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作品ご紹介:Mirchi

11/9に上映されるスッバラージュ出演作、プラバース主演『Mirchi(ミルチ)』についてご紹介します。

この作品は、主演のプラバースのキャリアでは「バーフバリ」の前作にあたります。
「魅惑のテルグ映画 第一回 プラバース編」でも上映された記念すべき作品でもあります。
公開当時、川口SKIPシティで自主上映されましたが、本企画が始まるまでは、何年も前の過去作品を観る機会はありませんでした。
スクリーンで鑑賞できるのはとても貴重な機会です。どうぞお楽しみください。

ちなみに、スッバラージュさんをはじめ、プラバース、アヌシュカ・シェッティ、サティヤラージ、ラケシュ・ヴァレなど「バーフバリ」の出演者が勢ぞろいしているのも見どころの一つです。

なお、今回の上映は英語字幕または字幕のないバージョンになります。
抵抗がある方も多いでしょうが、事前に日本語あらすじを読んでいただくことで、みなさまが考える以上に演者の表情や演技・音楽・演出の意図を感じることができるかと思います。
作品をよりダイレクトに味わってみてください。

最後の結末のみを除いた、詳しいあらすじをご用意しました。
以下、鑑賞の助けになりますと幸いです。

[ Mirchi 予告編 ]

作品概要

公開日:2018年2月8日(インド)
監督/脚本:Koratala Siva
音楽:Devi Sri Prasad
上映時間:155分
ジャンル:アクション

※参考サイト --- Wikipedia ,IMDb

登場人物

■ジャイの村の人々
ジャイ/Jai(Prabhas):主人公 正義感の強い青年
ヴェニーラ/Vennela(Anushka Shetty):ジャイの親戚の娘 おてんば
デーヴァ/Deva(Sathyaraj):ジャイの父
ラタ/Latha(Nadhiya):ジャイの母
ババイ/Babai(Adithya Menon)
ナラ/Nalla(Satyam Rajesh):ジャイの従兄

■マナサの村の人々
マナサ/Manasa
(Richa Gangopadhyay) :大学生 イタリア留学中ジャイと知り合う
プールナ/Poorna(Subbaraju):マナサの従兄 粗暴な青年
ウマ/Uma(Sampath Raj):マナサとプールナの叔父
プールナの父(Nagineedu) :マナサの叔父
マナサの父(Banerjee)
マナサの兄(Ajay)
カリームラ/Kareemulla(Supreeth):自殺未遂した女性ファティマの夫

ラフール(Rakesh Varre):イタリアの不良

あらすじ

イタリア。不良のラフール(Rakesh Varre)に絡まれた留学生マナサ(Richa Gangopadhyay)を助けたジャイ(Prabhas)。ジャイは暴力を使わずに争いを仲裁します。マナサが派閥抗争の続く故郷の村にいやいや帰ると聞いたジャイは、マナサの暴力的な家族を変えるため密かにインドに帰り、大学に入学しました。
 
大学でプールナ(Subbaraju)という学生と親しくなったジャイは、暴れ者のプールナに恋の楽しさを教えます。恋人ができ、すっかり温和になったプールナは、休暇に故郷の村にジャイを招待します。プールナの家はその村の有力者一族で、なんとマナサもいました。彼女はプールナの従妹だったのです。マナサと親しげな謎の男ジャイに不快さを示すプールナの叔父ウマ(Sampath Raj)。マナサは暴力的な一族や村の環境に絶望していました。ジャイは彼女に、一族の男達の考え方を変えてみよう、と提案します。
 
村では、マナサの家と敵対する隣村のデーヴァ(Sathyaraj)一家の部下が惨殺される事件が起きていました。首謀者のウマのいるマナサの家とデーヴァ家の報復合戦は激化しています。
 
ある日、プールナの父(マナサの叔父)のもとに村人が娘のパドマを連れて来ました。首席にもかかわらず大学工学部への奨学生入学を断られたため、助力を求めたのです。しかし教育など不要、と断るプールナの父。また、ウマのもとにもファティマという女性が、抗争で死んだ夫の復讐に16歳の一人息子を同行させないで欲しい、彼を死なせないで欲しい、と頼みにきました。しかしウマは耳を貸しません。
 
