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ベネッセのマーケティング戦略から読み解く、学びの仕組み作りとは?

ベネッセの#マーケティングトレース

会社名:株式会社ベネッセホールディングス
業界:教育・介護など、「よく生きる」ための5つの事業を展開。
理念・ビジョン:「よく生きる」
代表者名:安達 保さん
売上高・営業利益: 4,485億7千7百万円・212億6千6百万円※2020年3月期
従業員数:連結 20,673人(2020年3月31日現在)
トレース目的:ベネッセのマーティング戦略を読み解いて、学びの仕組み作りについて学びたい。

マーケティングトレース参考URL

・Benesse(ベネッセ)
 https://www.benesse.co.jp/brand/

ベネッセとは?

ベネッセ

創業者の福武哲彦さんが岡山市南方にて福武書店を創業し、中学向けの図書や生徒手帳発行を開始したことが始まりです(※ベネッセのHPより)
ベネッセ=教育事業のイメージが強いかと思いますが、「たまごクラブ」や「ひよこクラブ」などの妊娠・出産・育児の雑誌を発行したり、介護事業なども手掛けています。
つまり、「生まれてから死ぬまで、人生をよく生きるサービスを提供する会社」と言えます。

STP分析

「よく生きる」を成長と学びをキーワードに、カスタマーアクションを考えました。
・学校で良い成績を取りたい
・子どもの成長に役立つ情報が欲しい
・目標を持って毎日を過ごしたい
このカスタマーアクションを基に、セグメンテーションとターゲティングをしていきます。
結果は以下の通りになりました。

ST-ベネッセ

次に、ベネッセのポジショニングをまとめるとこのようになりました。

ベネッセ-ポジショニングマップ

この根拠は、ベネッセがSDGsに取り組んでいることです。

ベネッセ-SDGs

一般的な教材で学ぶ理由は、学校のテストで高得点を取り、希望とする進路に進むためです。
ベネッセが教育を通してSDGsに寄与する人材をどのように育成するのか?
今回の分析では分かりませんでしたが、国家としても企業としても取り組むべき課題のため非常に興味深いテーマです。

4P分析

Product(商品)
進研ゼミ、たまごクラブ、ひよこクラブなどの子供向け教材。
Price(価格)
新1年生に絞った料金をまとめた結果は以下の通りです。

進研ゼミ-料金比較

Place(流通)
教材を入口として、アプリやオンラインも提供。
Promotion(広告)
学年や年度の切り替わり時期に集中してCM発信。

ベネッセのマーケティング戦略とは?

たまごクラブやひよこクラブで乳幼児から利用して、小学生~高校生まで一貫して教材を提供することで、子どもの成長に合わせた最長18年間を取り込んでいる事が戦略です。

また、ベネッセが今までに培った学力を伸ばすノウハウを、SDGsの問題を解決する人材育成に寄与する方針を打ち出しています。

つまり、単純に教材を販売する企業から、SDGsに取り組む「よく生きる」ための人を育てる企業へステージアップしたことで、
より時代にあった学習環境を提供できる企業になる可能性を秘めています。

トレース目的:「ベネッセのマーティング戦略を読み解いて、学びの仕組み作りについて学びたい」についての考察

ベネッセの学びの仕組み作りで一番重要なポイントは、
「たまごクラブ」と「ひよこクラブ」にあると考えています。

始めて子を授かった親にとって、子どもをより良く育てるための情報は重要で、
期待値を超えることで親はベネッセに対して好印象を頂きます。
そうすると子どもが小学生になると勉強の教材としてファーストチョイスになり、
子は親の影響を受けるため、子どもの中でもベネッセがファーストチョイスになります。
進研ゼミは小学生から高校生まで一貫した教材を提供しているので、続けることが学びの仕組み作りになっていると考えています。

自分がCMOだったら?

ベネッセは、SDGsの問題を解決する人材を育成することが目標だと言っています。
そこで、そもそも何が問題なのか?なぜ問題だと言えるのか?
その「問い」から考えることから始めたいと考えています。
問いから始めて、問題解決する方法を考えることで、
言われたことだけする人材から、見聞きしたことに疑問を持って取り組む人材を育成できると考えているからです。

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