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10年後の先を見た、ライターとしての「仕事の広げ方」

初対面の人に「職業はライターです」と伝えたとき、「ライター?? それ、どんなお仕事です?」と質問されることが多くて、どう説明すればいいのか戸惑っていた時期がありました。

2015年、沖縄での出来事です。

しかし、2016年以降は「おっ。ライターさん。どんな記事を書いてます?」といつの間にか、話が通じる時代が到来してました。Webライターという働き方が広がり始めて、体感的には7〜8年経つと感じています。

そして現在、AI技術に代替される職業の1つとも言われ、それは「誰にでも書ける文章や記事」が該当するのだと思います。

「Web記事の原稿料って安いんですか?」

と、たまに質問されます。取材やインタビューができるライターであれば、決して原稿料は安くはありません。そして、観光立県の沖縄でも観光コンテンツの「取材ができるライター」は未だにブルーオーシャン。つまり、取材ができるライターは不足しているのが現状です。
 

ここで一つお伝えしておきます。

沖縄の編集プロダクション「OKINAWA GRIT(略して、オキグリ)」代表 みやねえ @miya_nee と申します。私がライターを始めた2013年当初と比べて、私の原稿料は100倍以上にアップしました。

(確か最初は1記事□△○□円…… ああ、ここでは言えない)

2015年から「Webライター育成講座」をスタートし、延べ250名参加。期間限定で「沖縄のライターコミュニティ」を立ち上げたり、「#ライター交流会 in 沖縄」を企画・運営して全4回で延べ170名にご参加いただきました。


原稿料の単価がアップした理由としては、まずスキルの掛け合わせです。

・学生時代からカメラ小僧「写真撮影」
・ツアコン時代から人と話すのが好き「インタビュー」
・Webメディア副編集長の就任を機に「編集者」へ
・新人研修講師やチームリーダー経験から「チームマネジメント」

過去に積み上げた経験がライティング以外に生きて、仕事の幅が広がりました。観光コンテンツを含めて取材をこなしたこと、インタビューすることに慣れてインタビュー記事を書き始めたり、企画を立てる記事制作に関わったことも大きな収穫でしたね。


5年後、10年後の「ライターとしての未来像」を考えたとき、強いライターとは「取材やインタビュー」ができる人であったり、スキルを掛け合わせた人だとか、特出した文章力・企画力・技術力・専門知識などを持ち合わせた人ではないかと感じています。

しかしです。そもそも、どこに仕事が転がっているのか。

そこで分析・検証してみました

まず、東京都の人口が1,411万人。沖縄県の人口が146万人。約10倍の開きがあります。そして、京都市の人口が144万人。ほぼ沖縄県民の人口と等しい数字になっています。どれも、2023年11月現在の数字です。

ご存知のとおり、東京は人口も仕事も一極集中。そして京都市は観光地も集中してる故に巡りやすく、2022年の観光入込客数は4361万人(京都府発表)。沖縄県の入域観光客数は569万7800人(沖縄県発表)でした。

雑知識として、歴史的文化財が集まる京都市は、216もの有形文化財の国宝があり、京都府としては47都道府県のうち、国宝数ランキング2位。そして、意外なことに東京が国宝数ランキング1位なんですね。


で、ででで。こうして調べていると、いろいろなことに気づくわけです。

「人口比で見ると、やはり東京は仕事が多いはず」
「東京と比較すると、地方の仕事は母数が少ない」
「でも京都市の観光コンテンツは、需要が高そう」

当然ながら、これらは誰でもイメージできると思います。そして地方の場合、ライターとしての仕事は何が該当するだろうか。Webメディアを自社運用する企業が少ない沖縄では、そもそもライターとしての仕事は、どこに存在するのだろう。


そこでビジネス系のWebメディアや、noteの記事など読み漁り、独自の見解も交えて、ポイントが浮かび上がりました。

●収益(純利益)が高い地域企業はどこか
●各企業の「お金の流れ」がどこで生まれるか
●そのサービスは「BtoBか、BtoCか」
●BtoBの場合、どんなチャネルが必要か
(そもそも情報発信不要な企業・業種もある)
●BtoCの場合、どんなチャネルが最適解か
●そこに文章を書く仕事は存在するか

例えばわかりやすく求人・採用のカテゴリでいえば、中小企業の場合なら新卒採用なし、中途採用1〜2名だけ募集したい。とくれば、新卒向け会社パンフは不要だし、項目や型が決まった求人サイトに掲載すればいい。社内の人でも十分に担える記事作成のため、そこにライターの仕事は発生しません。

こうやって考えていくと、面白いように浮き彫りになってくる。そこで、沖縄県のランキング上位企業・業種ごとにライターとしての仕事が存在するかを落とし込んでみました。

●中長期案件として、成立する仕事があるか
●ボリュームある単発案件が存在するか
●たとえ小さな仕事でも、そこから横展開に広がるか
●上記3つに該当するジャンルの実績はあるか
●その実績をもって、どこに営業をかけるか
●競合相手はどんな企業 or 個人になるか
●ならば、自社 or 自分の強みは何か
●逆に、断ざるを得ない仕事は何だろうか
(まだまだ続く……)

