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作品ご紹介:Krishnam Vande Jagadgurum

6/29に上映される作品 ラーナー・ダッグバーティ主演『Krishnam Vande Jagadgurum(クリシュナム ヴァンデ ジャガドグルム)』についてご紹介します。
本作は違法採掘を巡るアクションドラマです。また、スラビ・シアターという家族劇団が登場します。

[Krishnam Vande Jagadgurum 予告編]

作品概要

公開日 2012年11月30日(インド・テルグ)
監督 Krish
上映時間 139分
ジャンル アクションドラマ
*参考サイト--- Wiki   IMDb

用語解説

Krishnam Vande Jagadgurum
宇宙の創造神、クリシュナ

スラビ・シアター
ハイダラーバードに拠点を置く家族劇団で、主にヒンドゥー教の神話に基づく劇を上演する。 参考サイト Sri Venkateswara Surabhi Theatre

CBI
インド中央捜査局 (Central Bureau of Investigation)

トゥンガバドラー川
インド南部のカルナータカ州からアーンドラ・プラデーシュ州でクリシュナ川に合流する川。映画ではバーブが祖父の遺灰を供養するために向かう。

デュルガーシュタミ
ダサラ祭期間のナヴァラートリーの8日間

登場人物

バーブ/B Tech Babu(Rana Daggubati):スラビ・シアターの役者
デーヴィカ/Devika(Nayantara):ジャーナリスト
スブラマニヤム/Surabhi Subrahmanyam(Kota Srinivasa Rao):バーブの祖父で一座の座長
ヴィーラ・ラージュ/Veera Raju(Raghu Babu):バーブの叔父で一座のメンバー
レッダッパ/Reddappa(Milind Gunaji):悪徳実業家
サイダ/Saida(Prabhakar):レッダッパの右腕
チャクラヴァルティ/Chakravarthy(Murali Sharma):過去のある出来事から潜伏して復讐を狙っている人物
ジョーガンマ/Jogamma(Annapoorna):バーブの過去を知る謎の老女

あらすじ

プロローグ
 村人たちの話を聞きこんでいる女性ジャーナリストのデーヴィカは、悪徳実業家のレッダッパを追っていた。レッダッパは大きな鉄鉱石鉱床を狙っているが、その採掘場所に住んでいる人々が邪魔なため、村を焼き払い村人を追い出していたのだ。

ハイダラーバードにて
 ハイダラーバードのスラビ・シアター一座では、Bテックバーブが、座長を務める祖父スラビスブラマニヤムの下、舞台に出ていた。
 しかし大学で工学を学んだバーブは演技には興味がなく、勉強を続けて就職するためにアメリカへ行くつもりでおり、そのための準備も着々と進んでいた。

 祖父スブラマニヤムは、この劇団をバーブに受け継いでほしいと望んでおり、この日の舞台後も、一座を継いで欲しいという願いを伝える。しかしバーブはアメリカで自分の人生を生きたいという意思が固く、祖父と言い合いになってしまう。着々と準備を進めるバーブは、一座の皆からも責められるが、それを振り切って渡米のための手続きに行ってしまう。
【♪ Ranga Marthanda】

 手続きを終えて帰宅し眠ろうとすると、祖父の様子がおかしいことに気が付くバーブ。バーブが呼んでも返事をしない祖父…祖父は眠っているうちに亡くなっていたのだった。その胸には祖父自身が書き、バーブに演じて欲しいと願っていた『Krishnam Vande Jagadgurum』の脚本が抱えられていた…。

 喧嘩別れが最後になってしまったことを後悔するバーブは、自分の身勝手な考えに気付き、祖父が書いた劇『Krishnam Vande Jagdgurum』を、バッラーリで上演することを決意する。

 祖父の遺灰を弔いにトゥンガバドラー川へ向かうバーブたち。しかしそれらしい川も湖も見当たらず、そこにいた僧侶に聞いても詳しいことはわからない。劇が終わったら改めて来ることにしたバーブたちは帰ろうと車に乗り込む。

