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夫婦でなに読んだ? 『原田マハ:ロマンシエ』


夫婦で読書感想、初回です。※一部ネタバレがあるので、未読の方はご注意ください。

今回は「原田マハ:ロマンシエ」の読書感想を語っていきたいと思います。

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夫:主人公「美智之輔(ミチノスケ)」の乙女の気持ちを中心に話が始まっていくよね。

妻:いきなり乙女全開の男子が現れるとは思ってないから、まずこれヤベェって思った。で、読んだ瞬間これ絶対好きだわぁと思った。

夫:ストーリーの始まりからだもんね。

妻:美智之輔のキャラクターに共感できるかどうかで全然変わってくる、「なんなのこの乙女、好き」って思った瞬間にはまっちゃうと思う。

夫:キャラクターに対する共感という感じ?

妻:そうそう、やっぱりちょっとオタク気質がある読み手の方がサクサクッと読めるし、それに嫌悪感を抱く人もいるけど、好きな人はすごく好き過ぎる作品だと思う。

夫:恋の話もあったよね

妻:ちょっとBL要素も入りつつ、そこまでじゃないかなって、誰が誰を好きでもいいじゃないっていうのが、舞台が日本でなくて、フランス・パリという事で、性的マイノリティを意識しなくても良い雰囲気になってる。

夫:そうだね。日本っていう意識ではないところもあるよね。

妻:美智之輔の語り具合もハマるよね。

夫:そうね。そりゃあ、やっぱり原田マハさんの感性なのかな?

妻:美智之輔が自分(マハさん)みたいになってるじゃないけど、堅苦しくない感じが好き過ぎてやばくてハマる人には絶対ハマる。

妻:だからといってふざけてるわけじゃなくて、美智之輔がアートの世界で生きてきたいというを感じる、若い人がいろんな文化に触れて自分の行きたい道を探すって所は、10代後半から20代前半の人に読んでほしいと思う。共感できるところはたくさんあると思う。

夫:うん。 そしてあれだよね。先生というか。。。

妻:そうそう。始まりから、これは美智之輔の話なんだなと思ってたら、ハルさんと二人の話なんだなって思った。

夫:「暴れ鮫(アバザメ)シャーク本郷」ゴルゴ感強かったね。「リトグラフ」も実際見てみたいよね。そういうものに興味が出てくる。こういうものに若い時から触れておきたいよねぇ。

妻:触れてる触れてないで人生に違いが出てくると思う。自分の周りの狭い世界しかなかなか見れないけど、全然そんなことはなくて、これは小説だけど、実際に自分が踏み出せば世界は広いんだということを理解できるんじゃないかと思う。

妻:最後は恋愛じゃなく、「同志」かなと思った。

夫:アメリカ映画なんかで言えば「バディ」かな?

妻:うん。交わりそうだけど交わらない関係。やっぱり「同志」かな。この世界では性別って何?ってところまできてるような気がする。

夫:舞台がフランスっていうのもすごくいいよね。

妻:イタリアじゃない、イギリスでもない。やっぱりフランスなんだよね。結婚制度に縛られないし、アートな街。「ドンピシャ」なんだと思う。


夫:小説読み終わった後毎回考えることだけど、映像化した時のキャスティングはどう考える?

妻:えー!! 映像化して欲しくない!!

妻:作品の意図を汲み取って脚本化して、キャスティングしてくれるんだろうけど、ちょっと変わるだけでガラッと変わってしまうから、できればして欲しくない!!

夫:苦笑

夫:結局はいろんな人に読んで欲しい作品だね。面白かった!!

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こんなことをしたのは初めてなので、文章化するのが難しかったです。今後改善していければと思います。

二人とも、読んで少し時間が経っていたこともあり、記憶が薄い部分もありましたが、もう一度作品を振り返えることで、読んだその時の記憶を思い出し、お互い楽しい気持ちになりました。(ニヤニヤ笑ってるのはちょっと・・・ですが)

客観的にみれば、夫婦の会話も増えるので、私たちにとって非常に良い時間だと思いました。

今後も継続していきます。そのためにも、いっぱい本を読むぞー!!


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