原作は読んでいないが、これを元に映画化されたアルフレッド・ヒッチコック監督「断崖」は観たことがある。
ハラハラドキドキさせられる映画だった記憶がある。

名香智子自身が「この作品は１０年以上前から描きたくて仕方がなかった作品」と言っているだけあって、
非常に雰囲気のある素敵な作品になっている。
彼女の華麗な絵柄にはぴったりの題材だとも言える。

ストーリーを一言で言うならば、顔はいいけど金銭感覚ゼロの男を好きになった女の悲劇とでも言えばよいのだろうか？
実は私はこういう展開はあまり好みではない。
＜なんて酷い男なんだ～～！！こんな男、女の敵だ～～～！！＞
って、叫びたいぐらいだ。
・・・が、惚れてしまうとこんな男でも良いのかな～？

ラスト・・・

夫に殺される事を知りつつ知らないふりをして、
手渡された（たぶん毒が入っているだろうと思われる）飲み物を素直に飲むリナ。
死とはどんなものかしら･･･
わたしは必ずしも死を恐れてはいない
でも･･････
生きることを愛してたこの自分が
死ななければならないことは
残念な気がする
本当に残念な気がする

えぇ～～～～！！
残念だと思うなら、そんな毒入りの飲み物素直に飲まなくてもいいじゃない～～！！
う～～～ん、女性の心理は私には理解不能だ。