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深く観ること、深く聴くことが大切なのはなぜ?

本日からソーシャルセクターで活躍されている主に経営者・管理職の方々を対象にした研修プログラムに参加しています。

初日となる本日は『U理論』の内容に触れながら、自分と向き合うセッションが中心だったのですが、その中でも「深く観る、深く聴く」という説明がとても腑に落ちたので、その一部をご紹介します。

深く聴くことの本質は?

研修の題材にもなった『U理論』についてまず簡単に紹介を。

『U理論』はMITのオットー・シャーマー博士が世界の様々な領域で活躍されているリーダーたちへインタビューしたり、実際に彼らと一緒に仕事をした経験をベースに生み出された、自己変容やイノベーションのプロセスを解き明かした理論になります。

私も随分昔に一度読んだのですが、当時はあまり腑に落ちず、自己変容を通じて未来を想像していくUカーブとは対象的に、自分に負の変化が連鎖してあらゆるものを崩壊させてしまう反対のUカーブのことすら忘れてしまっていました。

よかったら、上のブログ記事をご覧いただければと思いますが、初動(U理論でいうダウンローディング)によって、創造の道を進むか破壊の道を進むかが決まってしまいます。

簡単に言えば、話を「聴く」ことができているかどうかで、未来が大きく変わってしまうのです。

「何だ、簡単な話じゃないか」と思うかもしれませんが、少し胸に手を当てて考えてみてください。

あなたは本当に他人の話を、しっかり聞いていますか?

深く観て、深く聴くために

『U理論』を紹介した後に、「聴く」力を確認するためのワークショップが開かれました。

内容はとてもシンプルで、話し手が話す内容を正確に書き留める、というワークでした。本日のテーマは『人生のターニングポイント』について。ちょうど先日ICCでプレゼンした動画が、まさに私の人生のターニングポイントについて触れた約7分間の動画なので、ぜひ良かったら私のセリフをできる限り正確にメモを取ってみてください(動画は止めずに、書き留められる範囲で挑戦してみてください)。

いかがでしたでしょうか?

途中、私がバングラデシュに移り住んだ経緯を紹介したのですが、その辺りメモは取れたでしょうか?

できた方もいれば、できない方もいるでしょう。できない方は能力が劣っているのではなく、プレゼンターの言葉を聞きながら自分ごとに置き換え、自分の過去を思い出したり、自分の状況を振り返ったりしたからではないでしょうか?

かく言う私も、他の方の話を聞いている時に、気がつけば自分のことに置き換えて考えてしまい、きちんとメモを取れなかったことを反省しました。

「聴く」ことは決して簡単ではありません。無意識のうちに「聴く」から離れてしまうこともあり、深く「聴く」ためには今に集中できる心の余裕と相手に寄り添う意思がとても重要です。

意外と忘れがちな「深く聴く」ことの大事さに気づいたワークでした。

最後に

そう言えばですが、今年は話すよりも書く、そして聴くことを強く意識しています。

リーダーシップとは少し異なる文脈で意識し始めた「聴く」でしたが、確かに「聴く」ことを意識してから、仲間たちとのコミュニケーションが格段に良くなり、また途上国の現場でも課題を捉える感覚が磨かれてきたという実感があります。

研修初日の今日はまだ『U理論』の全てに触れたわけではありませんが、これからも「深く観て、深く聴く」ことを大事にしようと思った1日でした。

明日は研修2日目。学んだことを仕事で実践できるよう、しっかり聴いてきます!

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