見出し画像

【イベント準備編】初めてオフラインの同人イベントにサークル参加したよ

きたる3月17日。
HARUCOMICCITY32(通称「春コミ」)が開催され、そこでサークル参加を果たした。

ちょっともうマジでめちゃくちゃ楽しかった。
その時の感想を書きなぐると共に、
「今後こうしよう!」と思った部分もあったので、
相変わらず身内向け&備忘としてここに書いていこうと思う。

イベント当日の話だけでなく、原稿を書いている時の話もしていくぞ!

一応、Twitter(新X)のフォロワーでない方向けに
説明すると、二次創作で推しCPの小説を書いている者です。
元々、「Webオンリー」には定期的にサークル参加をして作品展示などを行っており、
また、恐らく10年以上?前であるが、通称「コミケ」ことコミックマーケットや、他の同人イベントにも
一般参加したことはある。

しかし、対面型の同人誌即売会のサークル参加は初。
ぶっちゃけ最初のうちは、
「まあ、Webオンリーのオフライン版ってだけだろ」
とか舐めたことを抜かしていたのだが、いざやると
ヤバい。
諸々の準備はもちろんだが、イベントそのものの
空気感もヤバい。

そんな話をしていきます。

noteの更新は久しぶり。

例のごとくなかなか長い文章になってしまうので、
当記事は前後編に分けます。
今回は「イベント準備編」!
この後「イベント当日編」に続きます。




1. 経緯


イベント当日からちょうど2ヶ月前。
フォロワーさんが「春コミ出るぞ〜〜!!」と言っていたのを見かけ、「えっ!私も私も!!」となる。
チョロすぎる。

サークル参加の申込締切まであまり日がないながらも申込に必要な情報を調べていたところ、
締切までにサークルカットを書かねばならないことを知り、頑張って作り、土壇場で申し込む。

申込完了メールが届き、一安心。

さて、申し込んだはいいが、売れるようなもの全然ないぞ……!
以前作った既刊はあるが、残数は極少。

ならば作るしかない……!一冊、新刊を……!

2. 原稿を書く(本文編)


本を作るにあたり、まずは各種印刷所の入稿締切を確認。
大体イベント当日の1週間前(5営業日前ほど)の朝9時頃が目安のようだ。
遅くても前日には仕上げる必要がある。

この時既に1月中旬は過ぎており、
残り2ヶ月もない期間で本を作る必要があるようだ。

目標字数を決めよう。
期間的にあまり長いものは書けないだろうから……
2万字とした。


結果、3万字近い文章が出来ていた。
なんで?

しかも原稿書くスケジュールも全然ままならず、
結局1日無理してオラァ!と1万字ほど書き上げ、
残りは入稿〆の1週間くらい前から睡眠時間を削って書く……みたいな感じになった。
話も当初の想定と全然違うし……

短文を書くこと、尚且つしっかりプロットを組み立て計画的に書き進めることが私は物凄く苦手。

しかも、しっかり腰据えて書く時間がなーい!


この頃ちょうど仕事がそこそこ忙しく、残業がかさみ終業後のプライベートの時間が捻出できなかったことや、

そもそも土日に友達と酒飲んだり、
車出して県外まで遊びに行ったり、
最近ハマっている登山をしたり、
勢いで伊豆半島の町を30kmくらい歩いたり、
その後民宿で美味しい海鮮食べて温泉入ったり、
同じく最近ハマっているレンタルカートで速さを追求したり、

挙句「龍が如く8」を買ってしまったり、

原稿もあったからまだ全クリできてないけど
今作もめちゃ楽しいです。時間溶ける


そんなんで計画的に原稿が書けるわけがない。

幸い小説本文はスマホ一つで書くことができるので、
通勤時間の合間を縫ったりと、ちまちま書いていき、なんとか書き上げることができた。


今回……というか、最近小説を書く時に使っているのは、「Nola」という小説アプリだ。

iOS版⬇

Android版⬇


先述したように、計画的に書くのが苦手とはいえ、まっさらな状態から書くというのもなかなか難しく、
そんな中このアプリは重宝した。
ざっくりとしたテーマ出しや物語構成、世界観の構築などなど、プロット固めに必要な情報を入れることができる。
何より、プロットの粒度は自分である程度決められるのも嬉しい。細部まで設定を練ることも、最低限の設定だけ書いて、すぐに本文に入ることも可能だ。

