桜の京都-077

丁寧なスパルタフィードバック

どこまで原稿に手を加えるべきか。

編集をしていると、どこまでライターに指摘するべきかが迷いどころでもある。ライターのスキルに合わせた編集。読者に寄り沿った編集。より説得力を出すための校閲的な観点からの編集。メディアのカラーに合わせた編集と、さまざまな視点から原稿をチェックできる。

そう、いくつもの編集方法があるのだ。

個人的に、最も気になることがメンタル的にそのライターが、「打たれ強いかどうか」といった点だ。普段は何となく、執筆前にライターさんへヒアリングをしたり、ネタ出しや記事の構成を詰める段階で会話を重ねていき、温度感を図っては、この先の対応を考えている。


そうそう。この4月まで沖縄発のWebメディア「Feel OKINAWA」で期間限定の編集長に就任した。「期間限定の編集長」との肩書きが、何だかキャッチーだなと思い、何気に気に入っている。

話をもとに戻そう。

新人ライターの場合、最初の記事は、「2回以上フィードバックをする」と予め宣言していて、1回目は軽くコメント付きでアドバイスを。その上でライターが修正した原稿を2回目にがっつりと校正していく。

これが私のやり方だから、ライターが打ち返して来なければ、原稿がストップすることになる。今のところ、100%の確率で全員に打ち返してもらっていて、すべての原稿が仕上がっている。


そろそろ大丈夫だろう、と判断できた新人ライターから、1回オンリーの編集&フィードバックに変更する流れだ。記事の公開までに時間のないときは、軽くフィードバックして、こちら側で原稿に手を加えて公開することもあるが、あまり手荒なことはしたくない。

ライター側のモチベーションを下げることだけはしたくないし、絶対に避けたい。それは、若手の小さな芽を摘んでしまう結果にも繋がるからだ。誰にでもチャンスがあるとすれば、そのチャンスを与えてみる。その後、どう踏ん張るかは、本人次第だ。こちら側は、単なるチャンスの入口を作っているだけに過ぎない。


ここ数ヶ月の間、新人ライターの原稿をチェックする機会が増えて、ライター陣が少しずつ腕を上げてきた分、フィードバックのレベルも一気に加速した。だから全体的にいい塩梅のバランスを保ちつつ、お互いに気持ちよく継続できたらいいなと思っている。

いや、しかしだ。自分の編集が確実にレベルアップしていて、私の編集の腕が上がってきたという話ではなく、厳しめのフィードバックにグレードアップしているのだ。このペースのままでいくと、新人ライターさんの強靭なスポ根精神でさえ、多分保たないだろうと感じている。

どこを緩めて、どこを締めるか。

そろそろ、一人ひとりにヒアリングでもしてみようか。

2月に入ってから、沖縄のライターコミュニティ「OKINAWA GRIT(オキナワグリット)」の中で活動する #オキグリnote部 の一貫で、先着15名まで無償でブログのフィードバックをする特典を用意した。

基礎的なアドバイスであれば、Slack内でメンバー全員が見えるところで、フィードバックをして、人数を重ねるごとに、自分のアドバイスがレベルアップしていくのがわかる。それらのコメントを見てるのか、見ていないのかは不明だが、次々と「noteを書きました!」とSlackの投稿にメンバーが続いていった。


そこで、勝手に名付けたのだが、これは「丁寧なスパルタフィードバック」だなと。だから、次々とnoteが更新されていく中で、不思議に思ったのだ。

「結構厳しめにフィードバックしてると思うんだけど…?」

プライドの高い人なら書かなくなるだろうし、メンタルの弱い人なら書くべきか、Slackに投稿するべきかと迷っていることだろうと。


まあまあ、絵文字を使い、コメントの語尾を少しだけ柔らかい言葉に変化させてはいる。新人ライター陣も同様で、過去の自分の編集者経験によれば、そろそろメンタル的に「キレてくる人」がいてもおかしくない。

しかし、その予想は完全に裏切られた。

その予兆を全く感じないのだ。

それどころか、#オキグリnote部 のメンバーにリライトを促すと、ひとり、またひとりとリライトする者が現れて、リライト完了宣言はされていなくとも、あとから各自のnoteを見直すと、一部の人たちは修正を加えていたのだ。

予想外だった。

全く予想外の展開だ!!!


だからこそ、調子に乗ってフィードバックしてはいけないのだ、自分。ひとえに言えば、「素直なライターさんが多い」ってことでもある。

たまに緩めたり、カッチリと締め直したり、気負わず背負わず、いい意味での行き当たりばったりで臨機応変になすがままに、でも手綱をしっかりと掴んで先導しながら、無理が祟らない程度にはスピードアップしていきたい。

(やっぱりスパルタ?)

手探り状態で初めた #オキグリnote部 の一コマは、笑顔が溢れるくらいには手強いメンバーが揃っているみたいだ。

今日は、まとめて原稿を書く日だと決めている。編集を担当する記事がまとめて入稿される日でもある。

さて、今日も忙しくなるかな。


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(執筆時間:約30分+やや手直し)

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ご覧いただきまして、ありがとうございます。2019年9月、沖縄のライター・編集者チーム「OKINAWA GRIT」を会社化しました。今後ともよろしくお願いいたします!

キミは神だな?
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二拠点生活(沖縄と埼玉)フリーライター・編集者、Webメディアのディレクター。沖縄のライターコミュニティ「OKINAWA GRIT」代表。 Webライティング「みやねえ講座」運営。「ライター交流会 in 沖縄」企画・運営など。
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