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小畑健 (ヒカルの碁(原作 ほったゆみ))

藤原佐為がいい。美しい上に性格が可愛い。
だいたい、ああいう美形は性格に難有りという場合が多いのだが、素直だし表情豊か。珍種の美形と言えるかもしれない。

この漫画が始まった時、佐為を見てちょっと興味を持ったのだが、「碁」なんて全く興味がないし・・・ちょっとなー・・・という感じだったのだが、読んでみると結構面白い。
それで結局全巻揃えてしまったのだ。

ストーリーは一言で言えば、少年漫画の王道ともいえる、「少年の成長物語。」
ヒカルの前に現れる幽霊「佐為」は、少年を導く師匠的存在。・・・と考えると今までいくらでも作られてきた少年漫画と同じように思える。・・・が、あそこまで人気が出たのは何故か?
色々な要因が考えられるが、そのうちの一つとして忘れてはならないのが、小畑健の「画力」。
線は美しいし、背景や小物は非常に丁寧。碁盤など、驚くべき丁寧さで描かれている。
登場人物の描き分けもきちんと出来ている。
若い子たちを色々魅力的に描けているのはもちろん、おっさんの描写が非常にいい。
様々なバリエーションで描かれている。
背景の丁寧さ、とか、おっさんの顔なんて、ちょっと青年漫画的な感じもしない訳ではないが、青年漫画よりずっと華やかさがある為、青年漫画を読まない人たちにも非常に取っ付き易いものになっている。


上の画像は昔私が描いた藤原佐為の似顔絵です。

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