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台風15号と第4次安倍改造内閣の思い出

 忘れないように、思い出を書いておこう。 

  2019年9月9日未明。 まだ私は当時、5ちゃんねるニュース速報+板の立て子をやっていた。 

  台風や豪雨などの自然災害の警報や被害などのスレを立て続けに立てる私は「ダムみつを」と揶揄されていた。

  すでに数日前から巨大台風が千葉県に直撃しそうだという情報があったので、その日は台風が千葉に近づく前からこれから半端ではない量の警報ニュースが来ると警戒していた。

  夜が更けるにつれ、千葉周辺の台風警報や被害が少しづつニュースに流れるのと同時に、NHKを中心に第4次安倍改造内閣の新大臣決定の速報が流れていた。 

  私は目を疑った。いつ官邸が台風の対策本部を作るのかそのニュースを待っていたが、台風などないかのようにNHKは新しく就任が決まった大臣の名前を速報で流していく。

  その中には、現在では被告人とだいぶ肩書きの変わった河井克行元法相や、メロンで有名になった菅原一秀元経産相の名前もあった。環境相に小泉進次郎氏が選ばれた時は、5ちゃんねらーも流石に話題に湧いた。

  だが、多くの場合これらの大臣決定速報のニュースに対する5ちゃんねらーの反応は「台風ほっといて何してんの?」というものだった。 

  千葉県の停電ニュースは莫大かつ広範囲にわたり、9月に入っても猛暑が続いていたので、クーラーが使えないことによる熱中症の危険度は命に関わると心配した。 しかし、9日未明に大臣確定ニュース以外の官邸からのニュースは届かなかった。 

  夜が明けると、千葉県で2000本以上の電信柱が倒壊したことの片鱗が見え始めた。町中の電信柱が倒れたニュース報道に停電の復旧は絶望的に見えた。

  だが、11日の第4次安倍改造内閣が組閣するまで、官邸からの動きは改造内閣に関するもの以外特になかった。何日も続く停電・断水や屋根を吹き飛ばされて住む家もない人が何万戸もあったにもかかわらず! 

  官邸が非常災害対策本部を設置したのは次の大型台風19号上陸後の2019年10月13日だった。 

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