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レジリエンスを鍛えるために必要な「測る」と「気づく」

ここ数日にわたって、マインドフルネスやレジリエンスのことを記事にしてきました。

マインドフルネスの前に知っておきたい《マインドレスネス》
マインドフルネスの前に知っておきたい《意識の向け方の重要性》
マインドフルネスの前に知っておきたい《レジリエンスゾーン》
レジリエンスを鍛えるために《リソース》を開発しよう

マインドフルネスとレジリエンス。どちらにも共通するのは「気づく」ことの重要性です。

自分の内側に意識を向けて、現在の状態や見えない変化に「気づく」ことができるか?

今日は「気づく」ために必要な、私なりのコツを1つご紹介できたらと思います。

「気づく」ことは難しい

先日記事にしたように、レジリエンスとは転んでも立ち上がるゴムのような弾力さや柔軟さを指す言葉であり、その形は波に似ています。

波は遠くから見れば、その形はハッキリ分かりますが、近くにいるとどんな形か見えず、押し寄せているのか引いているのかすら分かりません。

これは自分の内なる変化についても同じことが言えます。

ご覧のようにAとBは同じ位置にあるはずですが、ベクトルの向きがほぼ正反対であり、ここを見誤ると大きな失敗をします。「調子が良い」と思って仕事を頑張ったものの、どうにも進まず気分が下がっていく...のは、まさにこんな状況ではないでしょうか。

ゾーンのどこにいるのか「気づく」ことはとても重要ですが、簡単に気づけるものではありません。だからこそ、「気づく」ために「測る」ことがとても大切です。

「測る」だけで仕事はもっと上手くいく

社会人1年目の話です。毎日仕事に追われ、それでいて成果がなかなか出ない苦しい時期がありました。

その時ある勉強会で出会った言葉が「ライフハック」であり、「タスクシュート」というタスク管理ツールを知りました。ご存じない方は、以下の記事をぜひご覧ください。

慣れない方は驚かれるかもしれませんが、要するに、一つ一つのタスクにかかる時間をしっかり見積もる。そのためのツールです。

「これで何が変わるのだろう?」と当時は懐疑的でしたが、仕事前に1日の仕事量を見積もり、1つ1つの仕事にかかる時間を「測る」ことを徹底し、仕事が終わったら見積もりからのズレを振り返る。これを1ヶ月、2ヶ月と続けているだけで、仕事のスピードが劇的に上がりました。

一つ一つの作業が早くなったわけではありません。無駄な仕事を思い切って削ったというわけでもないです。ただ、1日の仕事量が可視化することで終わりが見えないストレスが減り、1日の仕事の流れが見えることで次するべき仕事に悩まなくなり、そして「測る」ことで自分への過度な期待が徐々に薄れていきました。

今考えると、仕組みとしての変化以上に、自分の心の変化が大きかった気がします。ストレスが減り、悩みが減ることで、自然とパフォーマンスが向上していく。まさにマインドフルネスに通じるものを過去に経験していたということを思い返しました。

最後に

自分のことは中々分からないもので、自分の現状や小さな変化に「気づく」ことは簡単ではありません。

だからこそ「測る」ことが大切で、それがレジリエンスを鍛えるために必要なことだと強く感じます。

「気づく」ために「測る」

実は今あることに挑戦しており、この「測る」をもっと意識していこうと思います。

良かったら、ぜひご一緒に。

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