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挫折しなかったママチャリで日本一周

写真やカメラのこと以外の事について書いてみたくなった。

そんな時にピースオブケイクの深津さんの「お願い。みんなの「挫折しないコツ」を教えてください」のnoteを読んで、何度も帰りたくなったママチャリで日本一周した思い出を書きたくなりました。

深津さんのnoteかなりオススメです。
noteようなユーザーが居るサービスを支えている方は物事の考え方が一歩二歩先にあるんだなと感じます。
noteを書く原動力になる記事も沢山。noteで記事を書くなら読んでおいて損はありません。

個人的には上記の記事がお気に入り。読むべし。

日本一周をした理由

よく聞かれるし誰もが気になるであろうその理由。
理由は単純に僕の冒険の1つであり、自分の足で日本を走ることが夢だったからです。
小学生の頃から知らないところへ行くのは好きだったし、日本一周はその好奇心の延長でもありました。

社会人になってからでは税金年金の問題が目に見えていたので、大学を休学して出発しました。

ママチャリを選んだ理由

日本一周の手段はいくらでもあります。
・歩き
・リアカー
・自転車
・一輪車
・自動車
・ヒッチハイク
・バイク
・ヨット
・カヤック
etc...(なんでもあり)

その中でもママチャリを選んだのは…

・ママチャリというインパクト&キャラクター
・ママチャリの姿勢が良くて景色が見やすいから
・速度がちょうどいいから

今となってはオフロードも積極的に走れるマウンテンバイクで旅をするのも楽しかったかなーって思ったりします。
旅をしてから「ママチャリ辛すぎ…」と何度も呟いた気がする。

日本一周を挫折しかけた理由

今考えてもよく挫折しなかったなーっと振り返る瞬間があります。
日本一周となると辛い場面が何度もありましたし、何度も帰りたくなったし、走るのをやめてボーッとしたりしました。

上の写真は転んだ時。この後1時間ぐらいボーッとしてた。「あーなんでママチャリ乗ってんだろう」って

ママチャリは車重だけで20キロある。自転車と荷物を合わせると70キロ。斜度5%以上はペダルを漕げなくなるから押して登る。
真夏の山道は灼熱地獄を味わっているのかと錯覚する程でアスファルトに座ると焼肉みたいに焼けそうになった。真冬は氷みたいに冷たい。

挫折しかけた原因はいくらでもあるのですが、ざっとこんな感じ。
他の挫折した旅人の事例もまとめてみた。

挫折する原因やきっかけ
・体力的に辛い(峠道や向かい風)
・外での生活が辛い
・ホームシック
・転んだ時のダメージが大きい時(装備の破損と怪我)
・他人に装備や金品を奪われた時
・旅の途中に家へ帰ったとき、日常の幸せから抜け出せなくなった時
・旅の途中に就職して永住を決めた時(挫折…?)

出発してすぐにママチャリのフレームが割れたこともあった。
僕の不注意で金品を盗まれることもあった。
峠道で派手に転んで服がボロボロになり、壊れた自転車で200キロ先のホームセンターまで走ったことも。
台風の中走行したこともある。
自転車の真後ろで大きな交通事故が発生して巻き込まれそうになったことも。
遊んでないで働けと説教を受けた事も。

常に外にいるのでトラブルもかなり多い。そのすべてを対処する必要があった。

僕が「帰りてー!」と叫んだ事は下記の3回

・1回目 箱根峠を超えたとき
出発して三週間目。もう家には当分帰れないんだと痛感した。ラーメンを食べながら泣いた。ホームシック第一波。何度か旅には出かけていたし、まさか自分がホームシックになるとは思わなかった。次はいつ帰るのか?出発しておいてそんな気持ちで不安になった。

・2回目 家族に会いたくなったとき
三ヶ月目になんとなく家に帰りたくなった。
一度こう思うともう止まらない。家に帰りたい。帰って布団で寝たい。母親の手料理を食べたい。誰かと喋りたい。屋根のある生活がしたい。
もう峠越えしたくない。雨に打たれたくない。
色んな気持ちが湧き出てきた。お金も無いのに晩酌をした思い出。この時が一番辛かった。

・3回目 日本を半周したとき
実は日本を半周したとき家が近いので家に帰って装備を整えたり衣替えをしたりする人が多い。しかし、再出発をせずに旅を終わらせてしまう旅人が多かったりする。
僕も家まで200キロも無い所に到着した時帰りたい気持ちもあった。でも帰ったら日常に引き込まれてしまうのが目に見えた。
日本を半周するとメンタルが鍛えられる。もう半周頑張ろう。ちょっと贅沢に美味しいものを食べてそのまま走り続けた。

3回ともホームシックだった。積み重なるストレスがホームシックに繋がったのかもしれない。
外に出てから痛感する。家があることは幸せな事だ。
家族と友達と屋根と壁と冷蔵庫と洗濯機がものすごく恋しくなる瞬間があった。

旅ブログの継続

日本一周旅のブログも書いていた。
アフィリエイトで旅中の副収入にもなっていたし、旅のアウトプット先だった。
出発前までは毎日書ける!と意気込んでいたが毎日朝から晩まで走りっぱなしだし、料理を作ったらすぐに眠たくなってしまったりブログを書く時間よりも旅先を楽しんでいた。

案の定、旅ブログは2-3ヶ月遅れていきゴール後に書き終えた。
ブログに関しては日本一周以上に挫折しかけたかもしれない…
ただ、広告収入と見てくださった方の応援があったので頑張れた。

日本一周の継続に助けになったもの

ネガティブなことばかりまとめてみたけど旅中は辛くもあり楽しい。何度も挫折しかけたけど日本一周を走り抜けた。
距離約一万キロ。期間は8ヶ月。全都道府県を走った。
ほとんど野宿。温泉が見つからなかったら公園で水浴び。台風、熱波、寒波、地震もすべて感じた。

