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2019年 九州へ登山旅 阿蘇編、2日目


夜明け、まだ海の上。

水平線の下に太陽。

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フェリー夜明けを撮りに外へ出た。

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僕は山へ登るために九州へ行く。

1日目の記事はこちら。


空は雲が多い。雲が赤く焼けて綺麗だ。
別府は曇り、九州全体的に曇っているみたいだ。
曇り予報となると登山のモチベーションが上がらない。どこへ行こう。
5日間の登山旅。全日程で九重連山にいる必要はないと思い始めていた。

登りたい山はいくつかある。九重連山近辺だと阿蘇か由布岳か。

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別府に到着するとすっかり太陽がのぼり、外は明るくなっていた。

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三連休のツーリスト部屋は隣との距離が近い。
でも前日しっかり働いたのもあってぐっすり寝れた。寝るときノイズキャンセリングイヤホンをしていたのも良かった。

Airpods Proの完成度がかなり良い。ワイヤレス充電もできるし、僕の耳にもフィットする。

バイクや車の人は食堂で待機。

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僕だけ大荷物のバックパックだった。上下船で何回も話しかけれた。確かにこの荷物で原付は旅人感が漂う。

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下船した。

写真を撮って、バイクでそのまま走り出した。
朝は寒い。なんだか大阪より寒い。

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バイクで体が冷えて朝風呂に入りたくなった。ここは別府。ドブに湯気が立つ。それほど温泉がタレ流し状態。温泉があふれる温泉県。

昔気になっていた秘湯へ入ろうと思った。別府の山には温泉が湧く。地元民が勝手に作って勝手に維持している人情あふれる秘湯が別府にある。

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別府の山へ秘湯を探しに行く。何箇所か温泉が湧いているらしい。
場所は調べれば簡単にヒットするけど、今回は秘密にしておく。無料で地元民の好意で温泉が維持されていて温泉は綺麗に掃除されて旅行客によく話しかけていた。

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地元の人に教えてもらわなければわからない場所に温泉があった。

どこの秘湯も人気が無くて1人だとちょっと不安な場所だし、過去に悲しい事件も起きているので女性は絶対に1人では行かないように。
そんなこともあってか、地元の人はあまり見かけない人にはよく話しかけてコミュニケーションをしていた。

別府の人にとって温泉は人との交流の場だった。
僕は大荷物を背負い現れるため面白がってよく話しかけてくれた。温泉の情報が聞けて面白い。

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温泉を楽しんだあとなんとなく阿蘇へ向かった。由布岳も登りたかったが曇ってて見えない。阿蘇には行ったことがない。
天気予報を見ると阿蘇は晴れているらしい。

走る場所は阿蘇くじゅう国立公園内。火砕流か積もった場所は穏やかな起伏があり、高原が広がって絶景だった。バイクのツーリストも多い。景色と風をバイクで楽しむ絶好の場所だった。

バイクで来てよかったと思った。
風も道路も楽しい。どこを走っても展望がひらけていて楽しい。

しゃも料理ハンモックというお店によってみた。
通り道だし、大分名物の鳥が食べたかった。

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美味しい!
親子丼。美味しい!
湧き水も頂いた。美味しい!

大きなバックパックを見て大盛りしてくれて渋いお店だった。

阿蘇に行く途中に今回の目的地の九重連山の道路を通った。
すっかり晴れていて登山日和だ。でも僕の心は阿蘇。
目的地を横目にスルー。

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中央の山が大船山。山という字の起源になりそうな立派な「山」の形をしていた。

麓はススキが穂を開いて、広葉樹が紅葉していた。


阿蘇外輪山にある大観峰に到着した。阿蘇山は晴れて景色がよく見えた。
パラグライダーも気持ち良さそうだ。

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阿蘇山の中岳は先月噴火し緊張感が高まっている最中だった。(写真左端)
火山灰がモクモク吹き出し雲のようになっていた。
阿蘇山は入山規制がかかり入る事が出来なかった。