目標字数の設定ができたり、
その目標にあと何%で到達するのか、日々何%分書き進められているのか表示してくれるのも、原稿をやるとなると尚のことありがたい。

おかげで焦ることができる。
まあ、結局、ほぼ毎日進捗0%で、ある日突然50%書き進めたりしていたので、有効活用できていたかは怪しいが。

今回も、最後の方はだいぶ徹夜っぽくなってた。
書きたい展開を行き当たりばったりで詰め込んだら目標字数よりたくさん書いてた。
計画的にやろうにも、ままならんな……と思った。


3. 原稿を作る(本文以外編)


大変なのはどちらかというとここからだった。

原稿の本文を書くところ以外、要するに、
表紙」「目次」「奥付」、それから、
本文を縦書きに変換し、PDFに出力するまで
……の、一連の流れである。

どれも慣れないアプリを駆使しての慣れない作業だったため、後々印刷所の方からの指摘を何度も喰らった。
指摘を喰らわなければ気がつかなかった箇所も多く、
入稿までのプロセスの中で一番反省点が多いのはここの部分といえる。

それでも、アプリ自体はとても便利だったので、
その紹介と、使った時の話をしていきます。

①表紙の作成


表紙や、先に話したサークルカット、それから、後述するお品書き・値札の作成などは、
全て「Canva」というアプリで作成した。

Webオンリーのお品書きも前々からこのアプリを
使っている。大助かりだった。
このアプリがなければ私は死んでいただろう。

大量の素材の中から選び、好きなようにデザインする
ことができる。

無料でも使えるが、やっぱり有料版はすごい!
使える素材が段違いで、今回のために課金をしたぞ!

iOS版ダウンロード⬇


Android版ダウンロード⬇


また、本の表紙を作るにあたり、注意すべきなのは
サイズである。

製本時に切り落とす関係で、印刷したいデータの作成時には、外側に3mm分「塗り足し」を用意する必要がある。
また、ページ数が変われば本の厚みも変わるので、背表紙の横幅を何mmにするのかも可変する。

そこで私が利用させてもらったのが、
シメケンプリントさんの、各種ツールである。

こちらはアプリではなく普通にwebで使う。


特に使わせてもらったのは、
原稿Pixelサイズ計算機」と

原稿テンプレート」である。


「原稿Pixelサイズ計算機」を元にCanvaでサイズを指定→表紙の作成。
その後、「原稿テンプレート」をダウンロードし、Canvaにアップロード→背表紙の位置などや幅、塗り足しの箇所を確認。

……という流れで作成すれば、
スマホやタブレットで簡単に作れてしまう!
素晴らしいぞ!ありがとうネット社会!

今回は慣れない作業だった上、デザインもうんうん悩みながらの表紙制作となったため、かなり時間がかかってしまったが、
次回以降はもっと時間短縮できるといいな……と思う。


②目次・奥付の作成


ここでは「CLIP STUDIO」を利用した。
言わずと知れたペイントアプリである。

多分みんな知ってるけど一応リンク貼ります。

iOS版⬇

Android版⬇


イラストや漫画だけでなく、目次や奥付も簡単に使える!
……というか、絵をあまり描かない自分にとっては、目次や奥付の作成に使うのが結構精一杯だったりする。

個人的にはこのアプリ、出来ることの幅が広すぎて、UIがよく分からないのだ!使いこなすには慣れが要るし、多分私の知らない便利な機能が五万とある。

絵も描かないわけじゃないので、イラスト描くために使おうとしたこともあったが、挫折しました……


奥付には、タイトルや発行年月日(一般的らしいのでイベント開催日にしてます)、各種SNSのIDに、匿名メッセージサービス「マシュマロ」のQRコードを記載。

ちなみにこれは余談なのだが、データ入稿の際、印刷所の方に、
「成人向けの本ですので、メールアドレスのような連絡先も入れるようお願いします〜」
……と言われた。そ、そうなんや……!


③本文の縦書き変換・PDF出力


この作業については、以前から使っているアプリがある。
縦式」だ。

iOS版⬇

横書きの文章を縦書きに変換してくれる。
非常にシンプルながら、フォントや文字サイズ、行間も細かくカスタマイズできる他、きちんと設定すればダッシュ「―」が二文字並んでいれば、自動で繋げてくれたりする。

基本的に半角文字は横向きのままになってしまうのが縦書きあるあるだが、「!?」みたいな半角文字を打つと、自動で縦向きに変えてくれたりするのも嬉しい。

……のだが、今回本を入稿した際、印刷所から
「『!?』が横向きのままになってますが、大丈夫ですか?」
と指摘を頂いてしまった。
(印刷所さん仕事丁寧すぎ。ほんとありがとう好き)

先述した「Nola」のような別のアプリで文章をコピーし、
「縦式」にペーストをすると、横向きのまま、修正されないみたいなのだ!
半角文字を使っている方は、全て確認の上、縦向きにしたい文字を再度入力し直す必要があるぞ。
気をつけよう!


