現代宮城風土記#8:宮城県内の在来線


東北本線

JR東日本の鉄道路線。東京駅から盛岡駅を結ぶ。元は『日本鉄道』が敷設した上野駅から大宮、宇都宮、福島、仙台、盛岡、八戸を経由して青森駅までを結ぶ路線であった。白石駅ー仙台駅ー小牛田駅間は「仙台都市圏」の通勤通学路線となっている。

東北本線路線図

利府線

東北本線の支線。利府支線ともいう。岩切駅から利府駅を結んでいる。元々の東北本線は利府駅を経由して品井沼駅に向かっていたが、後に塩釜駅を経由する「海線」が開通したことにより利府駅以北は廃止となって現在に至る。通勤時間帯は仙台駅まで直通している。

利府線路線図

仙台シティラビット

かつてJR東北本線の仙台-福島駅間で運行されていた快速列車の愛称。仙台-福島間の高速バスに対抗するために設定された快速列車で、毎日数往復していた。2012年のダイヤ改正で愛称を廃して繁忙期のみの設定となり、2021年のダイヤ改正で完全に廃止された。

仙山線

JR東日本の鉄道路線。仙台駅と羽前千歳駅(山形駅)を結ぶ。1929年に仙山東線として開業し、1937年に全線開通。日本で初めて交流電化での営業運転を開始した。仙台駅~愛子駅間は「仙台都市圏」の通勤・通学路線。野生動物と衝突したり線路に落ち葉が降り積もったりして頻繁に遅延する。

仙山線路線図

仙石線

JR東日本の路線。あおば通駅(仙台駅)から石巻駅を結ぶ。1925年に『宮城電気鉄道』として開業し、1944年に国有化された。仙台駅は東北本線との交差のため日本初の地下駅として建設。2000年にあおば通駅から陸前原ノ町駅まで地下化されている(「仙台トンネル」)。仙台都市圏の通勤路線。

仙石線路線図

仙台トンネル

仙台市中心部を東西方向に通るトンネル。2000年に竣工。仙石線のあおば通駅-仙台駅間の新設および仙台駅-陸前原ノ町駅間の地下化で建設。このトンネルによって仙石線の仙台駅、榴ヶ岡駅、宮城野原駅は場所が変わった。あおば通駅-仙台駅間は仙台駅東西地下自由通路にもなっている。

常磐線

JRの鉄道路線。東京都の日暮里駅から茨城県、福島県浜通りを経由して宮城県の岩沼駅まで至る『本線』を名乗らないJR線で最も長い。1889年に水戸鉄道の一部として開業し、後に日本鉄道や国鉄の元で整備された。東北本線に乗り入れて仙台駅に向かうため、仙台都市圏の通勤路線となっている。

常磐線路線図

特急ひたち

JR東日本の特急路線。品川駅といわき駅・仙台駅を常磐線経由で運行し、品川駅・仙台駅間を約4時間半で結ぶ。仙台駅までは1日に3往復している。2023年時点で仙台駅に発着している唯一の定期運行の在来線特急。大規模災害等で東北新幹線が不通になると代替路線になることがある。

陸羽東線

JR東日本の路線。宮城県美里町の小牛田駅から山形県新庄市の新庄駅までを結んでいる。愛称は奥の細道湯けむりライン。鳴子温泉へのアクセス路線で休日には観光向けのイベント列車「快速湯けむり号」が運行されているが全体の利用者数は少なく、特に県境付近は存続が危ぶまれている。

陸羽東線路線図

快速湯けむり号

東北本線・陸羽東線で運行されているJR東日本の快速列車。宮城県の仙台駅から陸羽東線沿いの観光地や温泉地の駅に停車しつつ山形県の新庄駅までを結ぶ。主に毎週土日祝日に1日1往復している。その時々の観光キャンペーンに合わせたラッピング車両が使用されている。

石巻線

JRの鉄道路線。宮城県美里町の小牛田駅から石巻市の石巻駅を経由し、女川町の女川駅までを結ぶ。1912年に『仙北軽便鉄道』として開業し、後に軌間を広げて石巻線となった。仙石東北ラインの一部が石巻駅から女川駅まで、また一部の列車が陸羽東線に乗り入れて古川駅まで向かっている。

石巻線路線図

気仙沼線

JR東日本の路線。宮城県石巻市の前谷地駅から登米市の柳津駅までを結んでいる。かつては気仙沼市の気仙沼駅までを結んでいたが、東日本大震災で柳津駅ー気仙沼駅間が不通となり「気仙沼BRT」として復旧した(前谷地-柳津駅間は鉄道と並行)。後に不通区間の鉄道は廃止された。

気仙沼線路線図

気仙沼BRT

JR東日本が運営するバス高速輸送システム。東日本大震災で甚大な被害を受けた「気仙沼線」の柳津駅-気仙沼駅間の復旧手段として2012年に導入された。線路があった場所を専用道路として運行されているが、一般道も通行する場合もある。専用道の一部は自動運転で運行されている。

仙台空港アクセス線

仙台駅から仙台空港駅に至る第三セクター鉄道。正式な起点は名取駅だが、全列車が仙台駅まで直通運転している。仙台空港へのアクセス路線だが、沿線には新たな住宅街が形成され、通勤路線としても利用されている。他のJR線が全部運休でも、これだけ運行していることがある。

仙台空港アクセス線路線図

阿武隈急行線

第三セクター・阿武隈急行が運行する鉄道路線。略して『阿武急(あぶきゅう)』。福島県の福島県と宮城県柴田町の槻木駅を結ぶ。旧国鉄の特定地方交通線と建設戦だった丸森線を継承する形で開業した。角田市、丸森町へのアクセス路線。運営会社は福島県伊達市に本社を置いている。

阿武隈急行線路線図

貨物線:仙台臨海鉄道

宮城県で貨物専用路線を運営している鉄道事業者。1970年に旧・国鉄と宮城県の共同出資で設立された。JR東北本線の陸前山王駅から分岐して仙台港駅および仙台北港駅に至る『臨界本線』と、仙台港駅から西に分岐する『仙台西港線』、東に分岐する『仙台埠頭線』の3路線を有する。

おわりに

仙台市地下鉄は別途。陸羽東線、阿武隈急行線、石巻線あたりは果たしていつまで維持されるのか・・・・・・。

更新履歴

2023年11月7日:文章を作成。駅ごとの投稿をどこにまとめようかと頭を抱える。

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