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キャスティングがハマると気持ち良い件


日本では基本1月、4月、7月、10月に新しいドラマが始まります。
どのドラマを観るかは事前情報である程度決められますが、どのドラマを継続視聴するかは初回にかかっていると言っても良い。それだけ初回は重要。そしてキャストも大事。キャストがハマってるともうそれだけでかなりのアドバンテージ有りです。(書きたいことが後から後から増えてって長文になっちゃいました)

・虎と翼

ご存知NHKの朝ドラ、主演は伊藤沙莉ちゃん。沙莉ちゃんといえばつい『女王の教室』を思い出す。あの頃から見た目も声も変わってない。もちろん小学生だったあの頃と今とで全く変わってなくはないが、私の中では変わってない。そしてもっとすごいのは今回の朝ドラ、伊藤沙莉が伊藤沙莉のまんまなのがすごい。どういうことかというと、主人公の虎子と私たちのイメージの中の伊藤沙莉が、まんま、なのだ。キムタクがどんなドラマに出ようとも、どんな役をやろうとも、キムタクのまんまなのと同じ。伊藤沙莉、恐るべし。
毎日15分、とにかくニマニマしながら観ている。楽しい、楽しすぎる。“はて?”とか“スンっ”とか、流行しそうなセリフが多用されてるのも面白い。
沙莉ちゃんと仲野太賀さんとのコンビといえば『拾われた男』、そしてその太賀くんはついに大河ドラマの主役かぁ。放送中の『季節のない街』も面白い。やっぱりノってる人は良い仕事してます。
よねさん役の土居志央梨さんて、髪が長い頃の写真を見たら別人みたいでビックリ!美人です。岡部たかしさん、小林薫さん、岩田剛典さん、バンカラ戸塚純貴さん、良き、良き、良き!個人的には松山ケンイチさんにもっと登場して欲しい。尾野真千子さんのナレーションも良いですよね。「キミノコトバカリカンガエテシマウ」‥からの家宅捜索って、15分の振り幅広すぎるってば。

・花咲舞が黙ってない

本作はヒットドラマのリメイク。原作は池井戸潤氏、話の面白さは折り紙つきです。前に主人公を演じたのは杏さん、今回主人公を演じるのは今田美桜ちゃん。美桜ちゃんが可愛いだけの女優さんではないと気づいたのは朝ドラ『おかえりモネ』見てて気持ちが良い演技が出来る人だなって思ってたら、その後今回と同じくリメイクドラマ(『悪女』)の主役を演じ、その思い切りの良さはホンモノだと感じました。その時のマリリン役に匹敵するくらいのやる気マンマンの今田美桜ちゃん、良きです。例の決め台詞も健在、頭のてっぺんから足のつま先まですっかり花咲舞でした。きっと彼女の代表作になると思います。山本耕史さんはかつての上川隆也さんのポジション、本作内でお2人が意気投合してるとこ、エモい。

・アンチヒーロー

来ましたね、俺らのハセヒロこと長谷川博己さんの弁護士ドラマ。こんなに役にピッタリな人、いないですね。そもそも長谷川さんが早口でめっちゃ喋る役をやったのは『デート〜恋とはどんなものかしら〜』からでしょうか?いや、『鈴木先生』の時も既に早口で喋ってたな。そして『シン・ゴジラ』でそのキャラクターが確立されたように思います。私、実は、BBCの『シャーロック』が大好きで、私の中でシャーロックはベネディクト・カンバーバッチなんですが、これ日本版になるなら絶対長谷川さんにシャーロックやってほしいってずっと思ってるんです。それはさておき、あんことチーズのパンですよ。劇中に登場して、これはまた商品化かと色めきたった我が家でしたが、検索して初めて気づいた“あんことチーズ”だから“アンチ”。そうきたか。やられました。そこからスーパーやコンビニでアンチサンドを探す日々、ありそうで無い。売ってた痕跡はあっても棚が空っぽ。やっと出会えて買えた時は嬉しくてちょっと跳ねちゃったうちの次女です。

甘い餡と酸味の効いたチーズの組み合わせ
マズいはずがない
しかも“第1弾”、てことは他にも出る?