ファティマは絶望し農薬を飲んで自殺を図ります。ジャイは死んだ父のためではなく母のために生きるよう息子に諭し、プールナの父からだと偽ってファティマ親子に遠くで暮らすための費用を渡すのでした。
 
後にファティマから感謝されたプールナの父は、ジャイに嘘をついた理由を尋ねます。ジャイは「村人は、金持ちだからではなく村の長老としてあなた方を信じている。人を支配するためではなく助けるために使うのがあなたの本来の力だ」と言います。
ジャイの言葉に動かされたプールナの父は、パドマを連れて大学へ行き、学長の反対を押し切って奨学生にさせます。そしてパドマに、よく勉強してジャイのような人間になりなさいと告げるのでした。
 
一方、マナサには縁談が出ていました。結婚相手は、同じように抗争が続く環境の男。マナサは絶望しますが、それが当然の世界で暮らす家族には理解されません。ジャイは結婚を勧めるマナサの母たちに、マナサは夫を失うか、負傷で障害の残る夫の世話をするだけの人生になるだろうと説得します。襲撃で動けなくなったマナサの父を見ている女性たちは納得し、教育を受けた娘にもっと良い縁を探すことにしました。
 
さらにジャイは報復者に襲われたウマを助けます。そして報復を止めることで、相手はいつ来るかわからない報復におびえるだろうと言います。
 
キッチンで働きづめの女性たちにも、たまには外に出ようと提案するジャイ。マナサの父にも、20年も座ったままだし外に出かけましょうと優しく声をかけます。マナサの父はぽろりと涙を流すのでした。
 
しかしウマはマナサたちの外出を激怒して拒み、デーヴァ一家への報復を誓います。
寺院に出かけたデーヴァ一家を待ち伏せし、女子供も皆殺しにする気のウマ。それを察したジャイは仕掛けられた罠を次々と破り、倒した男の携帯電話からウマに「Na family safe !!!! 」(俺の家族は無事だ)と叫ぶのでした。
 
  INTERVAL
 
間一髪で襲撃から逃れたデーヴァたち。デーヴァの弟は、甥に救われたと確信していました。一方マナサの家ではジャイとマナサの結婚を望む声が上がり、マナサもジャイに愛を告白します。しかしジャイの答えは「自分はデーヴァの息子だ」でした。彼はマナサにこの村に来た理由を明かします。
 
 (回想シーン)
 
20年前。デーヴァとラタ(Nadhiya)夫妻は、幼い息子ジャイを連れてムンバイから村に里帰り中、抗争に巻き込まれました。村の有力者である父親(ジャイの祖父)を殺され、村人は報復を迫ります。しかしデーヴァは復讐では何も変わらないと諭します。人々を守るために村に残ると決めたデーヴァですが、妻のラタは恐ろしさに耐えられず息子を連れてハイデラバードに去りました。成人し父の生存を知ったジャイは父に会いに村に向かいます。
 
父や村人に歓迎されるジャイ。彼らが自分の不在中も誕生日を祝ってくれていたと知り、故郷への愛情を深めていきます。親戚のおてんば娘ヴェニーラ(Anushka Shetty)は都会から来たカッコいいジャイにときめいています。
 
しかしその間にも、抗争はやみません。ウマが送り込んだ弁護士は和解の条件に土地を手放すようデーヴァに迫ります。土地は農業で暮らす村人の命。デーヴァはきっぱり断りました。村を破壊すると脅すウマの部下に「彼が良い人間だからお前は安全に村を去ることができた。今までの20年のことは忘れろ。今は彼の息子がいる。言って伝えろ、彼の息子が帰ってきたと! 」と威圧するジャイ。デーヴァへの敬意から報復せずに耐えてきたデーヴァの弟や村人は、息子ジャイの帰還によって誇りを取り戻したと喜ぶのでした。
 
一方、ジャイが気になるヴェニーラは、恋人がいるのか? どんな女の子が好み? と一生懸命アプローチします。しかしジャイはことごとく彼女と逆のタイプの女の子が好みと言ってからかうのでした。
 
 
屈しないデーヴァに激怒したウマの部下は村に火を放ち、両家は警察に呼び出されます。しかし積年のいさかいに、警察も手出しができません。さらなる挑発にジャイは激怒し、デーヴァに隠れて再びウマに報復しました。何も知らないデーヴァは危険な村から離れろと息子を諭すのでした。
 
