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📙海底図書館⑥ (加筆中)

( BGM ︙  BENNY GOODMAN )



映像と短い説明書きが浮かび上がった。




チル『わぁ.....ぉ』




唇をとんがらがらせていると。
ごゆっくりお選びください。
ヒト型は2人に会釈をして去っていった。


マダミュ
『お菓子は、お好き?』



チル『....だいすき』


マダミュ
『そう。よかった。
 音楽も変わるのよ。わくわくするわね』



ぷっくりした音符のマークを示す。キラキラのペンでタップするとリストが開いて、サンプルが流れた。

陽気な曲、優しい曲、民族曲、しっとりした曲、たくさんのなかでも、どれも洗練されて、いつもこっそり忍び込む『シアタードーム』で聴く音楽のような、音色。



チル『あっ。これ。好き』

マダミュ『“センタクドリ”』

チル『ん』

マダミュ
『すてきな音の並びよね。この曲は、旧く果てた国がいのちをかけた闘いのなかで導き出した音色よ。お目が高いわ』
(たぶん水の都の曲)

チル『泣きたくなるのに、あったかい』


マダミュ
『そうね。幸せを願い続けた人々が、皆の幸せを願うがゆえに起こる摩擦に胸を痛めながらね。それでも、愛する家族や恋人、友人、祖国と、民を、諦められずに。いのちを捧げたの。鎮魂歌よ』


チル『眠れる谷の王子...』
(水の都の一部)


マダミュ
『あら。博識。』


チル『ぷらねたりーむで観たの』

マダミュ
『素敵ね。さ、おやつを選びましょ。
 なにを食べてもいいのよ』  
 

チル『ナポレオニオンパイありますか』


マダミュ
『もちろんよ。わたしも大好き。』


次に口から出た言葉は「ぅわぁぁぁお」。
そこには、100はあるんじゃないかというほどの“ナポレニオンパイ”が並んでいたからだ。


(執筆中)

























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