第二回イベント 無事終了の御礼

 すでに先週の話になってしましたが、9月8日(土)に三浦半島幻想文学会第二回イベント「金井田英津子×東雅夫 文豪の怪談を描くこと/編むこと」が無事終了いたしました。
 まずはご参加の皆様、そして会場をご提供くださったカスヤの森現代美術館の皆様に御礼を申し上げます。ありがとうございました。
 そして出演者の金井田さん、東さん、お疲れ様でございました。

 当日は、メインのトーク・イベントの前に、カスヤの森現代美術館がある横須賀市平作あたりを歩いて巡る一時間ほどのツアーを開催しました。平作は中世までには村落が形成されていたことが確認でき、しかも室町期の文書に登場する家々の末裔である皆さんが未だお住まいであるという歴史ある地域。少々地味ですが興味深い歴史的スポットがところどころにあります。今回は時間が短かったので、七不思議が伝わる諏訪神社と瘡守稲荷(大蔵寺)のみのご案内になりました。初めて行くと驚いてしまうほど山村的な雰囲気が漂う阿部倉地区、旧村の面影残す道筋に戦後の住宅街が並ぶ平作地区など、あまり知られていない横須賀の風景をお楽しみいただけたのではないかと思います。

 メインの「金井田英津子×東雅夫 文豪の怪談を描くこと/編むこと」は、展示室にて金井田英津子さんによる自作解説からスタート。黒と白のコントラストが印象的な各作品を前に、アイデアの源から具体的な創作技法にまで及んだ興味深いお話に、参加者一同耳をそばだてて聞き入っていました。

 一通り作品を見終わった後は、場所をカフェに移して金井田さんと東さんの対談です。

 少々緊張感が漂っていた展示室での雰囲気とはうって変わり、トークは終始和やかムード。館のご厚意で出していただいた館長さんお手製の無花果のコンポートに舌鼓を打ちつつ、文豪怪談傑作選シリーズの表紙が金井田さんの装画に決まった経緯、金井田さんが今の技法にたどり着かれるまでのあれこれ等々、この日ならではの貴重なお話を聞くことができました。

 イベント終了後は金井田さんと東さんのプチサイン会が始る一方、五百羅漢が並ぶ館の竹林を散策する人、はたまた常設展をじっくり眺める人など、参加者は思い思いに閉館までの時間を過ごされていたようです。

 カスヤの森現代美術館は、現代美術の中でもかなり先鋭的かつ重要な作品が所蔵されているとのこと。現代美術に理解のある方が見たら宝の山だそうです。
 金井田さんの展示は9月23日まで開催されております。まだご覧になっていない方は、ぜひ一度足を運ばれてはいかがでしょうか。

#イベントレポート


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