その中でも「坂道」と「外での生活」がとにかく辛かった。
この2点だけは、どうにもならない。
どこへ行っても坂道があるし、雨は必ず降る。

ただ、坂道は悟りを開くと筋肉が少し解決してくれる。旅始めは斜度5%で自転車を押していたが、旅終わりは10%まではママチャリに乗って峠を越えられるようになった。筋肉が付くまでが超辛い。
僕は日本海側のリアス式海岸でかなり鍛えられた気がする。

ただ、雨だけはどうしようもなかった。装備が濡れて臭くなったり、カビたり、装備のダメージも大きい。北海道では観測史上初の連続雨を観測して服は全てカビ臭くなった。

そんな辛い旅の助けになったものをまとめてみた。

継続の助けになったもの
・好奇心
・家族や友人や出会う人の優しさと支援
・同じ境遇の人との交流
・ブログの収入
・高性能で軽量な道具(山岳用品)
・多くの情報が手に入るインターネット

日本一周のきっかけが好奇心なだけに旅は常に楽しかった。
特に北海道の最北端へ到着したときの達成感はなんともいえない。出発して初めて辿り着いた日本の端っこ。これからは折り返して南下していけばいい。
「自分の足でここまでこれたんだ!」と嬉しくて地面から力が湧き出てくるような感覚になった。

この最初の端っこの達成感は僕の活力となった。

めっちゃ重いママチャリを持ってみた。重すぎて顔写ってない痛恨のミス。


走行中も多くの人に応援の声をかけていただけたし、美味しいものを食べて!とお金を恵んでくださる方もいた。
上の写真は走行中にもらったアイスキャンデー。真夏のオアシス。カロリー的にもやる気的にも僕のエネルギーになりました。

家族や友人の支援、SNSからのメッセージも本当に嬉しくて、原動力の1つでした。

それに、風水が好きなオジさんから元気玉のような気を貰ったこともあった。「俺が元気を分けてやる。ハッ!!!」って。訳がわからなかったけどめちゃくちゃ元気出て峠越えが楽になった気がする。

それに現代らしくスマートフォンの知恵はかなり活躍した。
地図も天気も写真もこれ1つで十分だったし、現地の情報も手に入る。

でも日本一周旅人OBに「そんな道具を使っていたら旅がつまらなくなる」とお叱りを受けたこともある。
わからないでもない。だって旅がわかりすぎてしまう。
でも高速インターネット時代は便利で昔と比べてかなり旅が楽になったと感じた。
僕はブログも発信してるし気にせずにスマートフォンに頼って旅をしました。

僕なりの継続のコツ

挫折しかけて帰りたくなった日本一周を走りきった。今まで経験してきたことの中で1番楽しかった。
今でもまた一周したいと考えているし、冒険に出かけたい。

継続のコツは正直なところ探り探りだったりする。
継続は力なり。と言葉があるよう偉大な力だ。継続ができれば、結果ができて、成功につながる。何も意識せずに継続出来る人は才能がある。

僕の中で継続の根本は、程よいストレスとポジティブに考えて楽しんで行動する事だと勝手に思ってる。

継続のコツ
・ポジティブに考えて楽しむこと
・アウトプットし続けること
・周りからの反応を楽しむこと
・逃げ道や解決策があるのを忘れないこと
・面倒ならなるべく楽をすること
・無理はしないこと

ネガティブに転んだら何もかもがマイナスに傾いていきそうになってダークサイドに落ちてしまう。

「恐れはダークサイドに通じる。恐れは怒りに、怒りは憎しみに、憎しみは苦痛へ。」スターウォーズ Ep.1

ポジティブになれば色々挑戦したくなるし行動力が生まれる。継続するためにはポジティブであれ。フォースと共にあれ。

アウトプットも大切だと感じた。
SNSで気楽に発信できるし、ちょっと書きたかったら無料のブログサービスがある。

noteも頻度は少ないけど何だかんだ1年以上継続して記事を投稿しつつけている。たまにバズって嬉しい。
アウトプットしたものから反応が生まれると嬉しいし、フォロワーも増えて気合が入る。
それに文字にするだけで自分の日記や心の整理にもなってくれる。


ただ、逃げる事も大切だった。雨だったらほとんど走らないし、辛かったら道の駅やマックに逃げた。
目的に向かって頑張る事も大切だし、火がついたらオーバーワークも必要。でも無理はしすぎない事。体が資本だし、体が壊れたらどうしようもなくなる。
辛かったら逃げればいいし、楽な方へ逃げてもいい。
継続をトラウマにしちゃいけない。
逃げ道を切り捨ててまで無理はしちゃいけない。

まとめ

こんな感じで山あり谷ありの日本一周を完走しました。楽しかった!
サポートしてくださった家族や友人や出会った方々には感謝しきれません。

夜のテンションの勢いでここまで書いてしまいました。

記事の最後となりますが…
偉そうなことを書いておいて、僕は英語の勉強が継続出来ていません。中学生英語すら全然わかんない。

どうしたら楽しく学べるんんだろうなーと英語字幕でフルハウスを見て満足してしまう日々です。

ちなみに僕は英語0点 数学100点というテスト回答を取ったことのある、文系と両立できていない理系です。
今年こそ中学生英語をしっかり勉強しよう…
日本一周ができたんだし、英語が出来たら世界一周できるし頑張ろう。

まとめで「僕は英語の勉強が継続できていません」って台無しにしたけど、なんか書いたらスッキリした。

今は中学生英語のテキストを完走させるために頑張ってみよう。

読んでいただけるだけでも大変嬉しいです。もしご支援を頂いた場合は新たなチャレンジへ使わせて頂きます。