ぐるぐると思考が巡り、分析が続く続く。終いには個人・法人のブランディング戦略へ行き着き、OKINAWA GRIT公式サイトや実績一覧ページのカスタマイズをしていたという。笑


そして、ライターさんの記事やnoteから派生して、ネットサーフィンが続く。特に興味深かったのはライター組合の佐々木ゴウさん(YouTube)、書籍ライターの実績も持つ佐藤友美さん(著書+note)、ICTライター・編集者の夏野かおるさん、ライターコンサルも行う中村洋太さんなどなど…… まだまだ他にもいらっしゃいます。

思考の塊かと思うくらい、いろいろ考えて試されている。行動力とフットワークの軽さに反して、思考は深く、徹底してリサーチ・分析を行っている。なかなか真似できないことだと思います。

以下、衝撃を受けた記事です。

中村洋太さんがnoteでバズった記事を電子書籍化(Kindle Unlimited 読み放題で読みました)行動力と思考の深掘り、面白かったです。

元記事:https://note.com/yota_nakamura/n/ne62eefca4a99

沖縄出身、首都圏で活躍しているライター 仲奈々さんの行動力もすごい。思考の痕跡をまじまじと感じました。


沖縄で開催!ライターとして「10年後の先を見た、仕事の広げ方」

沖縄会場での開催です

2024年版!沖縄で開催する「ライター育成講座」の説明会をかねて、「ライターとしての働き方 Vol.4」トークセッションを行います。テーマは「地方ライターこそ考えたい!10年後の先を見た、仕事の広げ方」です。

当然ながら"文章を書く仕事"は無数にあって、ライターとして働く上で欠かせない「取材力」や「インタビュー力」を生かせる場はわりと転がっています。これからの時代に必要となる「取材力やインタビュー力」。そして、いいライターとは!? 個性の生かし方、マインドの在り方など、フリーランスや副業・複業として活動する方にも役立つ内容をお届けします。

「ライターとしての働き方 Vol.4」では、10年後の先を見たとき、どのようなスキルが有益で、現在は何から手をつけ、今後どのように仕事を広げていくのか。ネット上に掲載された定番の話ではなく、意外な方向から話を進めていきます。


<こんなトークをします>
・マーケ的思考!意外な「仕事の広げ方」
・定番のやり方ではない「単価を上げるコツ」
・これからの時代に必要となる「取材力やインタビュー力」
・インタビューライターの活動について
・「いいライター」の定義とは!?
・個性を生かす、マインドの在り方…など。

【参加費:無料】

【日時】1月13日(土)14時スタート(開場13:30)16時終了
【定員】40名まで(誰でも参加できます)
【会場】CODE BASE OKINAWA(宜野湾市)
無料の駐車場完備。(  Googleマップ へ)

◾イベント詳細・申し込み(Peatixのページへ)

◾Googleフォームでも受付開始しました
https://forms.gle/uSHoRSdeD62XJsPJ7

仕事の幅を広げたい、取材未経験者や初心者向け「ライター育成講座」

沖縄会場での開催です

2024年2月14日(水)開講。沖縄で開催する「ライター育成講座」第16弾の受付を開始しました。

全8回の講座+取材・執筆、原稿の添削+フィードバック付き。

今講座では「記事づくり」と「取材・インタビュー」に関する基礎知識やノウハウを学び、実践に即して進めていきます。実際に取材を行い、Webメディアで記事を執筆します。最初のゴールは「Webメディアで記事を公開すること」です。

期間中の連絡や毎週の課題提出は、Slackを利用します。

最終回では「今後のスキルの生かし方」「仕事の取り方」などにも触れて、今後に生かせる知恵やノウハウを持ち帰ってもらいます。

2024年版の「ライター育成講座」では、株式会社gr.a.m が運営する地方創生Webメディア「Mediall(メディアール)」にご協力いただき、講座内で執筆した記事を掲載していきます。会場は沖縄・宜野湾市の CODE BASE OKINAWA に決定しました。


ライター初心者だけでなく、企業や店舗のブログ担当者、中小企業のひとり広報さん、取材未経験のライターさんもスキルアップ可能なプログラムを組んでいます。


今講座の特徴について

●実践に即した流れで学べるため理解しやすい
●ネタだし〜記事づくりまで流れを把握できる
●取材・インタビューを経験できる
●原稿の添削とフィードバックを受けられる
●Webメディアに掲載するため実績をつくれる
●そして、コミュニケーションにこだわりたい

沖縄で開催!ライター育成講座の参加者特典

● WEBメディアに記事を掲載!実績つくります
● 各回とも、座学で使用したPDF資料を提供
● 後日動画を配信(Youtubeの非公開URL)
● Webツール「Slack」でコミュニケーション
● 無料駐車場完備!デジタル設備が整った会場
● 取材記事のフィードバック+添削付き


◾ライター育成講座の概要

◾申し込みはこちら(Googleフォームへ)
https://forms.gle/DacPbZ7MKKTKe4BH7


期間中は楽しみながら、ときに厳しさにも触れながら一緒に取り組みましょう。ご参加お待ちしています。


◾企画・運営
沖縄の編集プロダクション「OKINAWA GRIT」
https://okinawagrit.com/


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