だって僕らは知っているだろう。終わりにしよう。そしたら本当の人生が来るよ、約束する。それはとても難しいことだけど、君ならできる。」

 そして、ロンを名乗る人は最後にこう書き込んだ。

「僕はもう燃え尽きた。言わずにはいられない。そうだ、ジムはQとして書き込みをしたことがある。親父の馬鹿野郎

ここに至る経緯

 QAnonの現象については、すでに多くの人が一度は聞いたことがあると思う。米国発祥の陰謀論、Qを名乗る謎の人物がインターネットの掲示板にもたらす「預言」をQインフルエンサーが広めQAnonの活動家たちに届く。その「預言」は、トランプ大統領が悪の米民主党率いるシャドーステート(影の政府)と戦い、近い未来に全ての悪党が捕まる「」が来て、全ての米国民は「大いなる目覚め」と共に真実を知る。その日を待ち、その日のためにQと共に戦うのがQAnonだ。

 この荒唐無稽な神話に今や世界中の人々が夢中になり、数々の騒動や犯罪、果てはテロ行為まで起きている。

 そして、このQが投稿を行うのが、現在は8kunという米国のインターネット掲示板だけなのだ。2017年に初めてQが投稿したのは同じ米国の掲示板4chanだったが、今では8kunだけで出るトリップコードという個人認識暗号だけがQの証明なのだ!

 件のロン・ワトキンス氏は今年の11月3日、ちょうど米大統領選挙の当日まで、この8kunの管理人をしていた人物である。彼は11月3日になんの前触れもなく突然8kunの管理人を辞めるとツイッターで宣言し、趣味の木工と家族のために暮らすと語った。

 ところが、8kunを引退したロン・ワトキンス氏は先週11日に突如、米国の投票システム「ドミニオン」で不正投票ができる脆弱性を知っているとツイッターで投稿。その投稿から10数時間後に極右陰謀論で有名なOAN(One American News)のホワイトハウス特派員シャネル・リオン氏が特集を組んで「ドミニオン疑惑」を放送、その後すぐにトランプ大統領がリオン氏のツイートを引用して「ドミニオン疑惑」を訴えた。

 ロン・ワトキンス氏は、8kunの元管理人であることは伏せたまま、技術的専門家としてOANの番組に出演していた。

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ロン・ワトキンス氏の写真、OAN放送より

動画はこちら

果たしてこのアカウントはロンなのか?

 「ファッキン、ダッド」と書かれてからそれほど時間をかけず、ツイッターのロン・ワトキンス氏のアカウントが、パーラーのロン・ワトキンスのアカウントを否定する声明を出した。

「私はパーラーもGabも使っていません。私にはツイッターとEメールだけです。パーラーやGabで私が何かを言ったというのはフェイクです。」

 ロン・ワトキンス氏の正式な苦情により、当該のパーラーアカウントは公開を中止にされた。

 前述のブレナン氏は、乗っ取りや偽アカウントの可能性、そして本人が投稿を後悔して否定にかかったという2つの可能性があることを踏まえて、ロン氏のパーラーの当該アカウントに認証が二つ付いていたことに注意を呼びかけた。

現実の人間である認証

インフルエンサーである認証

 パーラーの現実の人間である認証を得るには、運転免許証やパスポートなどの本人証明書を提出する必要があると言う。

 また、当該アカウントでは以前からロン・ワトキンス氏として知人との交流に使われている形跡もある。

 そして、このアカウントが作られた2020年7月21日の2週間前、7月6日にロン氏がパーラーの新規アカウントを作るのに電話番号登録があることに文句を言うツイートも発見されている。

 果たしてこの謎は解明されるのか?続報が出次第、追って詳細をお伝えしたいと思います。

おまけ 一方その頃…

追記 2020/11/16

パーラーについて


追記2020/11/18

陰謀研究家マイク・ロスチャイルド氏

「パーラーに認証済みのアカウントの名前を変えられるセキュリティホールがある可能性が高いが、パーラーは私の質問に答えなかった。」

犯人発覚!第一発見者が犯人の法則 2020/11/23

 ついにこの事件の犯人が見つかった!ワシントン・ポスト紙の記者ドリュー・ハーウェル氏のツイートによると、ワシントン・ポストのインタビューに420chanの管理人で覆面ハッカー集団アノニマスの元メンバーであるオーブリー・コトル氏が、Parlerで認証を受けた後で名前を変えることができるセキュリティホールを使って仕掛けた「ジョーク」だったと告白したらしい。

 コトル氏は、その日フレデリック・ブレナン氏にいち早くロン・ワトキンス氏のパーラーアカウントの異変を告げた人物であった。

 第一発見者が実は犯人…って、しょーもないことすんな!オーブリー!!騙されたわ!くそがーーーーー!

ワシントン・ポストの当該記事

https://www.washingtonpost.com/technology/2020/11/23/parler-conservatives-still-on-twitter/

オーブリー氏のコメント

「真面目に言うと、ロンの反応を見たかった。もっと言うと、パーラーのセキュリティ問題を明らかにしたんだよ」

追記2020/12/10

相当トラウマになっている様子

「パーラーは、確認を受けるために運転免許証の前面/背面スキャンまたはパスポートスキャンの両方を必要とするので、どのようにして「確認済みユーザー」になりすましたのですか?
私はパーラーアカウントを持ったことがありません。 IDをパーラーに送信したことはありません。

なぜパーラーで確認されるのですか?

パーラーは危険にさらされています。」

2021/01/03

その後も続いていた騒動

パーラーのセキュリティについてロンと極右のダン・ボンジーノがケンカ。ダン・ボンジーノはパーラーの出資者。

ロン、ジャーナリストにヌード要求






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