小人たちで構成される冒険隊の行軍が始まった。
冒険隊の進む道路には応援の者たちが温かい声援を送っている。
「今回も頑張って来いよ」

そう、今回の冒険で目的を達成すると小人界のギネス記録となる。
だが、今回は最難関の洞窟探検だそうだ。
テレビ中継もされているその行軍の様子に、冒険好きの小人たちは固唾を飲んで画面に見入っている。

小人とは当たり前だが身体が小さい。
だから洞窟のような起伏の激しいところではその身体はハンデでしかない。
「みんなガンバレ、洞窟の奥はお子様ランチが待ってるぞ」
「隊長、意味不明です」
「この前３昼夜掛けておっぱい山に登っただろ、考え方はあれと同じだ。違いがあるとすれば、今回は俺たちのギネス登録を記念して特別にお子様ランチがライトアップされているそうだ」
「ますます意味不明です」
「簡単じゃないか、洞窟を踏破してお子様ランチに辿り着けばいいだけだ」
「でも食べられないんでしょ？」
「当然だ。形が似てるだけだからな」
(410文字)

今週も参加させていただきます
たらはかにさま　よろしくお願いいたします

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