全ての因縁は来孫娘が断ち切る。【ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン】
ジョジョシリーズは基本DIOと、ジョースター家の因縁を描いてきた。3部で復活したDIOを承太郎が倒すも、その力や後継者に苦しめられてきた。
百年に渡る因縁は承太郎の娘に託される。
あらすじ
徐倫は承太郎を引き寄せるきっかけにすぎず、彼が面会に来るのを狙っていた。
しかし徐倫も承太郎並に強く厄介なために、終始狙われ続ける。
ジョナサン・ジョースターとディオ・ブランドーに始まり、1世紀以上続いてきたジョースター家の因縁に終止符が打たれる。
結論から言うと、DIOの意思を継いだエンリコプッチとジョースター家の意思を継いだエンポリオが最後に戦うことになる。
2人とも直接的な関係はなく、物語中で人との繋がりにより受け継いだ意思のために戦う。
エンポリオが勝つことで、DIOやジョースター家のいないパラレルワールドが正史になってしまう。
エンポリオだけが全てを知り、後は徐倫たちっぽい人たちがいるだけ。その世界で彼は孤独に生きることを選ぶ。
この終わり方に関しては賛否があるが、パート1から続く物語を終わらせるには仕方がないと思った。
DIOの意思を継ぐものは現れるし、天国への道も一度開いてしまった。それらが存在しない世界まで進めてしまったプッチのお陰で因縁は断ち切られることになる。皮肉である。
全ての因縁を断ち切るのが、承太郎の娘になることを連載前に編集と揉めたらしいが荒木先生は女性主人公にこだわった。
徐倫の性格上、荒々しい発言やパンチも許されるキャラだった。
また承太郎との親子関係も興味深い。これまで直接の親子は出てこなかったから。承太郎は娘を愛していないようで、常に娘のことを考えており庇って死ぬことになる。
作中最強でありながら、娘が弱点になったのは切ない。
ジョジョはパート6までは面白いが、7からこれまでのストーリーを断ち切って新規軸に変えたため微妙である。
プッチ神父が変えてしまったパラレルワールドの続きらしく、過去作っぽいキャラは出るが一切の繋がりがない。
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