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【わたしの心の中の5人の子(3)】CP - ライオンさん

CPの特徴

【 CP 】厳格な父親 (ライオンさん)
厳しい心。自分の価値観を正しいものと信じて譲らず、責任を持って行動し、他人に批判的である。この部分が低いと、怠惰な性格になる。

CPが強い人の特徴

厳格で規則を遵守する。責任感が強くて実行力もある、昔ながらのお父さんタイプ。
自分の価値観を重視できるので、よく言えば自分軸がしっかりしているが、場面によっては柔軟性に欠けることも。「普通は」とか「みんなそうでしょ」とか言ってしまいがち。

CPが強いライオンさんのイメージ

CPが弱い人の特徴

ルーズでおおらか。決断することや責任を持つことが苦手で、勇気を持てないこと・優柔不断であることをコンプレックスに持ちがち。周りの価値観にも左右されやすい。
前向きに言えば、常に周りを受け入れ、他者を許せる大局的で優しい一面もあるのかも。

CPが弱いライオンさんのイメージ

わたしの中のライオンさん(CP担)はこんな子

エゴグラム:CPスコア = 9/20  … ちょっと控えめ

私のライオンはライオンでも普通の人とちょっと違うかもしれません。童話「オズの魔法使い」に出てくるライオン。「勇気や自信さえあれば頑張れるのに…」と嘆いていて、ちょっと消極的。いつも自分に自信をつけてくれる人、励ましてくれる人を探している。
ちょっと寄る辺なさげだけど、でも、いざという時は他の4人に励まされたり怒られたりしながらキチンとリーダーシップを取ってくれる子。フラフラしながらも、なんだかんだで周りに気をかけながら頑張ってる(だからこそ周りに理解されて信頼されて愛されている)優しい子。
頭には「形だけ」と言いながらも一応王冠を乗せている。

好きな食べ物は鶏ささみにバジルとミニトマトを切ってオリーブオイルと塩コショウであえたヤツ。

思うことコラム

「男らしさ」って難しいかもしれん

みなさんは「男らしさ」と聞くとどんなイメージを持つでしょうか。『かっこいい』『頼りがい』『力持ち』『やるときゃやる』『プライドが高い』『ロッキー』『高倉健』『なかやまきんにくん』…人によってまばらだと思いますが、概ねそんな感じでしょうか。

近年、心理学~フェミニズムなどの文脈で「男らしさ」というワードが注目されることが増えました。この「男らしさ」は必ずしも「男性が悪い」と責めるものではありません。古来、フロイト以前から「男の人ってこういう役割をするよね」という文脈を抽出して用いられるのが学術上でよく語られる「男らしさ」です。
(※この辺のお話についてはインターネットにはプロの方が多いので、解釈違いがありましたらすみません…ここでは私の解釈で話を進めさせていただきます。詳細に興味を持ちましたら各々で調べてください。)

ここにはいろんなニュアンスが含まれますが、【向上心を持って「自分は強いんだぞ」「自分は正しいんだぞ」とプライドを持ってこだわり戦い貫く力】、群れを率いるボスライオンのようなパワー。そんなものが軸にあると考えてもらってよいかと思います。
これは、男女限らず仕事をするにあたっては節々で求められるパワーであり、女性でも仕事に出ることが普通になった時代、誰しもが多かれ少なかれ持っているパワーです。何かを「やらなきゃ」と強く思うとき、あなたの脳内できんに君が『パワー!』と言いながらやる気ボタンを押しているとしたら、それはCPではないでしょうか。

CPが高いこと自体は基本的に有益です。そもそも、エゴグラムにおいて、低いことが必ずしも悪いわけではありませんが、基本的には数値が高いほうが「生命力が溢れていて良い状態」とされています。ただ、殊更CPとACについては他と比べて高い場合少し留意が必要だと私は感じています。

先にも触れたように「男らしさ」は群れを率いて物事を独断で決定するパワーです。サバンナの真ん中で野生動物と戦う生活をしていた時にはとても力強い能力でした。
ですが、近現代の社会ではそこまで常に危険と戦い続ける必要もないですし、あなたが群れを率いる時もあれば、逆に率いられなければいけない場面もあります。どちらかといえば後者の方が多いでしょう。時に妥協、折衷案、代替案を常に並べながら生きざるを得ません。

一方、CPは「考えを貫く」力、ACは「過剰にルールにあわせる」力を持っています。これらがくっつくと、必要以上にまるで軍隊のようにいわゆる「べき思考」や「完全思考」だったりで気づかないうちに雁字搦めになりがち。
つまり、周りに妥協できず過剰に厳しくなってしまったり、自分の能力や意志以上に「頑張る」ことを当たり前だと捉えてしまう傾向につながります。
これって、よくいえば「バカ真面目」なのかもしれませんが、時にそれは自分で自分を追い込む軍隊のような考え方になってしまうのかもしれません。

ここまでを読んで、もし心当たりがある場合、NPやFCを上げることを意識しつつ、他者を、そして何より自分を「許す」「ほぐす」「柔らかく生きる」「弱さを認める」ことを意識して情報収集してみてください。「男らしさ」は必要な時は使う、必要でないときは少し脇に置いてみる。その緩急ができるようになると、少し生きやすくなるのかもしれません。

がおー

CPさんにおススメの副読本

アルコール依存症、離婚を経た筆者が、どちらも自分の「強がり」故に引き起こされたものだと気づく。そんな中、自分の「弱い」部分を素直に受け入れて、当たり前の「日常」を大切にしだしたら少し視野が変わりだした…心の「柔軟性」を取り戻すまでの等身大エッセイ。

元コンサルだった筆者が、持病の為ドロップアウト。コンサルをしていた頃に考えていた社会の仕組みを元に、いかに今の社会が「能力」のために「男らしく頑張らなければいけない」仕組みになっているかを読み解き、今の自分にあわせて解釈を「ほぐして」いくお話。自分がもし死んでしまったとして母親として子供に伝えるとしたら?の形式で書かれているので読みやすい。

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