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老人ホテル 原田ひ香

「貧乏人生から抜け出したい」と大きく帯に書かれてあり、
どういった話だろうと気になったのでメルカリで購入。

天使(えんじぇる)が老人ホテルの清掃員になり、
そこの住人の1人、綾小路光子と再会する。

天使の実家は大家族で、昔から生活保護を受けていた家庭で育った。
生活保護が悪いと言う本ではなく、天使の家は収入が0だった訳ではない。
天使の家は昔から大家族の特集でテレビに取り上げられていた。
昔からテレビ局のディレクターが家に居る生活。
父親が腰を痛め働けなくなったことで生活保護を受けていたが、
テレビの収入があると受けることができない。
しかし、家族には二重の収入があった為、両親は元より不当受給者ということとなる。

お金とは縁のなかった生活を送っていた天使だが、
そんな人生から抜け出したいと、綾小路光子と出会うことで
自分の支出を見直すことになる。

綾小路光子は投資家だ。
天使と綾小路は、天使の前職でビルのオーナーだった人で、
色んな投資を経験しており、天使の支出を見ることで
何が足りていないのか、何をすればいいのかをすぐ指摘した。

小説としても、人生のお金の使い方としても、面白い本でした。

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