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「好き」は人生を変える

学校に適応できず、不登校となった男の子がいた。

小学生の時も同じように登校できなくなったことがあるらしく、集団生活は大の苦手。
教室ではなく、別室へ登校する生活が続いている。

彼はかつて、吹奏楽部だった。
登校が難しくなってから、事実上の退部となっていたが。

秋、文化祭。

彼は、クラスの生徒と離れた席に教員と共に座っていた。

午後、吹奏楽部の発表。

自分たちでステージを企画し、生き生きと動くステージを見て、彼は思った。

もう一度 やってみたい

別室登校の生徒は通常、給食を食べたら下校。

彼は放課後、再び登校し部活動に参加した。

彼の人生が、動き始めた。

自分のペースで、休みながら、半年間活動に参加した彼は、ある決断をする。

入学式で 演奏したい

吹奏楽部は入学式で、入退場はもちろん「歓迎演奏」を行う。
体育館前方に出て、振りをつけながら演奏する。

その入学式に、参加したいと言い始めたのだ。

目標を見つけた彼は、春休み中の練習にもコツコツ参加した。

4月、入学式。

彼は、新入生・在校生・教職員・保護者が見守る中で、体育館前方に出た。

そして、立派に演奏した。

彼は、自分の望む場所に立った

はじまりは「やってみたい」であった。

「好き」は、人生を変える。

彼がそれを証明してくれた。

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miuchidori

1987年生まれ。公教育の不思議な「伝統」や「神話」を1つずつ見直したい。いつでも、どこでも、誰にでも再現可能なシステムをつくりたい。現場でできる‼すぐにできる‼負担をかけない‼そんな小さな変化に挑戦中。
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