一方ウマは突然現れた強敵がデーヴァの息子であることを知り、ジャイがハイデラバードで一人になった時に襲撃する計画を立てています。
 
故郷への帰省を終え、母のもとに戻るジャイ。一緒にハイデラバードについて来たヴェニーラとジャイの距離は縮まります。しかし互いの気持ちを伝えあうことなく、彼女は村に帰っていきました。
ウマの部下とプールナが襲撃にやってきましたが、プールナと相対する前にジャイは一味の大半を倒してしまいます。ジャイの強さを知るウマの部下は慌ててプールナを連れて村に逃げ帰るのでした。
 
縁談が来たヴェニーラはついにジャイの母ラタにジャイへの愛を告白します。村に駆けつけ、「ヴェニーラはアメリカに住むお金持ちと結婚しても、この土地を離れても幸せにならない、彼女を理解し彼女が愛している男と結婚するべきだ」と言うジャイ。そして彼女に「僕にチャンスをくれる? 君を一生ここで守るよ」と求婚するのでした。一族はこの結婚に大喜びです。ずっと夫を愛していたラタも、ついにデーヴァの元に戻ってきました。
 
ジャイとヴェニーラの結婚式が華やかに始まりますが、ウマの甥たちは式を襲撃しようとしていました。来賓の警察署長はデーヴァに「あなたが止めようとした争いはまた始まっている、その原因はあなたの息子だ」と告げます。不安にかられて息子を見つめるデーヴァの目の前でジャイはついに父にその戦いぶりを見せてしまいます。式場は血の海となり、戦いに巻き込まれた母のラタは最も望まぬ息子の姿を見ながら息絶えます。
 
母の葬儀を終えても復讐に燃え、「あなたの倫理と道徳は置いておいてくれ、20年解決できなかった、俺が2分で終わらせてやる」と息巻くジャイ。しかし父は彼を殴り、「お前が来たことで人々はまた暴力的になってしまった。お前が村をまたこんなふうにしてしまうのなら戻るのを許さなかった。お前のせいで彼女が死ぬのならお前をこの世に生まれさせるんじゃなかった。お前が彼女の代わりに死ねば良かった。この村を去れ。私が死ぬまで戻るな」と激怒しました。後を追おうとするヴェニーラにも「息子の行動が母を死なせた。お前もそうなる」と行く手を阻みます。涙にくれながらジャイはひとり故郷を去るのでした。
 
(回想シーン終わり)
 
ジャイはマナサに、父の言葉は真実だったと語ります。自分のせいで故郷の村は父の思想を諦め戦いの日々に戻った。みんなを変えようとここに来たのだと。マナサはジャイの身を案じて、この村を去るように言います。しかしジャイの決意は変わりません。
 
マナサの叔父ウマは、「男らしさとは常に反撃の準備ができていることだ」と語り、ジャイは「男らしさとは敵とも仲良くできることだ」と言います。
敵を愛せというジャイに、ウマはその男らしさを試してやると部下に襲わせます。ジャイは彼らを簡単に倒し、「これが男らしさなのか?」と問いかけます。ウマはジャイを気に入り、この家の婿になって隣村のデーヴァを殺し復讐を助けてほしいと言います。
変わろうとしない彼に激怒し、ジャイはついに自分がデーヴァの息子であると告げました。正体を知り激怒したウマに抵抗しないジャイ。
 
しかし「デーヴァとその家族を殺してやる! 」という言葉に、ついに反撃に出たジャイは叫びます。
「俺が昔のようになったらお前の家族は誰も生き残れない。母を殺したな。でも俺はお前の家族と愛をもって暮らした。お前は俺と父を引き離した、俺を俺の愛から引き離した! でも俺は愛を持ってお前に近づいた。いったいどれだけの間お前のせいで人々が泣いているかわかるか? 俺は復讐を諦め平和のために村を去った。その俺を殺すのか? 刃を握ったら誰も俺には敵わない。でも刃を使ったら残るのは刃だけだ、人間は残らない。愛し合うべきだ。何を失うものがある? せいぜい愛が返ってくるだけだ。それでもこの敵意に終わりがないというなら…俺が死ななければならないと言うなら.....来い!」

――――――結末へと続く


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