技術と仕事と人生と
今日、島根大学で学生向けに講演をしてきたのですが、この講演内容をもう誰にも話すことはないだろうなと思うので、スライドの文字だけでもここに記録してみます。
DXについて
進化したデジタル技術を活用・浸透させることで、人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させていく
(エリック・ストルターマン氏 2004年)企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること
(経済産業省 2018年)DXだと考えられていること
・自社や業界の課題をデジタル技術で解決すること
・デジタル技術を用いて既存のビジネスにはなかった、新しいビジネスモデルを作ること
・デジタル技術によりこれまで世の中になかった新しいサービスにより課題を解決することDX実現の要素
・現場に近い人がデジタル技術に精通する
・デジタル技術に精通している人が現場に近づく
・デジタルのみではなく、複数の手段を組み合わせて課題を解決するつながりを作るDXに必要な力
・自ら課題を設定し、その課題を解決する力
受け身では世の中に存在しないものは創造できない
・その力を身につける方法
周囲や社会に興味を持つ
仲間をつくる
うまくいかなくても続ける
改善を繰り返す
・DXに必要なものは、DX以外でも求められるもの
大学について
同じレベルの学力、同じ目的の集団
学び方を学ぶ
与えられる事に受け身ではなく、わからないところを洗い出してわかるようになり、可能性を探求する仲間作り
チャレンジできる環境
自分のリソースを活用して世の中にある課題を解決する練習
創業・開業
就職について
お願いして入社させてもらう
お願いされて入社するアウトプットする場を見つけてアウトプットする
自分を見つけてもらうため
後から見てもらうため採用する側の気持ちになってみる
就職後に関係する人間の幅が急激に広がる
年齢・経歴・経験・家族構成・つながり …
多様な価値観に触れる
仕事について
仕事の目的
お金・自己実現・名声・達成感価値と対価
時間・技術・アイディアを提供して対価を得るやりたいことのためにやりたくないことをすることもある
就職してから覚えることが多く、自ら学ぶ方法を知っているか知らないかは大きな違い
相手の立場になって考える
上司、同僚、部下、顧客、外注先 …
技術について
高度に進化した技術は魔法と同じ
良い魔法使いと悪い魔法使い正しく継承しないと失われる
木造建築、電気制御、COBOL …便利になると弱くなることもある
電気がないと何もできない
電気があると何でもできる!古い技術と新しい技術
学習について
技術者は常に学ぶことが前提
知っていることが多いと楽しいOJT(On the Job Training)と自主学習
仕事でしか学べないこと
個人として関わることが難しいものに触れる仕事では学べないこと
新しい技術、分野の違う技術複数の分野の技術に精通することで新しい価値を創造
技術の組み合わせによるイノベーション
キャリア形成について
看板の掛け替え
〇〇会社にいる□□さん→□□さんのいる〇〇会社一生懸命取り組んだ仕事の知識は別の仕事でも役に立つ
30代までに2回は引き抜きの誘いを受ける
いつでもやり直しがきく
壊れそうなら逃げてもいい
でも逃げ続けない方がいい
コミュニティ活動について
職場以外の人とのつながり
趣味、勉強会、宗教 ほかメリット
自分や職場を第三者の目線で見る
職場以外の人による評価デメリット
自由な時間が減るデメリットを大きく上回るメリット
困った時に救われる
地域について
個人・家庭・地域・社会
継承
お祭り、伝統、行事、活動、災害の記録 など地域コミュニティの価値
家族が安心して生活できる頼まれたからする
頼まれる前にする
人に頼める
人について
色々なところで色々な人と出会う
一期一会
でも、よく再会する嫌われて得することはひとつもない
和をもって尊しとなす不正や間違いを放置すると自分にふりかかってくる
人生について
誰もがやっていることを同じようにする
誰もやっていないことを実現する正解がない
大人になるとあまり褒められないので、自分で自分を褒める
自己肯定自分は人生の経営者
自分が主人公の映画虎や鹿は1頭、2頭
鳥は1羽、2羽
人は1名、2名
まとめ
何かを一生懸命やったら意外と後々まで役にたつ
技術は人の生活を豊かにするために使う
そのためには人の生活も知る、技術も磨く相手の立場に立って考える
色々なことに興味を持つ
人生には正解はない
結果、良いDX人材になれる ... はず。
最後に
この内容に興味がある人からの講演依頼をお待ちしております。
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