恋愛しながら大人の階段を駆け上がる その1

幼い頃から大人の女性に早くなりたいなと考えていました。初めて恋心を抱いたのは、5歳ぐらいで、相手は父親の友人でした。その人は男らしさに溢れていて、遊んでくれた時間がとても楽しかったのです。私達は仲良しだったので、てっきり両想いだと思っていました。

ある日、彼はある女性を連れてきて、「この人と結婚するんだ」と私に紹介しました。ショックで死にそうになりました。「私と結婚するんじゃなかったの!?」と。その時、自覚したのです。まだ自分が結婚できる年齢ではない事実を。それから長く自分の年齢を呪い生きてきました。生まれた時点で、25歳ぐらいなら良かったのにと、思っていました。

大人の男性と恋愛するのを待ち望んでいた

「やばいなこれは」と確信したのは、小中学校の頃です。恋愛したくてもクラスには子供しかいない!不思議なことにマセガキだったので姿形は子供でも大人の女だという意識がありました。あと20年ぐらい辛抱しないと本当の自分になれないのかと眠っている幼虫の気分でした。小学生の時は、テレビで放送される連続ドラマを観るのがたのしみで、恋愛の歌をきいて、この歌詞はどんな場面を歌っているんだろうとか、妄想していました。まだ経験した事がないからわからないけど経験をしたら、歌詞にあるような、嬉しいとか悲しいとか愛おしい気持ちが、完璧にわかるようになるんだろうな。早くそうなりたい!と想いを馳せていました。

10代の頃のコンプレックスは、身体が幼児体型だったことです。17歳から雑誌のvogueを読んでいたのですが、大人の女性体型と自分のぷにぷに体型を比較して、がっくりしてました。

脱皮を手伝ってくれた人

念願の大人のいい男性に相手にしてもらえるようになったのは、23歳を過ぎてからです。眠っていた幼虫がサナギになってバリバリと殻を破って脱皮していくような、本当にそんな気分でした。あの数年間でしてきた、短期間だったけど情熱的な恋愛は、忘れられません。全身の血液がすべて入れ替わってしまうような期間でした。それまでは「女の子」として扱われてきたのが、一生懸命背伸びをして、大人の階段を一気に駆け上がる。階段を駆け上がった期間で、コンプレックスだった体型がどんどん変化していきました。

26歳から付き合った人は、すごく人をみる目があって、彼なりのセンスで当時の私になにが足りないのかを教えてくれて、いろんな場所に連れ回してくれて、男性が考える女らしさや、仕事に対する考え方から、姿勢や立ち方をもっとこうしたほうが素敵だよとか、言葉遣いをこうしたほうがいいよとか、デートをしながら教えてくれました。もちろん全部吸収していました。彼がもっていたのは、シンプルで洗練された感性でした。

教育欲のつよい年上の彼が、見返りを求めずに与えてくれているのがよくわかったので、私も何かお返しができたらいいなと考えて、どんな風にしたら喜んでくれるのか、常に考えていました。その時に気づいたのは、好きな人にどんな言葉をかけるのかってとても重要だなということです。

考えたのは、愛情表現と尊敬の言葉です。褒められて嬉しくない人はいないので、「かっこいい」と「すき」をしつこいぐらい言ってました (笑) 彼の良さが引き出されていくのをみるのが、嬉しかったんです。

20代は1年ずつが違っていて濃厚で面白かった。恋愛とデートからすべてを学び取ってきましたね。小学生から憧れだった男と女の世界をやっと満喫できたのです。

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斎藤美海

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