レジリエンスを鍛えるために《リソース》を開発しよう
昨日は、マインドフルネスに取り組む前に知っておくべき《レジリエンスゾーン》について記事にしました。
今日はその続きです。
レジリエンスゾーンから抜け出さないために、さらにはこのレジリエンスゾーンを広げるための鍛錬方法を紹介します。
私も知って驚いたのですが、これほど楽で楽しい方法はないので、安心してお読みください。
そもそもレジリエンスを鍛えるとは?
本題の前に、大前提の話をしましょう。
レジリエンスを鍛える、とはいわゆる筋トレのようなトレーニング方法ではありません。
なぜなら、レジリエンスの正体は、しなやかな柔軟性であり、ゴムのように弾力のある状態だからです。
なので辛いトレーニングをいくら重ねても、この力は身につかず、昨日紹介したようにレッド・ゾーン(過覚醒状態)やブラック・ゾーン(無気力状態)に陥いる危険性すらあります。
ポイントは弾力、あるべき姿に戻る姿勢そのものです。無気力状態であればやる気が出てきて、過覚醒状態であれば気持ちが落ち着く、そういった時に立ち返る地点を知っておく必要があります。
これこそが、今回紹介する《リソース》です。
外側のリソースと内側のリソース
それでは、改めて《リソース》についてご紹介します。
レジリンエスゾーンについて教えてくれた米ドラッカー・スクールのジェレミー先生は以下のように整理されていました。
私たちは皆、ストレスを感じた時に、頼れる「リソース」(Resource: エネルギーの源)を持っている。リソースとは自分のバランスを取るのに役立ち、神経系のシステムがバランスを崩しそうになることから救ってくれる。リソースはまた、継続的にあなたのレジリエンス(転んでも立ち上がる力、しなやかさ)を鍛えてくれる。
リソースとは、あなたの気分をよくしてくれたり、自分を力強く感じたり、愛されていると感じさせてくれたり、安全な場所にいると思わせるものであれば、何でもそれにあたる。2種類のリソースがあり、一つ目は、自分の内側にあるものであり、もう一つは、外側にあるものである。
まずは分かりやすい外側の事例をいくつか紹介しましょう。
・経験:今まで経験したポジティブな体験、誕生日のパーティーなど
・場所:楽しかった思い出のある場所、お気に入りの街など
・人々:あなたが愛している人、親しい友達、両親、先生など
・ペット:あなたをなぐさめてくれるペットなど
・趣味:銭湯に入る、音楽を聴く、登山をするなど
どれもイメージが湧くのではないでしょうか?私も以前から何度か記事にしているように、銭湯やサウナに入ることで心身を整えることにハマってきましたが、これが《リソース》に繋がるものだと知って腑に落ちました。
次に、イメージしにくい内側のい事例について紹介します。
・価値観:自分を支え、成長させてくれる価値観
・信念:大切にしていること、挑戦し続ける軸
・資質:あなたが自分で好ましいと感じている自身の資質
こちらは場所には特に縛られません。ただ、悶々としている状態では中々《リソース》を引き出すことが難しく、やはり居心地の良い場所やリラックスできる体勢を見つけて、気持ちを整えていく必要があります。
何回か、ゆっくりと、長めの深呼吸をすることで、心をまず落ち着かせ、自分の価値観や信念、資質に立ち返る。そうすると、なかなか解決できない課題の突破口が見えてきたりします。
ジェレミー先生の講義を受ける前に、以下のような記事を書いたのですが、これも内側の《リソース》を引き出すことだったのかと点と点が繋がる感覚がありました。
外側のリソースと、内側のリソース。いつでも引き出せるようにしておきたいものですね。
最後に
マインドフルネスにレジリエンス。
何となく分かるようで分からなかったことが、ジェレミー先生の講義を聴いて随分腑に落ちてきました。
それはきっとこれまで心身を整えるために工夫してきたことや、課題にぶつかった時に足掻いてきた実践経験があってからだと思います。
これからも実践に基づいた学びを増やし、これからも仕事に、そして人生に役立てていこうと思います。
良かったら、ぜひご一緒に。
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