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好きだからといって、すべてに賛同しなくて良い。

 3年前、北海道を出て上京して以来、僕にはたくさんの友達ができた。いろんな人と繋がって、飯を食べたり酒を飲んだりして、様々な人のことを好きになった。彼の思想に共感したり、彼女の為すことを敬ったりしてきた。その上で最近、ひとつ思うことが。今日はその話を書く。

好きだからといって、すべてに賛同しなくて良い。

 世には、「すべてに賛同してしまう人」というのがいる。インフルエンスしてくれた一人の人間、そのすべてを認め、敬い、崇める。とにかくイエスをたくさん放り投げて、どんどん共感。その人が『Aが嫌いだ』なんて言えば、もう、なんにも考えないまま「A」のことを嫌いになっちゃったりなんかして。

 僕はそれが嫌だ。ダサいと思うし、絶対になりたくない。インフルエンサービジネスが幅を利かせ、昨今は「影響しやすい・されやすい社会」になった。美人モデルがベタ褒めした美容液はとことん売れるし、社会派ブロガーが書いた文章は一晩で2000ものリツイートを稼ぐ。「取り巻き」とも言えそうな、熱狂的ファン。すべてを信じ込んでしまう、熱心すぎる信者。それら自体は幸せで良いと思うが、ただ一点、「盲目」という点において悲しい。

 すべてに賛同する必要は無い。部分部分で敬えるポイントを見つけて、そこに対し親身な敬意を向けるべきだ。「ここは共感しないけど、この考えは素敵だ」と思い、自らに取り入れられそうなポイントがあれば、貪欲に取り入れていく。

 「すべてに賛同はしないが、どこかひとつリスペクトできる部分がある」。これで良いのだ。僕らのすべてをまるっと包み込んでくれる存在は、唯一お母さんだけで良い。人それぞれに、それぞれ違った考えや思いがあり、そこに思いを馳せる。

 そうして、「この人のこういう考えが良いな」と感じ、共感。友達そのもの、すべてではない。その人の思想や哲学を好きになる。寄り添う。これこそが、人間関係のもっとも美しい姿なのではないかと思う。「好きだから賛同する」ではなく、「賛同するから好きだ」と思いたい。

 恋愛だって同じだ。「好きだからすべてに寄り添う」で関係を続ければ、その先に待っているのは破滅だけである。恋人の浮気を許してまで付き合う必要は無い。一方、「寄り添うから好きになる」は美しい。趣味嗜好に共感し、尊び、寄り添うこと。その結果に、恋愛感情が生まれること。これこそが、真に美しい恋愛のあり方である。


 僕が所属する「waseisalon」というオンラインサロンも、そんな感じだ。ほとんど知らない人間が21人集まったこのコミュニティは、全員の前情報がまったく無いままにスタートした。誰がどんな人間なんだか、全然わからない。そもそも会ったことすら無い。

 そんな状態から、オンラインのチャットを通じてそれぞれの人間を少しずつ知っていく。同じ方向を見て、ひとつのプロジェクトを進行していく。そうしていくうちに、漸進的に、メンバーそれぞれの人となりや思想が見えてくる。ひとつアイディアが飛び込んできて、それに対して共感・賛同する。これが何度も続いて、その人自身のことをだんだん好きになっていく。

【Wasei Salonプロジェクト第一弾】より風通しの良いコミュニティへ.。
https://tokiori.me/3690/

透明化プロジェクトを始めます。
https://note.mu/waseisalon/n/ne3302515a63b


 これは、「好きだから賛同する」ではまるでない。そもそも知らないんだから。つまるところ正真、これこそが「賛同するから好き」であった。

 そこで知った人たちの、あらゆるすべてに共感しようなんて思っていない。「好き好き!全部好き!全部わかるよ!」なんていう考えほど、浅はかでつまらないことは無い。waseisalonに媚びるつもりは毛頭無い。それで仲良くなった人なんか、きっとすぐに離れてしまうだろう。そして同じく、このコミュニティのうち誰一人として、誰かに媚びようとする人間はいないと思う。

 好きだからといって、別に、全部を愛する必要は無い。彼や彼女の一部、どこかに敬うべきところを見つけたら、そこを一心に愛したら良い。無差別に、あらゆるすべてを受け入れる必要は無いのだ。好きだからといって、すべてに賛同しなくて良いのである。

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三浦 希

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