日本最古の道
姿が整った神の山、御蓋山( みかさやま )を眺めて、南へ向かって歩くと、
すこし不気味な、大きな埴輪( はにわ )のようなものが街角にありました。
大きな埴輪のようなものの横には「 山の辺の道 」と書かれた石碑があって、
なんとなく気になったので「 山の辺の道 」のことをスマホで検索してみると、そこには只事ではないことが書かれていました。
なんと山の辺の道( やまのべのみち )という道は、北は春日大社から南は三輪山( みわやま )の麓まで、約35kmにわたって続いている「 日本最古の道 」らしいのです。
なにをもって最古の道なのかは疑問でしたが、記録が残る中では最古の道になるらしく、日本書紀にも書かれ、4世紀くらいには既に存在していたとされています。
春日大社の境内を出た所で、この道のことを偶然知ったのも何かの縁と思い、全行程を歩いてみることにしました。
歩きはじめて、しばらくすると、
御蓋山の左側に、若草山がちらりと見えました。
左下が、先日の山焼きで黒焦げになった所です。
年によっては若草山全山が真っ黒になるようなのですが、今年の山焼きは直前まで雨模様だったので、地面が濡れて燃え広がらなかったようです。
やがて、あたりは日本最古の道にふさわしい、のどかな田園がひろがりはじめました。
今はいつの時代なんだろうか・・・と錯覚してしまうような空間が、所々にありました。
山の辺の道のことを初めて知って、歩きはじめたのが13時くらいだったので、だんだんと日が暮れて暗くなってきました。
いくつかの丘を越えると、視界が急に広がって、
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