ミウラ義幸

世界を目指す、総合音楽家です。思い付いたことを書いていきます。

ミウラ義幸

世界を目指す、総合音楽家です。思い付いたことを書いていきます。

最近の記事

ルックバックを手塚治虫に読ませたい

少し出遅れましたが、ルックバック(藤本タツキ)読みました。 良かった。  いろいろ書きたい気持ちはあるのだけど、まだ整理できる状態ではないので、とりあえず『手塚先生にルックバック読ませて感想を聞きたい、できれば悔しさで震えてる所を見たい』とだけ、記しておきます。 やっぱり日本は『漫画の国』なんですね。  この作品の受け取り方は様々だと思うけど、自分は特に『相補性』『現実と虚構(創作)』でした。ここら辺はまさに明日終演を迎える、シン・エヴァンゲリオンと近いものがあります

    • シン・エヴァ終演に向けて。其の一 久々に見た旧劇がハッピーエンドだった。

       いよいよシン・エヴァンゲリオンの幕が下りようとしています。三月の公開初日に見て以来、もう一度エヴァを最初から見返して、再度シンエヴァを観ようということで、現在TV版から旧劇まで見返しました。見返し始めるまで時間が掛かりましたが、後は新劇の序破Qを見返すだけです。(まぁ庵野監督もギリギリだったんで、僕もギリギリで行きます)  TV版と旧劇を見直した率直な感想としては、『すきだった』じゃなくて『すき』と言えるくらいに面白かったし、見るのが怖かった旧劇場版も見終えたら、これって

      • 旧エヴァ、シンエヴァにおける「家族ゴッコ」について。

         そろそろ、ネタバレを多少含んだタイトルでもいいかなぁという頃合いだと思うんですが、なんか問題あったらご指摘ください。後、まだTV版見返せてなかったので、細かいセリフ、事実関係に間違いがあるかもです。 もちろん、ネタバレあります!! ↓ ↓ ↓ ミサトさんの大失敗 さて、「家族ゴッコ」という言葉は、旧エヴァとシンエヴァ両方において共有される大事な要素となりました。  旧エヴァにおいて、シンジとアスカ、ミサトは共同生活を送るようになります。しかし、ご存じの通り、物語

        • シン・エヴァンゲリオンはただのアニメである。

          これから毎日、シンエヴァの感想を書こうぜ!ということで3日目。短めのメモです。  TV版及び、旧劇はやはり素晴らしいアニメ作品であり、今後も古典として残り続けるのだろうと思います。  ただ、これらには最大の問題がありました。  庵野監督がエヴァという作品をあまりに真剣に作ってしまい、そして、彼のパーソナリティを詰め込み過ぎた。  そして、エヴァを見た若者はエヴァを真剣に受け止めすぎてしまったし、彼らのパーソナリティと強く結び付けすぎてしまった。  これがエヴァの最大の問

        ルックバックを手塚治虫に読ませたい

          シン・エヴァンゲリオンをこれから見る上での注意と後悔。

           シン・エヴァンゲリオンをこれから見ようと思っている人への個人的な注意喚起です。一応、これはネタバレにはなってないかな、と思います。  シン・エヴァンゲリオンを見るにあたって、それにどう取り組むか、次の三つの方法があると思います。 1 : なにも復習せずに、ただ劇場に行く 2 : 新劇場版を序から見直して行く 3 : TV版旧劇を含めて過去のコンテンツを総復習して行く どうするかは、あなた自身が決めればいいことかと思います。  ただし、シン・エヴァンゲリオン視聴前

          シン・エヴァンゲリオンをこれから見る上での注意と後悔。

          じゃあナウシカ完全版を作ろうか。シン・エヴァンゲリオン感想![ネタバレ有]

          はい!ということでエヴァンゲリオン最終章見てきました。(トップ画像は公式サイトよりキャプチャしたもの、著作権は株式会社カラーに帰属します)  多少、詰め込んだ感はあったにせよ、集大成としてはきちんとまとめられており、庵野監督も大人になったんだなぁって・・・。これでナウシカ完全版に着手できるね!!  『エヴァからの解放』という意味では、受け手おくり手、共に最良の作品になったのではないかなと思います。Bestではないが、most betterというか。これでお互い、前に進める

          じゃあナウシカ完全版を作ろうか。シン・エヴァンゲリオン感想![ネタバレ有]

          日本のコンテンツ産業でもっとも才能ある奴は漫画家である説

           よくよく考えたら、日本のコンテンツ産業の多くが漫画にぶら下がっているし、創作の才能をもっとも持っているのは漫画家だなーと気づきました。割りと周知の事実ではありますが。そこら辺についてサラッと書きます。  コンテンツ産業と言えども、お笑いや小説、ラノべなどカバーできていない領域も多々あるので、話半分といった内容です。特にラノベ原作のアニメは多いし、ラノベに影響を与えたマンガも、逆にマンガに影響を与えたラノベもたくさんあるはずで、今回の内容的には触れないと駄目なはずですが、除

          日本のコンテンツ産業でもっとも才能ある奴は漫画家である説

          結局、初音ミクはDTMを殺したのか。米津玄師の紅白出場を踏まえて。

           2019/1/6加筆修正  DTMというのはデスクトップミュージックの略で、歴史は古く80年代ごろから、家庭向けコンピュータを利用して音楽を作る、鳴らすという高価な遊びとして、発展してきました。  あくまでひっそりと楽しまれるもの、コンピュータの性能、ソフトの性能も低く、個人的な範疇での趣味でした。  もちろんDTMからプロになる人もいたにせよ、なんだかんだ2000年前半くらいまでは、メインの音楽シーンとは良くも悪くも外れた流れの中にあったはずです。なんだかんだ生バンド