4. 入稿!


さて、ここまで来て本はようやく完成である。

以前にも本は作ったことがあるが、「イベントまでに入稿して当日新刊として販売するぞ!」……みたいなのは初めてだった。
締切などに縛られず、ゆるゆると自分のペースで本を作ったことしかなかったが、こうした必達で間に合わせないといけない原稿というのはなかなか緊張感がある。

結果的に締切日の2日ほど前に入稿できたが、これはかなり良かった。この数日間のバッファがあったからこそ、印刷所の方から懇切丁寧に添削頂くことが出来たからである。

今回お世話になったのは「しまや出版」さん。
各印刷所の特徴を調べ、「メチャクチャ対応が丁寧」というクチコミを何件か見つけた印刷所である。

しまや出版さんのHP⬇


……というのも、以前本を作った際、データ入稿後、一ヶ月待っても印刷所からの音沙汰がなかったことがある。
状況確認のメールを送った後にすぐに対応頂けたが、それまで忘れられていた可能性はある。
真偽のほどは定かではないが、当時入稿した時は直近何がしかのイベントがあったわけでもなかったし、妙な時期だったせいで忘れられちゃったのかなあ
……などと思ったり。

なので今回は、
「入稿にかかる費用は度外視で、とにかく丁寧に対応してくれそうな所にしよう!」
……という思いがあった。

大正解だった。
表紙のイラストの細かなズレや、仕様ではなさそうなデザイン、本文の添削も細部までやってくれた。

「!?」が横向きになっている、
「――」が繋がっていないが仕様なのか、
カギ括弧が閉じられていない箇所がある、
文頭で一マス字下げがされていないか仕様か
……などなど。

あまりに細かく添削してくれるのでひっくり返りそうになった。ありがたすぎる。


しかも、これはイベント当日の話になるが、
当初の印刷部数に加えて、かなりの部数予備を刷ってくれたのである!

予備の部数は、恐らく他の注文との兼ね合いなどによって変動するところなので一概には言えないが、何にせよこれで思いのほか印刷代が浮いてしまった。
(黒字ってほどではないです。全部売れてトントンくらい)

今回はイベント会場に本を直接搬入して頂いたので、サークルの設営準備中、しまや出版のスタッフさんが印刷物に問題ないか確認しに来てくれたが、その時はめちゃくちゃペコペコしてしまった。

印刷所のレビューサイトとかないの?
星5★★★★★つけたいんだけど……

今後も利用させて頂くと思います……


ちなみに、
ここまで丁寧に添削してくれるということは、自分の本が一言一句読まれるということだ!
不備のある箇所によっては電話越しに読み上げられるぞ!

今回私が書いた本が成人向けだったこともあり、電話でしまや出版さんに指摘頂いている間変な汗が止まらなかったので、「ちゃんと添削してほしい!」という方は覚悟して臨もう!


5. スペースの飾りつけ準備


ここまでやって、イベントまで約一週間。
イベント一週間前の土日は、リアルの友人と徹夜で酒を飲んだ上、
イベント数日前の木曜と金曜も会社の飲み会二連チャンを決行。
土曜も山梨の方に遊びに行き、お気に入りの寺に行って参道の山登りをしつつ、レンタルカートでタイムを縮めたりしていた。

土曜に訪れた身延山久遠寺
ゆるキャン△で初詣に行くシーンがありましたが
それはここです。日蓮宗の総本山
AZ山梨サーキット
山梨県にあるレンタルカート場
なかなか初心者のタイムから抜け出せない


イベント準備に使えるのは、一週間前の日曜と、
月曜〜水曜の終業後だ。

準備期間中、私が認識していたタスクとしては以下

  • お品書きの作成

  • お品書き・商品サンプルをpixivに投稿

  • 値札の作成

  • スペース飾りつけの雑貨買い出し

  • 通販ページの準備

ざっとこんなところだろうか。

お品書きや値札は印刷をして、会場に持っていく必要があるが、まあこれは先んじてコンビニのネットプリントで予めデータの登録さえしてしまえば、印刷自体は当日その辺のコンビニで何とかなるだろう。
(詳しい話は後編でするが、この時の見通しはまあまあ甘かったことが後々発覚する)


