今年大会で正解した教育機関問題を振り返る

みやび/しろはたです。今年大会で正解した教育機関問題を覚えている限り振り返ります。

会員の創作小説を用いた「犯人当て」が推理小説研究会の伝統となっており、綾辻行人をはじめ多くの推理作家を輩出した大学はどこでしょう?
-京都大学-

彩色硝子杯

推理小説研究会が特筆されるのは京都大学ぐらいでしょうか。
出身者には綾辻行人、法月綸太郎、我孫子武丸、小野不由美(大谷大学)、麻耶雄嵩、清涼院流水、円居挽らが全員1つのサークル出身という往時のバルサ並の層の厚さを誇っています。
どうでもいい話をすると、高校の頃綾辻行人の『十角館の殺人』を何故か修学旅行前日の夜に読み始め、当然あまりにも面白すぎたので当日の午前4時くらいまで起きて読破した結果、修学旅行というコンテンツが十角館の衝撃の前では退屈なものになってしまったという思い出があります。
正確にはこれは半分くらいの理由で、もう半分は単に友達がいなかったからです。

【地名の部分が出れば正解】彫刻家:砂澤ビッキ(すなざわ・-)の影響から工芸科へ転じた歴史を持つ、北海道にある、全国唯一の全日制"村立高校"は何?
-北海道おといねっぷ美術工芸高等学校-

IRODORI ONSTAGE

出典は覚えていないがこれは問題集で見た気がします。正確には音威子府村の前フリにいました。
北海道は標茶高校(日本最大の面積を持つ高校)、八紘学園(経営する北海道農業専門学校の学生が作ったソフトクリームを販売する直売所が人気である学校法人)など出ししろのある教育機関が多いという印象があります。
こういう進学校でもスポーツが強いわけでもない高校をどう覚えるのかについては、今後の課題にさせて頂きたいと思います。

「旧二文理大」と総称され、教育学を志す者からしばしば「西の、東の」と語られるのは、何大学と何大学?
-筑波大学・広島大学-

IRODORI ONSTAGE

「旧二文理大」というそうそうクイズで聞くことのない単語が飛んできたので前のめりになりましたが、得意ジャンルほど反射で押して誤答するというあるあるを危惧して待ち、まず「広島大学」と発声。続きを促されたので筑波大学も答えて正解。
この二校はそれぞれかつて東京都文京区、広島市中区という都心にキャンパスが置かれていましたが、都心ゆえの狭隘さや学生運動の激化によりそれぞれつくば市、東広島市に移転することになります。
どちらも移転当初はとんでもないど田舎でしたが、前者は東京通勤圏であることやつくばエクスプレスの開業により順調に発展し、衰退する県北との差が茨城県の南北問題とまで語られるようになりました。
一方後者はそんなことはなくただ死ぬほど不便な立地であり続けた結果、今年度から法学部が広島市中区に都心回帰することになります。        
↓ここからさらにどうでもいい話↓
筑波大学は旧東京高等師範学校、広島大学は旧広島高等師範学校を前身とし、戦前の教育界で多大な影響力を誇りました。四年制大学の教育学部というのは「教員養成系」と「教育学系」に大別され、基本的に前者が大半の大学、後者は旧帝国大学の教育学部が該当します。ただし、上記の筑波大学・広島大学は旧帝国大学では無いにも関わらず教育学部内に教育学系の課程を有しており、そこからもその特殊性が伺えます。

ややこしい名前の高校「大阪府立いちりつ高等学校」があるのは、大阪府の何市?
-枚方市-

WidowMaker

これの経緯を調べたがあまりにもややこしいので忘れてしまいました。またこの大会はやけに調子と問題の引きが良く、素晴らしい問題や訳の分からない問題などを正解しながら決勝までたどり着いたが手数が足りず負けてしまいました。厨子王さんが強すぎるのが悪い。オープン大会初優勝がかかっていたのですが……
ちなみに好きな大阪府立の高校は大手前高校です。大阪城の至近に大阪府庁舎と並び立つ抜群のロケーションが良いですね。都会の公立高校全般に言えますが、都心のど真ん中にでかい敷地を持ってるのが伝統を感じられてかっこいい(日比谷とか新宿とか青山とか)。

離島部を除き日本で唯一のへき地等級5級に指定されている、北海道新得町(しんとくちょう)にある義務教育学校は何でしょう?
-新得町立富村牛(とむらうし)小中学校-

第1回日本地理オープン(問題集未刊行につき問題文は筆者の記憶による)

第1回日本地理オープンはその名の通り日本地理に関する問題限定の大会ですが、その出題範囲に「学校」も含まれるため僕にとっては第1回教育機関オープンともなっていました。
自分は日本地理については下手の横好きであり、ぜひ行きたい!と参加したものの、結局大した対策も出来ませんでした。
そのため紙も振るわず早押しも周りの押すポイントがヤバすぎ!た為苦戦していましたが、前述の通りこの大会には「学校」問題も出ます。そのためそれを刈り取るしかない……と思っていました。そこで出題されたのが上の問題です。
明らかに聞き覚えのある情報ではあったのですが脳から中々引き出せず、スルー手前で何とか想起、正解を導けました。
こういう非進学校教育機関問題は大体無理やり脳から引き出してスルーぎりぎりで答えているので、会場が謎に湧くことがある気がします。多分各大会の作問者も「スルーになりそう」枠で出している気はする。

藤枝東や清水東など公立のスポーツ強豪校が存在する要因となっている、静岡県の公立高校入試において、各学校が独自の選抜方法によって合格者を決定できる選抜枠のことを何というでしょう?
-(学校)裁量枠-

第1回日本地理オープン(問題集未刊行につき問題文は筆者の記憶による)

他にも高校野球において、県トップの進学校・静岡高校が頻繁に甲子園へ出場しているのもこの制度の恩恵です。静高は静岡市近辺だけでなく浜松あたりにまでスカウティングを広げているので静岡県選抜と言って差し支えありません。
またこの正解で2○となりギリギリ2Rを抜けたので、本当に一人だけ第1回教育機関オープンに来た人になってしまいました。後ろで見ていたゴラほりさんやまさくんがウケてたので良かったと思います。
ちなみに1問学校問題を取り逃しています(厚木高校)。進学校もしくはトリビア的な教育機関問題なら大体取れるんですけど、純粋な地理力が必要な問題は分が悪かった。いきものがかりの2人って言われたらそれは厚木だよなあ。水野良樹の学歴なら分かるんだけど……

以上、今年大会で正解した教育機関問題は上記の6問でした(他にもあるかも)。得意ジャンルの正解が多くなるのは当たり前ですが、教育機関という狭めのジャンルで6問は割と多いのかな、という気がします。
意外だったのは純粋な進学校問題がほぼ無かったということですね。単純に進学校というだけで出題価値があるわけではないのでそれはそうですが。
後そんな人いるか分かりませんが、教育機関、特に進学校を勉強したい!という人には↓の『進学校Map』というnoteがおすすめです。僕の100倍進学校に詳しい人が47都道府県それぞれの進学校を解説する記事を書いてます。普通にどうかしてます。

それでは、各人どんどん教育機関問題を出してくれ~との願いと来年こそ教育機関みんはやをやらないと……という義務感を胸に文章を締めたいと思います。終わり(Nuts_野球心中リスペクト)。


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