奇跡は何度も起こらない(おっさんずラブ※追記

おっさんずラブ続編はもういいや派です。
そういう話。

なに食べ劇場版のニュースが出ると「不動産の続編を」
チェリまほ劇場版のニュースが出ると「不動産の続編を」
公式がツイートしたってなると「不動産の続編を」って

みんな不安はないんだろうか。私は不安しかない。

あの賛否分かれた、なんなら否の方が多い劇場版を作り
大きな反発を生む形での続編を仕掛けたあの製作陣がこの先、続編熱望してる人たちが見たいものを作ってくれるとなぜ思えるんだろう。

シリーズ化発表直後のファンの分裂と争いをもう忘れたんだろうか。
その人たちがまた同じ場所に集まるのか?
散々暴言はいた公式に向かってまた「公式様」と崇めるのか?
S2の方が好きって人に配慮なく、やっぱりこのふたりが一番だとマウントとるのか?

考えただけで恐ろしい。

あの盛り上がりはファンが一体になって応援したのが大きかった。
BLにも俳優にもそこまで興味のなかった人たちがただ純粋に「おっさんずラブ」という作品に魅了され、一斉に集まって初心者マークつけながら無邪気に応援してたからこそのすさまじいパワーだった。
当時はみんなで同じ方向向いてひたすら春田と牧の幸せを願っていた。
そこまでコミコミでの絶妙なバランスで生まれた奇跡の作品だったと思う。

俳優スタッフ、あれからみんなメジャーになってしまった。
初心者マークつけて応援してた人たちも初心者じゃなくなってしまった。

もう何をどうしてもあれを超えることは出来ないだろう。
たとえ圭さんと遣都くんが戻ってきたとしても。

もし不動産の続編があれば、あの時以上にツイート数を稼ぎ、トレンドをとるかもしれない。
始まる前から財布握りしめて構えてるファンによってあの時以上の利益を生み出すかもしれない。

でも一見盛り上がってるように見えたとしてもあの時のキラキラした純粋な盛り上がりとは違うと思う。

深夜の連続ドラマ全7回。
その大切な思い出くらいきれいなままで置いておきたい。
もうあのシリーズ化発表後の苦しみは二度と味わいたくない。

奇跡はそう何度も起こらない。
ましてや自らそのチャンスを手放したんだから起こってたまるか。

あれだけのブームが落ち着くのを待ちつつ地道に一歩一歩進み、今この地点にたどり着いた遣都くんの進む道のその先におっさんずラブ続編があるなら応援するけど

ファンが立ち止まってるその場に連れ戻しての続編は見たくない

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そして、あれから優しいドラマが増えた。
1歩目としてはあれで十分だった、いやあれくらいのインパクトわかりやすさも必要だった。
でも少し時代が流れた今見るとツッコミどころはたくさんある。
役者が頑張ったところで、編集ひとつで印象は変わる。
そこをちゃんとうまく軌道修正できるのか。
おっさんずラブ関係者がその流れを理解できてるのかも不安だ。

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追記

チェリまほ映画の公開日が近付いてきてるからだろうか。
最近またおっさんずラブ続編希望の声が増えてるような気がしないでもない。

あれだけの熱狂的なファンの声を無視してでもキャスト入れ替えでシリーズ化したということは、続編があるならまた春田と部長以外のキャストを変えたシーズン3ということになる可能性は十分にある。

シーズン2は見ていないけれど、春田と部長エンドということは漏れ聞こえている。

ある意味、そのラストだったから耐えられた。
続編希望の声を受け、シーズン3が作られ、次はそこでの牧的立場の人とハッピーエンドで終わったら私は耐えられない。


続編望んでる人がよく言ってる「何も起こらなくていいから幸せなふたりを見ていたい」って

徳尾さんが脚本書いて、瑠東さんが監督してそんなもの作るはずないし。

逆にファンの機嫌取るためにやたらとBL要素入れてイチャイチャされてもなんか違うし。

きれいな思い出までもが壊されそうで怖い。

もうそっとしておいてほしいのに、何かあるたび流れてくる希望通りの続編が作られる保証なんてこれっぽっちもない「続編希望」の声にびくびくしてしまう。

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