          結局、初音ミクはDTMを殺したのか。米津玄師の紅白出場を踏まえて。

          ドルガバ騒動と芥川龍之介

          テストも兼ねて、スマホから初投稿。  ドルガバ騒動についての詳細はここでは書きませんが、創業デザイナーの二人が謝罪したことで、一応騒動の区切りはついたのかなと思います。許されるかどうかは別として。  この件については、とにかく抗議の仕方が徹底しているなと感じました。  それで思い浮かんだのが、芥川龍之介が当時の中国人のとある行動について語ったエピソードです。  それは当時の中国人が、日本への抗議のために行った日本製品の不買運動を芥川龍之介が称えた、というものです。  

          ドルガバ騒動と芥川龍之介

          なぜ『見て盗め』や『なんとなく』は合理的なのか。言葉の限界。百聞は一見に如かず。

          まとめると、現代人もYoutubeで見て盗んでるよね?という話です。  ネットなどを見ていると、『見て盗め』というような教育法はよく批判されています。確かにそうした方法は現代的ではないし、非合理的かもしれません。特に教育という観点からすると良くないことです。  日本人は欧米人などに比べると、知識の言語化や体系化が確かに苦手なようです。欧米の人達は、明らかに知識を体系化する能力が高く、難しいことを分かりやすく説明する能力に長けています。  そこに関しては、素直に認めて改善し

          なぜ『見て盗め』や『なんとなく』は合理的なのか。言葉の限界。百聞は一見に如かず。

          SyntronikのUIについての問題提起と提案 | IK multimedia

           音楽に関する投稿もたまにはしますかね。使ってるソフト音源についてです。あくまで個人的な考えを反映したものになります。 2018/11/16 画像を修正。加筆修正も。 Syntronikと経緯 IK mulitimediaが去年に出した、サンプルベースのヴィンテージシンセの総合音源です。フィジカル・モデリングが流行の中で、あえてのサンプル音源となりますが、フィルターにはアナログモデリングを使用していて、その音と効きがいいです。サンプルとフィルターの組み合わせは良くて、これか

          SyntronikのUIについての問題提起と提案 | IK multimedia

          キズナアイとザ・ビートルズ

           Twitter等を見てると、どうしても目に入ってきた例の騒動について、思ったことを書きます。一種の思考実験であり、女性差別の助長やキズナアイ批判を意図するものではございません。  正直、首を突っ込むべきではないかもしれません。どちら側にも与する気はない、ただの野次馬です。でも、いろいろモヤモヤしたので、筆を取らせていただきます。  キズナアイやその他のvTuberはほとんど見たことがありません。あっても動画などで少し目にすることがある程度です。月ノ美兎は面白いと思いまし

          キズナアイとザ・ビートルズ

          EDMが音楽にもたらしたモノ。異形か、騒音か。

           音楽はいろいろ聴きますが、正直、EDMっていうのはまったく興味なかったんです。電子音楽なら他のを聴くし、世間を賑わしているEDMが耳に入ってくる限りでは聴こうとは思わなかった。ただ、それは偏見ですよね。  というか、EDMの定義ってかなり曖昧じゃないですか?自分の中では、曲としては、普通にポップな曲を過激な音で鳴らしたモノ、という風に落ち着きました。ただ、かなりザックリしてます。ギターが歪んでたらロックだ、ぐらい大らかなジャンル分けです。  話を戻します。とにかくまずは

          EDMが音楽にもたらしたモノ。異形か、騒音か。

          Bコードを教えてもらうために隣町にバスで行った、ビートルズの話。

           最近、何度目かのビートルズ・マイブームが来てます。やっぱ、いいですね。最近の音楽も聴いてますけど、聴ける曲はまだまだ聴けます。  去年の末にビートルズのハイレゾが解禁されてました、まだ『サージェント・ペパーズ・ロンリーハーツ・クラブ・バンド』だけですけども。他のアルバムもぜひハイレゾで出して欲しいなぁ。やっぱ、ハイレゾで聴くといいっすよ。全然、音の輪郭が違う!  自分は、四人とジョージ・マーティン、EMIのエンジニアを含めた『ザ・ビートルズ』というプロジェクトの最高傑作

          Bコードを教えてもらうために隣町にバスで行った、ビートルズの話。

          もはやロックは死んだ、というよりブルース、カントリー、ファンクのようなルーツミュージック達の仲間入りをした、という方がしっくりくるかも。

          もはやロックは死んだ、というよりブルース、カントリー、ファンクのようなルーツミュージック達の仲間入りをした、という方がしっくりくるかも。

          今のポップ音楽に必要なのは、管弦楽的なものかもしれない。

           音楽のこと、書きます。作る側の話で、わりとシリアスな内容。長いし、若干まとまってない部分も多いんですが、ひとまず放出します。  なんでも聴く!というポリシーなので、クラシック音楽もそれなりに聴きます。クラシック音楽に限らず、長い歴史を持つものは入っていくためのハードルが高いですよね。まともにクラシックを聴けるようになるまで、ずいぶん時間が掛かったと思います。  そのうち別に記事を書くつもりですが、最近『ベルリン・フィル デジタルコンサートホール』というのを知りました。

          今のポップ音楽に必要なのは、管弦楽的なものかもしれない。