見出し画像

どこでも聴ける、Spotifyのマーケティング戦略とは?

"カセットテープ⇒CD⇒MD⇒MP3プレーヤー"が主流の時代と違って、
今はスマホで手軽に音楽を聴けます。
でも、YouTubeやLINE Musicと何が違うのか?
その疑問からSpotifyのマーケティングトレースをしてみようと思いました。

Spotifyとは?

画像1

無料で音楽が聴けるアプリです。スマホだけでなく、各種デバイスにも対応するようになり、場所を選ばず音楽が聴けるようになりました。

Spotifyの企業情報について

会社名:Spotify
業界:音楽ストリーミング
代表者名:ダニエル・エクさん
総収益:2,168百万ユーロ(※2020年
従業員数:3,000人
トレース目的:音楽を聴くツールにはYouTubeやLINEMusicなどもあるが、それらとの違いは何か?Spotifyだからこそ作れる世界観について学びたい。

マーケティングトレース参考URL

・Spotify
 https://spotify-everywhere.com/
・Spotify for Developers
 https://developer.spotify.com/community/showcase/discover-quickly/

STP分析

STP分析のベースとなる音楽を聴くカスタマーアクションについて考えていきます。
・好きな音楽を聴きたい
・最新の音楽を聴きたい
・仕事や勉強など、作業中のBGMが欲しい
・今持っているデバイスでも聞ける音楽アプリが欲しい
・自分が作った音楽を配信したい
主流の音楽ジャンルは変わっても、私たちは音楽を聴かない日はないと言えます。
それほど、私たちの生活に根付いている音楽をSpotifyはどのように切り取ってビジネスの仕組みにしたのかを分析していきます。
このカスタマーアクションを基に、セグメンテーションとターゲティングをしていきます。
結果は以下の通りになりました。

画像2

次に、Spotifyのポジショニングをまとめるとこのようになりました。

spotify-ポジショニングマップ

Spotifyの最大の特徴は、
音楽を聴く人と配信する人を繋ぐプラットフォームであることです。
確かにYouTubeでも音楽を配信する人はいますが、あくまでもカテゴリーの1つです。
この画像を見ると分かりますが、

画像4

Spotifyのように音楽を取り込んでBGM配信するためのコードを発信しているアプリは少ないはずです。

4P分析

Product(商品)
デバイスに左右されない音楽の配信。
Price(価格)

spotify-料金プラン

freeプランもありますが、いつでも好きな音楽を選んで聴くことが出来ません。
ラジオの様に聴く分には良いですが、好きな曲を選んで聴く場合には有料プランを選ぶ必要があります。
Place(流通)
TwitterやInstagram、Facebookなど主要なSNSで情報を提供しています。
Promotion(広告)
「Spotify News」というTwitterのアカウント名にもあるように、最新の音楽やミュージシャンの情報を発信してSpotifyを訴求しています。

Spotifyのマーケティング戦略とは?

「どこでも聴ける」×「マーケティング」ツールの提供がSpotifyの戦略だと考えています。
その理由は、

spotify-デバイス

画像7

・ユーザーにとって「どこでも聴ける」環境を作っていること。
・”Spotify for Artists”で「マーケティング」情報を得られる仕組みを作っていること
つまり、多くの人がSpotifyで音楽を聴く場所を作っているからです。

YouTubeやLINE Musicとの違いは何か?

どれも、音楽を聴けるツールです。

「動画×収益のYouTube」
「生活の全てを取り込むLINE Music」
このようにコンセプトを立てたならば、
Spotifyは、「どこでも聴ける×マーケティングツール」です。

自宅にいる時間が長くなり、マンネリ化しやすい現状に音楽でメリハリをつける。つまり、生活に最適化した音楽をどこでも聴けるようにしたこと。

徹底的に「人×音楽」を最適化しているのがSpotifyだと考えています。

自分がCMOだったら?

Spotifyが培った音楽に関するマーケティング情報を生かして、企業向けの音楽配信サービスを強化します。
カフェやレストランなどのお店で流れるBGMは、そのお店の世界観を強化するために必要だからです。事実、「スタバのカフェBGM」などの動画は視聴数も多く一定のニーズがあることが分かっています。
つまり、「音楽でお店をイメージする」ブランディングを強化するツールを提供することで、
今までのBtoCだけでなく、BtoBも取り込める。
そんな企画です。

サポートありがとうございます。Mityu-kaを成長させて皆さんに恩返しができるように役立てていきます。