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📙海底図書館④

(執筆、たぶん2015〜2019年)





お味噌汁のにおい。冬瓜?
青っぽい甘いにおい。
きっと、しゃにしゃにしてる。
おなかすきそう。




『っ...くっ..しょいっぷ!!』



突然の大きな...たぶん、くしゃみ。




『くっしょいっぷ・・・プヘ』



『ぉ、起きたかい!
ふぇえいっ...ぶっ...っぷ、プヘ』



うっすらと目をあけると、手で口元を抑えるキツネ...じゃなく ネコ...でもなくて...ぁ~
...光が目にしみる。
 



『ぉ~、、オオカミ』



『ご明察!ぼくは、かの空想上の生き物!
キツネコオオカミ』 



『オオカミ』 



起き上がる。
目は瞑っている。



『キツネコよりはオオカミってこと?』



『まあ、そうなるね。名前だけでいえば』



『ふぇ~』



大きく、のび。
目は瞑っている。



『こないだ、
オオカミネコギツネに会ったの』



『へぇ!』



『オオカミキツネネコと、キツネオオカミネコの見分け方についてを語り合っていたら夜を明かしてしまったの』



そうして今があるのよ。 
目を瞑ったまま、つけたす。



『ねぇ、それ(ナポレニオンパフェ)
ぼくも好き』



『オオカミキツネネコは、結論ネコなんだけど、オオカミ的な要素の強いキツネの血を色濃く継いでいて。キツネオオカミネコは、キツネ的な要素の強いオオカミの血を色濃く継いだ、結論ネコ』



『いちごバナナナポレニオン派かぁ...ぼくはオニオングリルのせナポレニオンが好き』



『だけれども、オオカミキツネネコってのは、キツネと見まごうほどのネコにオオカミの血が混ざっている可能性も捨てがたいし、キツネオオカミネコは、オオカミのようなネコにキツネ的要素が強いという可能性もあるわけよ』



『どちらも捨てがたいけれどもね、甘いか塩辛いかでナポレニオンであることは違いないのであるのだから』



『そう。メンーテルが唱えた仮説。前者は、メンデッレが唱えた仮説。後世のわれわれにはわからないわよね、血と歴史を調べないと』



『うまいこと考えたもんだよ、ほんと』



『われわれの血を見よ、数多の歴史集う証、心の瞳をいまこそ開くのだ!』



『兵隊たちへの“ヘータンの策”。栄養素をしっかり確保できる食糧の保有は大切だからね、ナポレニオン軍たるもの、ヘータンで負けるべからず』



『ねぇ、よろしくて?世の中には単細胞ではならないこともあってよ?名作探偵の名にかけて、この課題における闇を払ってくださいまし』



『泣いて鼻水を拭ってる場合じゃぁないってことさ』



『名作探偵ポワレの名にかけて』



『…キツネコオオカミ物語のファンなんだ?』



こっくり。


『“名作探偵ポワレ
 キツネコオオカミ物語”』


『“そしておれもいなくなった”』


『どこいっちゃったんだろうね。。。』


『ポワレの本業はシェッフだと思わないかい?』

『探偵デショ』

『趣味の話さ』


『チルといっしょでグルメなの』



オオカミキツネコ


オオカミネコギツネ


『』



(執筆中)


チル(スルーティル)

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