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201803 第8回ニコ技深圳観察会感想

初めての中国、初めての深圳。結局、100元札と50元札以外の紙幣と硬貨を見ることはなかった。

観察会の参加費が150RMB、300RMBで現金のほうがいいかもね、という話を渡航前のチャットで見ていたので、参加費プラス少しを2種類の札に両替していった。現地ではもちろん朝ごはんを食べに行ったり、コンビニでお菓子や飲み物を買ったりしたのだけど、現金もクレカも使うことはなかった。全部WeChat Payで済んだ。
びっくりである。
僕は海外渡航経験が乏しく、昨年スペインに行ったときにはほとんど(ジュースの自動販売機とかでも)クレカが使えることに驚いて、外国から日本に来た人が不便に思うわけだと実感したのだけど、それどころの話ではなかった。事前に人に聞いたりブログで読んだりで知ってはいたのだけど。

観察会では、JENESISさんの案内で金型、射出成形、板金などの工場から、既存の部品製品を組み合わせて自社製品を作っているCityEasy、Insta360やKandaoのようなハードソフトともに最先端な製品を持つ企業、いままさにインキュベーターで成長中のM5Stackと、深センにある企業の幅広さを見せてもらうことができた。
深センにおける特にハードウェア製品の開発速度をもたらす要因の一つが、これら幅広い企業がひとつの地域に集まっていることなのは確かなんだろう。

訪問先で話を聞き、その場で商談や商品買いたい(僕もInsta360買えばよかったなあ)話を聞いてると、その展開するスピードが速い。もちろん、ある程度の権限がある人なのかもしれないけど、「後日〜」とかない。その場でどんどん話が進んで行く。これは楽しい。

訪れた企業は若いところが多い。深セン自体も異様な速さで発展しておりその歴史はまだ短い。働いている人たちもとても若い。
若く歴史が短いおかげで、既存の商習慣や変なルールみたいなものにしばられることなく、新しい関係を作り拡げていくことスピードがとても速いんじゃないかなあという印象がとても強かった。

それらに「とりあえずやってみろ」というような思い切りの良さ(行政も含め)が加わって、冒頭の電子決済サービスの普及率の高さにつながっていたりするのではなかろうか。僕自身はソフトウェアの開発の仕事をしてきたけれども、あれほど普及したものに携わったことはない。自分が携わったものが、あの規模で利用されているのを見てみたい。

今回いろんなところを観察させてもらったんだけど、一番こころに残ったのは、自分自身を含めいろんなつまらない本質的ではないことに気をとられすぎて、本当にやりたいことを実現させるためにすべきことを、いつのまにかさぼってしまっていたんだな、という反省の気持ちだったりする。はじめに踊り出す人になるのは難しいけれど、2番目3番目のひとでありたいと強く思った。

それはそうと、渡航前にM5Stackを買ってたのもあって、M5Stackの訪問はとても楽しみにしてた。Jimmyさんとお話しすることもできた。やっぱり気に入ったものを作った人とお話しするのはテンションあがる。Maker Faire Tokyoで再会できるかもしれないので、その時には「こんなのやってみたよ!」って話ができるようにしっかり遊んでおきたい。

観察会に参加させていただいて本当によかった。高須さん、伊藤先生、JENESIS藤岡さん、参加者のみなさん、訪問させていただいた会社のみなさんにとても感謝しております。ありがとうございました。

また機会を見つけて訪れたいと思う。


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