 その様子を見ていた女ジョーガンマが今のは誰だったのかを聞く。僧侶がスブラマニヤムのことを伝えると、血相を変えた女はそばにいた少年にバーブ達の乗った車を止めるように言う。バーブの叔父は追いかけてくる少年に気が付くが、スラビファンの少年だと思い車を止めずに行ってしまう。

演劇祭
 バッラーリの演劇祭。バーブ一座が出演している舞台では、観客席にデーヴィカの姿が。デーヴィカは記者仲間のプラサードからチャクラヴァルティという人物について聞き込みをしていた。
 一方、演劇祭のスポンサーでもあるレッダッパ一味もやってきて舞台を観ようとするが、最初からやり直せという命令をバーブは退け、レッダッパは「次は時間通りに来よう」と言い残して去って行く。実はレッダッパの目的は自分のことを嗅ぎまわっているデーヴィカを探すことだった。
 その頃楽屋では、荒れ地でバーブを追いかけたジョーガンマがやってきて一座に事情を話すが、祖父が亡くなった今なぜ来たのかを一座にもバーブにも理解してもらえない。
【♪ Sye Andri Nanu】Venky登場

 終演後にデーヴィカを探そうとするバーブのところへ団員がやってきて緊急事態を告げる。一座のメンバーがレッダッパ一味と揉め事を起こし、その一人である叔父ヴィーララージュがサイダに舌を切られてしまったのだ。
 翌日バーブは警察に行き訴えるが、レッダッパの息のかかった警官は全く取り合わない。憤って喧嘩をしそうになるバーブを一人の老人が諫めて外へ連れ出し、そして言う。「祭りが終わったらとにかくここを去れ」と。
 そのころ、バーブの行動に怒ったサイダは一座が集まる家に乗り込み、祖父スブラマニヤムの遺灰を床にぶちまけ、屈辱的な行為をして去って行く。戻ってきて一部始終を聞いたバーブは、周りの皆が止めるのも聞かずに素手で遺灰をかき集め、復讐の念を更に強めるのだった。

★詳細なあらすじを纏めたパンフレットをネットプリントにて公開中です。

テルグ語

 スラビ・シアターでは、ラーナーさん扮するバーブが舞台上でテルグ語による劇を演じています。この劇中で用いられているのは現代テルグ語ではなく古い伝統的なテルグ語で、流れるようなその語りぶりが圧巻です。

見どころ

ダンス---来日インタビューでは、数年前に歌って踊る映画に出たとおっしゃていたラーナーさん。この映画では、まさにそのダンスシーンをたっぷり観ることができます。

アクションシーン---バーフバリでも鍛え上げたビーストボディを披露したラーナーさんですが、KVJではまた違った形でのアクションシーンが満載です。

劇中ソング---いくつかあるダンスシーンのうち、最初の場面では『愛と憎しみのデカン高原』のテーマソングに合わせて踊るシーンも。

カメオ出演---途中でラーナーさんの叔父であるヴェンカテーシュさんがカメオ出演しています。

ストーリー展開---後半になって謎が解き明かされていくスリルは見ものです!

劇中劇---スラビ・シアターの上演シーンは鮮やかな原色のライティングがされており幻想的です。


その他 トリビア

バーフバリでカーラケーヤの族長として出演されたプラバカールさんが敵のサイダ役で出演。

2nd SIIMA Awards で ラーナーさんはBestActorを受賞しています。

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Periplo Eritreoさんのブログに、『Krishnam Vande Jagadgurum』についての詳細な解説が書かれています。Priyan News & Gossips 2本連続上映・6/29魅惑のテルグ映画第3回・その1

また、印度映画広報委員会中野支部さんによる、魅惑のテルグ映画紹介記事にも作品の解説や見どころが書かれています。おすすめです。

劇中でバーブたちスラビ一座が上演する演目の内容については、別途解説ページを設けました。

申込み方法・料金について詳しくはこちらをご確認ください。

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協力:印度映画広報委員会中野支部  Twitter Facebook
見出しイラスト、相関図:©mikitakahashi  Twitter 

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