ちなみに阿蘇は外輪山と中央の山の阿蘇五岳で構成されている。
元々は富士山の様な大きな火山があった。しかし、巨大な噴火が起き山は爆発して飛び散った。
飛び散った後はクレーターのような火口となり、雨水が溜まり火山湖となった。
何かのきっかけで外輪山の一部が崩れて火山湖の水が抜けて今の様になったそうです。

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阿蘇山のカルデラ地形はとんでもなく巨大で写真ではわかりずらい。
上の写真はカルデラ地形が作った壁だ。
僕はカルデラ地形の外輪山の山頂にいる。左右には外輪山が続き。
阿蘇の中心は火口だとはっきりわかる。阿蘇は火口の中にできた街なんだと実感した。

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風が集中するのかパラグライダーが沢山飛んでいる。

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ギザギザした山が根子岳。可愛い名前。ねこ岳。
その右が高岳、中岳、烏帽子岳、杵島岳。
全部揃って阿蘇五岳。

このまま目の前に見える阿蘇五岳の中にある草千里ヶ浜へ行った。

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途中の景色が良い。ススキがキレイだ。
写真左の山は米塚という山。地震で地割れしてしまったらしい。
走行中山を見ると至る所で土砂崩れの後が見えた。ほとんどが地震で崩れたらしい。

草千里に到着した。

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阿蘇山や烏帽子岳が見える。

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近くにあるようで遠く見える綺麗な山。とんがった山が烏帽子岳。
草千里は元火口。お鉢状になって、お鉢には馬が走り、アメリカみたいだった。

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夕日と烏帽子岳を見ていると山に行きたくなった。
あの山で夕日が見たい。衝動のままサコッシュに水とヘッドライトを入れて登った。
YAMAPで地図を見ると1時間ぐらいで登れるらしい。
日没まであと数十分。荷物はサコッシュだけ。走って登った。

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登るにつれて景色が広がるのがわかる。
走って登ればすぐだった。

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尾根に出ると真っ赤に焼けた夕日が見える。

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そして太陽の逆に真っ赤に焼けた阿蘇山が見えた。

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時間が立つにつれてどんどん赤く染まる。

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噴煙がモクモクと吹き上がる。
ここで噴火したらどうしよう。そんなことも考えながら。景色を楽しみながら登った。

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月が綺麗に見える。
三日月がよろしい。


山頂は絶景だった。阿蘇山から草千里ヶ浜のお釜をよく見ることができた。

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太陽は落ちて夜になりかけていた。

この時間がすごく好きだ。
地球の影が見える。

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ただ、ここは山頂。ヘッドランプがあるとはいえ暗くなると少し不安だったから急いで下山した。
この薄明るい時間の登山は人も少ないし絶景だ。癖になりそうだ。

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外輪山が崩れ川が流れる場所が見える。
この谷の右側が熊本地震で大きな被害がでた土砂崩れの場所だと帰ってから知った。

日は落ちた。星が見えるほど暗くなり、ヘッドランプを使って下山した。
結局、草千里の外輪山を一周してしまった。
駐車場は誰も居ない。

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空が真っ暗になっていく。

楽しくて。そのまま三脚を持って更にナイトハイクを楽しんだ。

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火口を撮るとうっすら、マグマが赤く噴煙を照らす。

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三日月のある星は地面も見えて楽しい。

完全に夜になって気温が一気に落ちた。
体感的には氷点下だと思う。バイクに乗ると風がもっと冷たく感じる。
ダウンやレインウエアを着込んで道の駅へ向かった。

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道の駅にモンベルがあって驚いた。
こんな田舎にモンベルあったのか…

朝に阿蘇限定Tシャツでも買おうかな。

僕は宿に泊まるのが苦手でいつも車中泊か野宿をしてしまう。宿の為に移動をしないと行けないし、思いつきの行動が制限される。
それに外で寝るのが何よりも楽しい。星が見えて、風を感じる。

今夜は星を見ながら、明日の登山の準備をして寝袋にくるまって寝ました。
この寒さなら山は氷点下。この寝袋だとちょっと寒い。

おやすみ


撮影機材



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