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「あなたなら大丈夫」

今年度、我が家は卒園ラッシュ。
長男は幼稚園を卒園し、4月から小学生に。
長女は4月から幼稚園へ転園のため、退園。

自宅から30分以上かけて保育園・幼稚園に通う生活にピリオドを打った。
卒園の余韻に浸る間もないくらいバタバタだった日々も少しずつ落ち着きを取り戻してきた、、、ような、気がする、、、、(笑)

保育園との出会い

2017年第一子長男を出産し、育休を2年取得している間に第二子を妊娠。
長男を保育園に通わせなきゃいけないほどでもないけど、毎日2歳と0歳と共に過ごしていたらこちらがおかしくなりそう…ということで始めた保育園探し。
家の近くの園を見学しては、「本当に預ける必要があるのだろうか…?」と頭を悩ませる日々。

そんなある日、知り合いのFacebookの投稿に保育園の内覧説明会のお知らせがシェアされていた。

わたしの地元、港南台に「森のようちえん」を模した保育園がオープンするという!
シェアされていた3月の説明会は日程が合わず参加できなかったのだけど、保育園に直接見学したい旨を伝えやりとりをし、臨月に入ってから見学へ。

オープンして1ヶ月が経った頃の保育園

保育園とは思えないようなおしゃれなデザインと、いたるところに木の温もりを感じる空間は施設内に足を踏み入れた瞬間に「ここに住みたい!」と思えるほどの感動があった。
これまでは「本当に預ける必要があるのかな?」と思っていた保育園への意識がガラッと変わり、「ここになら預けたい!」と思えた園だった。

車で片道30分の送迎がスタート

そして、第二子が生まれて1ヶ月が経った頃から長男(2歳)はこの保育園に通い始めた。
横須賀市内から港南台の園までは、車で片道30分以上。
最初は週2日からのスタートだったけど、気がつけば週5日、長女も同じ園に通い始め毎日私は港南台まで車を走らせた。
長男は年少さんになり同じく港南台の幼稚園に通い始めた。

ある時はパジャマのまま車に乗せて車内で着替えたり、着替えすらせずパジャマで登園してみたり、朝ごはん用に炊いたご飯をお弁当箱に詰めてふりかけをかけて持って出発したり、途中のパン屋さんに寄って朝ごはんを買ったり、車内で朝ごはんを食べるのは日常茶飯事。
帰りも同じ、30分の帰り道では(エコルシェをやってる身としてあまり大きな声では言えないけれど)、途中のコンビニで子どもの好きなおやつを買って、食べながら帰ることが日課になっていた。

朝も夜もバタバタ準備をして、隙あらば家でも仕事をしたいわたしにとって、この送迎の往復一時間は子どもと同じ空間で過ごせる唯一の時間だったのかもしれない。
4年半に渡る港南台までの往復もあってか、我が家のシエンタは3年で走行距離7万キロを超えている。

朝急いでる時に脱輪したことも(奇跡の無傷)

あなたなら大丈夫

そんな日々が、今月で終わった。
(本当は最終日も「あぁ、この道を毎日走るのも今日で最後か…」なんて思いながら余韻に浸りたかったのに、最終登園日はなんとわたしは嘔吐下痢で動くことができなかった…お弁当も、最後ちゃんとやりきれなかった…)

保育園の成長を祝う会や幼稚園の卒園式で何度もわたしの耳に入ってきた言葉。それが、「あなたなら大丈夫だから」というお守りのようなもの。

保育園や幼稚園で過ごす時間の中でたくさんの小さな失敗を繰り返し、たくさんの成功を積み重ねてきたのだろう。
それぞれの子が持つ"個"も尊重しながら毎日濃密な時間を過ごしてくれていた大人が言う「あなたなら大丈夫」という言葉に、親であるわたしはどれだけ救われただろうか。

「そのままのあなたでいてね。」
「学校も、行きたくなければ休めばいい。」
「嫌なことがあったら、いつでも遊びにおいで」
「嫌なことがなくても、いつでも遊びにおいで」

こんなふうに言ってくれる大人が、我が子の周りにはたくさんいる。
そのことが、どれだけ幸せでありがいことか。
そして、わたしにとってもどれだけ心の支えになっているだろうか。

3年前、入園式にて

卒園式で「さよならぼくたちのようちえん」と歌う我が子を見ながら、幼稚園からの帰りの車中YouTubeで音楽を流しながら練習した日々を思い出し、涙が流れた。

とても楽な送迎ではなかったけれど、かけがえのない4年半の登園生活になったと今振り返ると思う。

保育園も幼稚園も素晴らしいところに出会えて、あの時保育園探しに妥協しなかったわたしに大きな拍手を送りたい。
そして、それを良しとしてくれた夫にも。

バタバタと卒園の時期を終えた今、子育ての第1章が終わった気分。
春からは長男が小学生。子育て第2章のスタート。
かけがえのない今を、存分に楽しもうね。

2024年3月28日
宮古島滞在最終日の夜、妹の自宅にて。

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