・アンメット ある脳外科医の日記

主役の杉咲花ちゃんもさることながら今最も話題にのぼっているのが、若葉竜也さん。AmazonのCM、犬と一緒に山に登る、みたいなやつ好きでした。『ごくせん』花ちゃん主演の朝ドラ『おちゃやん』にも出演されてました。無精髭と、裸足にサンダル姿の若葉さん、すごく良いです。飄々としていて、少し距離を感じさせる敬語使い、感情の起伏の無さ、それでいてめっちゃ優秀‥私のイメージではこういう感じは松山ケンイチさんの十八番のような役柄ですが、それに続く若葉竜也となりますように。ある意味、若葉竜也を見るドラマです。いえ、ドラマ自体も良いのです。第2話にして早くも花ちゃんと若葉くんの関係性が判明し、それに関わる井浦新さん、吉瀬美智子さん、岡山天音くんなど周囲の行動や目論見が俄然怪しくなってきたし、名優・酒向芳さんの登場で、今後のより面倒くさい人間関係が予想されます。

・9ボーダー

年齢が9から0になるって何十代なのかが変わるってことだから歳を重ねるとあまり嬉しくなかったりする、と同時にそれを良い機会と捉えて何か目標を持ったり挑戦したり。そんなことを考えさせられるであろう本作。最近の川口春奈さんの安定感、ハンパないですね。ところで松下洸平さんて『いちばんすきな花』の時もちょっとフシギちゃんな感じを醸し出してましたが、今回もなんだかあざと可愛いフシギちゃんのようです。こっちの心の準備がまだ出来てないタイミングでグッと距離を縮めてくる感じは、あかん。あんなん好きになってまうやろーです。記憶喪失という設定ですがもしかして、既婚者?犯罪者?絶対何かトラブル抱えてますよね?

・僕の手を売ります

深夜枠のオダギリジョーさんは良いんです。『時効警察』『リバースエッジ大川端探偵社』『おかしの家』などなど、好きでした。今回は、借金返済のため全国を旅しながら便利屋みたいなことをしている男の役。妻と子は、家にいる。その子、當間あみちゃんが入試の面接で言った言葉が刺さりました。

私が両親のあとを継ぎたいのは仕事そのものではなく仕事なんか何でもいいという両親の考えかたのことです

例えば父は、その時一番人手が足りないところへ飛んでいきます
それで人の役に立ったら自分の手が誰かの人生とつながる気がして嬉しいそうです

だから私も、将来自分がそういうふうに思えるように学校でいろんな勉強をしたいです

災害ボランティアの人たちのことを思いました。困ってる人がいて自分に出来ることがあるならとサッと動ける、その気持ちが、行動力がカッコいい。でも自分には真似出来ない。カッコいいと思うけど、尊敬もしてるけど、仕事があるから、家族がいるから、残念ながらその場所に行けないって、自分に言い訳しながらやり過ごす。そんなことを思いながら観てました。あ、でも、難しいことはさておき実はオダギリジョーさんの服装が結構ツボでして。これ、撮影は冬みたいなんですけど、オダギリさんがジブリに出てくる人(だいぶザックリしてますが)みたいで可愛いんです。ていうか、“鳥と土偶”って?松田美由紀さんは何者?1回観ただけじゃ先が見えない謎多き不思議なドラマです。

・ブルーモーメント

気象のお話とは知ってましたが、ここまでハラハラな胸アツ展開とは。山Pだから『コード・ブルー』と言いたいけどここは『TOKYO MER』のようだ、と言いたい。出来たばかりの組織、これから絆が深まるであろうメンバー同士の関係性、そして“走る緊急救命室”ならぬ“走る特別災害対策本部車”。トランスフォームしちゃうんだね、すごっ。初回からタイトル回収。ブルー・モーメントってそういう意味だったんだね。あとは、『TOKYO MER』でいうところの「死者は‥ゼロです」みたいな、水戸黄門の印籠的な、お約束のセリフとかがあるのかしら。何はともあれ、山Pのドラマは何故か見ちゃう。そして、ハズレない。

・Beliveー君にかける橋ー

観るかどうか迷った本作でしたが、思ってたのと違ってなかなかスリリングでした。あら、ここにも上川さん、掛け持ちお疲れ様です。いやそんなことよりも、まさか刑務所の中のお話だとは全く知りませんでした。刑務所といえば『刑務所のルールブック』という名作韓国ドラマを思い出します。キムタクと同部屋のメンツ、なかなか良いではないですか。反目、からの協力って感じになっていくのかな?そして天海さん、看護師長が実によく似合ってます。きっとキムタクの裁判のやり直しに協力してくれるんですよね。竹内涼真さんは、一人二役ってことで良いんですよね。彼もきっとこちら側。斎藤工さんはどう考えても裏切る側、ですよね?知らんけど。小日向さん、悪い顔してますねぇ。


さて、今期のドラマ主題歌でイチオシなのがこちら。(『くるり〜誰が私と恋をした〜』)
聞くたびにワクワクします。キャストも大事だけど、音楽(主題歌も劇伴も)も大事です。



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