お品書き、値札は本の表紙と同様「Canva」で作成。

センスがないのでデザインに悩み散らかす。普通に表紙並に時間がかかってしまった。
値札はテンプレートに頼る。可愛いテンプレートがあってよかった。


お品書きとサンプルをpixivに投稿。
生まれて初めて作品タグにイベント名を追加した。
なんかワクワクした。

pixiv投稿時と同じ画像を使って、通販ページも作っておく。非公開の状態で準備し、イベント終了と共に公開する算段だ。
今回はBOOTHを使った。
現状注文が来たら自分で梱包→発送をやるようにしているが、今後もっとたくさん本を刷るようになったら、倉庫から勝手に発送してくれるサービスとか使いたいな。今はそういったサービスの手数料をケチっている。


それから、雑貨類の買い出し。

スペースに敷く敷布については、推しにピッタリの物を「nunocoto fabric」さんで見つけてしまい、是が非でも欲しくなる。

「nunocoto fabric」は布の通販サイトである。
デザインいっぱい。君の推しデザインも、きっと見つかるぞ!

イベント数日前に注文したが、到着したのはイベント前日とかなりギリギリだった。早めの購入をオススメする。
(私は前日山梨県にいて、終日家にいなかったこともあり、最寄り駅近のPUDOに配達指定し、山梨からの帰りがけ、もう夜中というところで荷物を受け取った。本当にギリギリだな!)

その他、近所のダイソーで大半の雑貨を揃え、A4用紙向けのポスタースタンドなど、見つからなかったものはモノタロウで注文。

近所のダイソーが超大型店舗ということもあり、イベントまであまり日がないながらも、ほぼ全てのものをダイソーで済ませることが出来た。場所が場所だと、なんでもかんでも揃うなんてことはないかもしれないので、不安ならより余裕を持って、店舗で購入したりネット注文したりなどの準備を進めた方がいい。

ついでに、ダイソーで推しカラーの緑(そして少しの金色)にぴったりのアイシャドウを見つけたので、それも勢いで買った。最近の百均は化粧品もすごい。

これが実際に買ったアイシャドウ⬇


これらの準備を行うにあたり、チェックリストのアプリをインストールした。

こんな感じ。忘れると怖いからね


このスクリーンショットはイベント後にアップデートを加えたので、実際には用意しなかった(そして後悔した)物もある。スケブとか、ペンケースとかね。

こんなものもチェックリストに入れていた
自分で入れといてアレだけど不愉快


これをもってしても忘れ物、持ってきた方がよかったものはあった。詳しい話は後編でしようと思うが、そこに関しては次回以降イベントに出る際の反省としておきたい。


そして最後に、お品書きと値札の印刷である。
紙出しはイベント当日にどこかのコンビニでやるとして、データの登録は前日にやってしまうことにした。

今回使ったのは、アプリで印刷登録できる「ネットワークプリント」である。

iOS版⬇

Android版⬇


このアプリは、ファミマやローソンなどのコピー機で利用可能だ。(セブンイレブンのネット印刷サービスはまた別のアプリなので注意すること)

これらのアプリの扱いには慣れている。
趣味で社会人のジャズバンドサークルに所属しているのだが、普段の譜面の印刷をこういったサービスで行っているのだ。

しかし、ちょっとした問題が発生。

お品書きはA4サイズなので問題なく印刷可能なのだが、ネットワークプリントのサービスでは名刺サイズの印刷が出来ないらしい。
値札を名刺サイズで作ってしまったが、
どうしよう……

というわけで、調べてみたところ、いいアプリを見つけた。

この「緊急名刺」というアプリである!

iOS版⬇

(このアプリはAndroid版がないぞ!iOS版のみなので、注意しよう!)


このアプリを使えば、名刺サイズ相当の大きさで、「ネットワークプリント」での印刷登録を行うことができる。

印刷に使われるのはハガキ用紙だ。
ビジネスの場で名刺を出す時におもっくそハガキ用紙の名刺を出すのはメチャクチャどうかと思うのだが、今回は展示用の値札に使いたいだけなので問題なし!

た、助かった〜〜〜〜!!!Canvaで値札のリサイズし直しか、あるいはネットワークプリントの印刷設定いじるとか、そういうめんどくさい手間が必要かと思った〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!



以上が、当日までに行ったイベント準備のあれこれである。

なんか微妙に準備の話から逸れてしまったところもあるが(山梨の話とかほんま要らんかったな……)、実際準備をする時は結構ワクワクした。

飾り付けどうしようかな〜とか考えるの楽しい!
明確な推しカラーみたいなのがあると、尚のこと考え甲斐があっていいよね!


そして、前日までに遊び散らかし、イベントの準備の睡眠不足も相まった中、

イベント当日に続く……⬇



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?